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古典的名作から次世代型まで、70年かけて進化した数当て系推理ゲームを紹介します

ふるあた! 皆さん、こんにちは。秋山です。

本記事は『アナログゲームマガジン』で連載している、古今東西の推理ゲームを調べてレポートする『推理ゲームふるあた』の第6回です。連載ではありますが、ひとつひとつの記事は独立しているので、気になった回だけ拾い読みいただいて大丈夫です。第1回と第2回が無料記事で、第3回以降はそれぞれ100円で販売中です。

本記事の序盤は無料でお読みいただけます。途中から100円の有料記事となりますので、試し読み部分で「面白そう!」と感じていただけましたら、ご購入を検討いただければ幸いです。また、月額500円(初月無料)の『アナログゲームマガジン』を定期購読いただきますと、わたし以外のライターが書いている記事も、購読期間中は読み放題になります。あわせてご検討ください。

前置きは以上となります。早速、本題に入っていきましょう。

はじめに

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今回のテーマは、数当て系の推理ゲームです。

わたしは、もともと小説を読むのが好きで、ボードゲームを遊びはじめた当初も、ソリッドでドライな無味無臭のゲームよりも、すくなからず物語要素があって、世界観が感じられるゲームが好みでした。だからこそ、ナラティブなボードゲームと謎解き系ボードゲームを経て、推理ゲームが登場しはじめたときは興奮しました。

本連載では、連続した文脈(コンテクスト)を読み解き、書かれていない行間を推理するゲームをこそ、推理ゲームとして定義していますが、一般的にはトランプの『ジジ抜き』と同じ要領で、カードデッキのなかからカードを1枚ランダムで抜いて、その抜かれた1枚を推理するゲーム、が推理ゲームとして認識されていることでしょう。

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今回は、まさにボードゲームにおける推理ゲームの王道である数当て系推理ゲームを紹介します。

数当て系推理ゲームの年表

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5月に推理ゲームをまとめたときは65作を、6月にナラティブなボードゲームをまとめたときは130作超を年表にまとめましたが、今回の母数は30作となります。数が少ないこともあり、国ごとに分けたりはせず、シンプルに年代だけで分けています。

数当て系推理ゲームのはじまりは『クルー(クルード)』(1949年)であると断言して異論はないでしょう。長らく『クルー』は推理ゲームの代表作として君臨しつづけ、今なお、多くのボードゲームプレイヤーが「推理ゲームの古典的名作と言えば?」と問われれば本タイトルを挙げることでしょう。

ここから先の有料エリアでは、年代別に見る作品発売数のグラフや、いくつかの作品の深堀り、そして恒例の全作リストを紹介します。ぜひご購入もしくは、定期購読をご検討ください。

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