なんとなく、って人生のダウンジング

なんとなく、って便利な言葉だと思う。
ニュアンスで色々なことがわかる。
こちらが含めた察して欲しいニュアンスを
受けては案外正確に受け取れる。
そして、何かの理由になんとなくは大事。

転職をなんで決めたの？ってよく聞かれる。
言語化したら、たぶん色々あるんだと思うし、
それっぽい理由なら、いくらでも言える。

例えば、いい歳してぶりっ子構ってちゃんの上司に耐えられなかったとか、
管理職や組織のマネジメント力にガッカリしたとか、
苦手意識のあるB型の先輩とうまくいかなかったとかetc

けどそれを決定打かと言われれば、首を傾げる。
ずっと思ってたけど3年近く耐えられたしなあ。
今更って言われたら、今更な理由。

ただ、ほんとに。ある日プツンと愛想が尽きた。
あれだけ周りからやめときなよ、って言われた
DV男と付き合っておいて、
愚痴を言いながら、不満タラタラ言いながら関係を続けて
別れなよ、次があるよって周りの説得は無視。
この人にはこの人のいいところがあって、
私じゃなきゃダメなんだって頑なだったのに。
ある日突然、愛想が尽きて、
そこから光の速さで淡々と関係を終わらせにかかる。
女もとい私。
そんな感じかな。

職場という男に、恋人に、パートナーに
愛想を尽かした20代後半の女。

愛想を尽かしたきっかけなんて、
明確には分からない。なんとなく、だ。

ただ、なんとなく、があんまり間違ってたことないよね。

なんとなくで選ばなかった恋愛に
後悔はあまりなかったと思う。
だからきっと、この選択も後悔のない選択であると思う。