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【エッセイとお知らせなど】

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エッセイや詩に関するお知らせ、記録など
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記事一覧

ひとり旅にはない地図(新しい詩誌のこと)

 以前、このnoteにも書いた。今年は個人誌を作ろうかな、と。  この2年くらいの間に書いた詩…

わたしの投稿時代のこと

 2023年6月号から始まった「現代詩手帖」の選考委員の仕事も無事に終わり、いま、最後の対談…

詩「消印」。合唱曲の動画をご紹介

昨年の10月の記事(下に貼り付けます)にも書いたのですが。 カワイ出版の創立50周年企画「笑…

詩の「投稿欄」についてのお話会(5/26開催)のこと(その2)

 5月26日(日)に松下育男さんと開催する予定の、詩の「投稿欄」をテーマにしたお話会のこと…

初夏の計画。詩の「投稿欄」について話す会を開きます(松下育男さんと)

 今年は3月末から4月にかけて「現代詩手帖」の新人作品欄の選考も終わる予定。そのあとは夏の…

車中の曲と「青いかげ」(蔵原伸二郎「めぎつね」)

 今日はいつもの朝と違って、東京の西の方へと流れてゆく、少し空いた電車に乗った。車窓から…

ひとりのときに香る霧(森茉莉と香水と)

 このところ眠りにつくまえに、最近書いた一篇の詩のなかの、漢字とひらがなを取りかえたり、形容詞と副詞を消したり加えたりすることを飽きもせずにくり返している。  一語一語の視覚的、聴覚的なふれあいを調整するのは、詩を書いていてとても楽しいことの一つ。人に見せるため、というよりもまずは自分のために、心から惹かれる色や素材のスカーフや折り紙を選び、重ねてゆくような面白さがある。  現実の生活では、思い通りに花を咲かせ、小鳥を鳴かせることはできなくても、言葉と言葉の重ね方や離し方しだ

ともし火と鏡からこぼれるもの

 詩をどう読み、書くかは人それぞれ。  詩集をほとんど読まなくても、詩人や過去の作品をあ…

「glass」という詩の器

 詩集を一冊作ると、「現在の自分の詩のかたちと、次に実現したいことが、自分のなかで少しず…

わたしの詩の書き方 「はつ、ゆき」(詩集『ひかりの途上で』より)

 以前、「詩の教室」で自分の詩の書き方についてお話したことがありました。  そのときは「…

詩集までの、白い距離

 今年もカレンダーの最後の日へと、さまざまな出来事の思い出や余韻が流れこんでゆく。またす…

大晦日の海

 今年も残りわずか。  もうすぐ訪れる大晦日と元旦のあいだの時の敷居をまたいでも、見た目…

一枚の冬の写真について

 いま、少しずつ更新している『詩の日誌「抽斗の貝殻のように」』の文章のうえに置いた写真。…

詩と日常の「あいだ」にあるもの

 夏の終わりごろから、このnoteにエッセイのようなものを少しずつ書いている。いちおう連作的な『詩の日誌「抽斗の貝殻のように」』や単発の呟きなど。  詩の世界の方からも、読んでいますとおっしゃっていただいたり。 定期的にページを訪れてくださる方もいるようなので、ありがたく。  これまで、エッセイ(のようなもの)の依頼もときどきあったのだけれど。少し続けて書いてみようかなと思ったのは、 ①「日常で動く感覚や感情や言葉」と、②「詩を書く時に動く感覚や感情や言葉」の「あいだ」に