予約したゲーム

先週家電量販店で予約したゲームの発売日がついにやってきた。


仕事は疲れたけど、このために頑張った。


職場を出て、急いで店へ向かった。


レジで早速ゲームを受け取った。


ニヤニヤしながら店の出口へ向かう途中、

僕が予約したゲームが大量に売り場に並べられているのが目に入った。


普段そもそもゲーム自体あまりしない僕が、気合を入れて予約までして手に入れたゲームは、誰でもいいから買ってくれと言わんばかりに大量に売り場に並べられていた。


店員さんに「こんなに在庫あるのにわざわざ予約してるよ」とか思われたんじゃないか、みたいな無駄な自意識が働いてしまった。


しかしその自意識もすぐにどうでもいいと思えるぐらい、このゲームを手に入れたことへの喜びが大きかった。


誰も良さを分かってくれなくても、僕が楽しければそれでいい。

僕が買ったこのゲームに伝えたい、ありがとう、少なくとも僕は君に救われている。


いつもこれぐらい我を貫く度胸を持って過ごせたらいいのになと思いながら、ゲームの入った鞄に何度も目を落としながら、ニヤニヤしながら、家へ帰った。



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