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ソーシャルビジネスとは

1.ソーシャルビジネスとは?
 貧困や環境問題など社会課題を解決することを目的としてビジネスのことをソーシャルビジネスと言います。バングラデシュにおいて、貧困層向けの低金利・無担保融資を行う機関であるグラミン銀行を創設したムハマドユヌス氏が自身の著書「貧困のない世界を創る―ソーシャルビジネスと新しい資本主義―」で定義しました。


2.なぜソーシャルビジネスなのか?

(1)持続性が高い
 これまでの社会貢献活動とソーシャルビジネスの大きな違いはソーシャルビジネスがビジネスであるためにその事業から収益を得ることを重視している点だと思います。これまでの社会貢献活動では、活動資金は寄付により賄い、その資金を使って社会課題を解決するというモデルも多かったと言えます。しかし、このようなモデルだと持続性が担保されません。一方で、ソーシャルビジネスは社会貢献活動を行いながら、その事業の黒字化を目指すものであり、仕組み化できれば継続性があることが特徴です。当然、通常のビジネスよりも制約条件が多く、事業の収益性が出るようになるにはより大きな困難があることも事実です。

(2)様々な人たちを惹きつけられる可能性がある
 従来の社会貢献活動と異なり、ソーシャルビジネスは利益をあげることについて消極的ではないため、携わる人のボランティア精神や善意に依存せずに仕組みとして持続することを目指します。結果として、従来の社会貢献活動では獲得できなかった人材を獲得できる可能性があるでしょう。現代の若者世代は安定的な収入を得たいという意識と仕事に社会的意義を見出したいという意識が両立している人が多いように感じます。そのような人たちにとってはソーシャルビジネスという分野は魅力を持っていると言えます。


3.日本における現状
 日本におけるソーシャルビジネスの認知度は徐々に高まってきているとはいえ、まだまだ低いものがあります。2010年のソーシャルビジネス研究会(経済産業省)の調査では、ソーシャルビジネスの認知度は16.4%と極めて低い状態にありました。社会的企業(ソーシャルビジネスを行う企業)の増加に伴い、その認知度が高まってきているとはいえ、まだまだ現実的に働きたい・関わりたいと考えている人の割合は低いでしょう。今後は認知度を上げていくことが喫緊の課題と言えます。

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