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カラッポの頭が良い氣で満たされ、心も喜で癒されたルートの京都(ますます)

鞍馬寺の西門を出た後は、貴船神社は目と鼻の先。
車一台が通れるくらいの道に、朱塗りの鳥居が鮮やかに立つ。
鞍馬駅からの山越えで来た道のりも、通り過ぎればあっという間だ。

遠目には意外と小さく見える鳥居

少しパラつく雨に傘をさす人もいる。
山の中に比べ少し賑やかになったが、木々と雨が持つすこししっとりとした空気が放つ雰囲気は、厳かさを醸し出し、気分を落ち着つかせる。

鳥居をくぐり参道へ
緩やかな石段が本宮へと続く
本宮前の展望テラスから、川音がBGM
通りを挟んだ川床のすだれの庇
絵馬発祥の立札と黒馬と白馬

日照り続きには黒馬を、長雨の時には白馬をささげるという、「水」をちょうどよい状態に維持・マネジメントするということは、古代から人間にとっては最重要な営みの一つなのだと、しみじみする。

本宮にお参りして、境内を振り返るとご神木の桂が目に留まる。

貴船の元は「氣生嶺」または「氣生根」

キブネはいまでこそ「貴船」と表記されているが、元々は大地のエネルギー:氣が生まれる根源という意味であったことに感嘆。

ケガレは「穢れ」と思っていたがこれも、もとはと言えば「氣枯れ」だと。
エネルギーがすっからかんなのは、氣枯れから穢れに通じるのか。
説明されてみれば納得。

氣に満ち満ちた、鬱蒼と茂るご神木のを見上げる
これはスマホの待ち受けにして氣をいただくこととする。
奉納品の絵馬がかわいい

本宮の参拝を経て、中宮へと足を進める。
「結社」と書いて「ゆいのやしろ」と読む、縁結びの神様。

しかし由来の物語は、悲しくもある。
掲示によるとご祭神の磐長姫命(いわながひめのみこと)は、妹の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が瓊々杵命(ににぎのみこと)と結婚するときに、お父さんがお姉さんも瓊々杵命へ「おすすめ」したところ妹だけでいいといわれたことがきっかけで、(「大いに恥じ」と書いてあるのが、わたしの胸に一抹の悲しみを感じさせる)「ここに留まって、人々に良縁をさずけよう」と言って、ご鎮座したのだそうだ。

昔々の言い伝えながらも、「オススメ」されるというのはちょっと封建的な気もする。
さまざまな縁を「結ぶ」神様

結社のところには先客がいて、インスタ用?にいろいろポーズをとりながら写真を撮っていた。
本当にどこを撮っても絵になる貴船神社。

結社は小さいお社ながらも氣(木)に囲まれ、清々しい
本宮と同様、結社にも桂のご神木が悠然とそびえたつ。

結社の参拝の後は奥宮(元々の本宮があったところ)へ。
ここも氣と樹が満ち満ちた場を創っている。

相生の杉という名のご神木 同じ根から2本生えた杉
奥宮の神門
連理の杉 杉と桂異なる木が一つになっているご神木
奥宮の中を進む。木々と上空と雲が美しすぎる
屋根の向こうにもあちこちにある太い幹の木が、貴船の杜の歴史の長さを想起させる

奥宮の境内にもところどころ参拝客がいており、タイミングを逃してしまったようで、気がついたら本殿の写真を撮らぬ間に神門をでてしまった。
思えば、奥宮境内内にいるというだけで、あたまも気持ちもふんわり・ぼわんと和らいでしまい、「○○しなきゃ」とかやることを手放してしまっていたのかもしれない。

奥宮境内は何かをするのではなく、そこにいるだけ・自分自身であるだけ、で十分に自分を充たす、何か(氣?)を発しており、こちらの状態と波長が合えばいつでも好きなだけ受け取ることができるところなのかもしれない。

背の高い杉に囲まれた並木道を進む

来た時と同じ杉並木を通り、本宮まで戻ることとする。

この続きは、次回。
多分、次回で京都の旅の話は終わると・・・・・・思います。



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