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三回通ってようやくお買い物

恩師の奥様とご縁あって初めてご一緒コンサート鑑賞の前に、日暮里繊維街に生地を買いに寄る。

初めて降り立ったのは日曜で大半のお店はお休み。
人通り少ない静かな街を歩き、お休みのお店は看板で名前を確かめ、偵察状態。
キョロキョロしながらいくつかのお店に入ってみて、棚高く置かれた、丸太たいのように巻かれた布地に囲まれるという初体験
二~三のお店入ってみただけで布関連世界の多様さと外気の熱にすっかり当てられ、通りを奥まで行って駅まで戻るだけで終了。
ファブリックに頭がジャックされ、エネルギーを吸い取られたみたいだった。

次に行ったのは土曜日。
土曜お休みのところもないわけではないが、日曜に比べれば圧倒的に営業。
お昼ごろに到着すると、通りもお店も活気が違う!
店内もお客様ゴロゴロのウロウロで、狭い通路などは譲り合って通るほど。
クリエイターさんたちがたくさん集まっている!って感じで、ちょっとワクワクする。

初回の「布のカルチャーショック」からは随分冷めて、免疫もついた気がするので、今度は積極的に興味を持ったものは詳しくみてみる。

繊維街に足を踏み入れるきっかけとなったのは、レース生地。
レースのジャケット作ることになり、持ち込み生地探し。

レースにはとんと疎いので、これまた初めてみる素材・デザイン・色のバラエティに驚くばかり。
ジャケットのイメージと目の前にゴロゴロと巻かれた大量の生地がもたらす情報量の海に溺れそうで脳はオーバーフロー。

そもそも対象がなくて手に入らないのは困ったものだが、選択肢が多すぎて飽和状態になるのも、これまた困ったもの。
さらに色や服についての課題。
好きな色や服は、必ずしも似合うとは限らない。
そんなことをあーでもない、こーでもないと他愛のない話を交えながら、気になったものだけピックアップして肌にあてて、見映えを確認してみる。

遠目に見るより手に取ってさわっていくと、感触の情報が加わりあれやこれやと繰り返してみる。
タグに書いてある素材の特性などは全然わからないが、論より証拠、体感覚をフル稼働して違いに納得を得る。
小一時間ほど時間をかけて、いくつか候補を選べるくらいまでになった。
だが決めかねる。
代わりに別の布市場で色だけ希望を伝えれば買ってきてくれるという話もあり、ちょっと相談してみるのもありかという思いがよぎる。
次の予定の時間も迫ったので、終了。

数日経つ間に、代わりに買ってもらうのもありだが、せっかくの候補からやっぱり選ぼうということになった。
撮っていた写真を見返し、決定。
ちょうど平日お休みでお店も営業日。
暑さMaxの午後だが、コンサート前に寄れそうと、早めに家をでる。

三度目の繊維街。
西日さし始めるころ、汗だくなままお店に到着。
土曜昼とはうって変わって、人も少なめなエアコンの効いた涼しい店内。
フロアによってはお客さんの数とスタッフの数が同じくらいか、スタッフの方がやや多いか。

買うものが決まっていて、下見済みなので、陳列棚へまっしぐら。
自信満々で巻きをピックアップ・・・のはずが、よく似た模様と色に惑わされ、別のものに手を出しそうになる。
危うく裁断コーナーへに持っていく前に、写真の価格との違いに気がつき、陳列棚を左右みていくと左となりの棚にお目当てがあることに気づく。
・・・セーフ。
改めて、安心して、裁断コーナーへ。

カットしてもらった布は、意外と重い。
布の重みを感じつつ、コンサート会場へ向かうこととする。
暑い中のお買い物、一仕事のご褒美に何かのもう。

アイスコーヒーでもと思い入ったお店。
メニューのコーヒーフロートの写真に釘付けになり、迷わず注文。

何年振りか、今年初のコーヒーフロートで元気をチャージし、また電車に乗った。

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