I'm Always Chasing Rainbows

土砂降りの雨がゆるんだ西の空。
一筋の横線のように、雲の切れ間にオレンジがのぞく。

太陽はまだ、雲に隠れているようだが、沈みゆくにつれ光があふれだす。

雲と地上の隙間のある一点に強烈に輝く太陽が顔をのぞかせる。

光はいとも簡単に雲を内側から照らし、
空の色を青灰色からピンクがかった青へと変える

その瞬間を縫うかのように、
東の空には虹。
大きなダブルレインボー。

空を見上げる。
天の恵みが空中にあふれている。

ゆっくりと薄くなる虹の東の空。
刻々と焼けていき、染まる西の空。

ようやく手に入れたように思えた虹は消え去り
いつもの空が戻る。

I'm Always Chasing Rainbows.
家人が教えてくれたアリス・クーパーバージョン。

ピアノで始まり、ギター・ドラムやコーラスが盛り上げながら
最後の”Waiting to find the little bluebird in vain"のフレーズとともに
迎えるエンディングのギター・ドラム。
夕焼けで生まれた虹のもつ、物寂しさに似ているかもしれない。