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季節の整体生活3月号

今年の春分は3月20日。一年のサイクルのはじまり。
春と言えば、卒業や入学、新生活や引っ越しなど、何かといろいろと変化の大きい時期ですよね。

もちろん、この環境的変化が体に影響しない訳がないのです。
実際には何もはじまってなくても、身体が何かを感じた瞬間から、すでに体では変化がはじまっているのです。常に移ろいゆく環境に対してスムーズに変化できないところ!人生も体も、そういうところに何かが起こってしまうものです。

呼吸を深く、季節の移り変わりを味わい愛でるように人生も進めていきたいものです(笑)今月も、この季節の移ろいと共に変化していく、私たちの体について学んで参りましょう!

まず、整体では一年中で一番、体の変動が大きいのが春と秋だと言われています。
この春先の異常は、冬から春、春から夏にかけての体の変化が上手くいかない時に起こることが多いようです。

詳しく説明しますと、冬には体を緊張させ、皮膚や毛穴を閉じ、筋肉を引き締めて体温を逃がさないようにし、夏には体をゆるめ、皮膚や毛穴を拡げ、汗の出やすい体にして、体に熱がこもり過ぎないようにしています。春と秋はその丁度中間です。つまりどんどん移り変わっていく時期なのです。

自分ではそんなつもりがなくても、体の中では、1月に後頭部、2月に肩甲骨、3月に骨盤の順でゆるんできているのです。この変化がスムーズにいかず、後頭部の開きが悪い人は頭痛などがでたり、肩甲骨の開きが悪い人は咳や肩こりがでたり、骨盤の開きが悪い人は腰痛が出たりして、そのことで背骨や骨盤は逆に正常な動きを取り戻してきているようです。 ちなみに今年の2月は咳が止まらない方と足がつる方が大変多かったです。症状は自分にとって都合が悪いですが、これも自然の調整なんだと捉えると、ある意味健全な体だということになるのです。(笑)

最近は、急な気温の上昇で骨盤が開き過ぎている方や動きの悪い方は、気が頭に上がりやすく、腰の力が抜けて、やる気がなかったり、眠かったり、食べ過ぎたり、精神的に不安定だったり、逆に頭の緊張だけが強くて、眠れなかったり、イライラしたり、めまいがしたり、首、肩、肩甲骨周りを固めている方多かったです。

今年も花粉症の季節に突入しました。
毎年言ってることですが、整体的に観て、花粉症は花粉が悪いのではなく、偏った暮らしと体の歪みに対しての調整だと捉えています。「アレルギーも調整?」背骨と骨盤で観れば、花粉症は冷え・食べ過ぎ・ストレスが多いなどで、骨盤の動きが悪いことに連動して、首の骨の二番・三番に異常が出ている方が多いです。左の骨盤の動きと、目なら頚椎二番、鼻なら頚椎三番を調整すれば、よくなってくることが多いです。

冬の間に冷やし過ぎたり、がんばり過ぎたり、嫌なことイヤイヤやり過ぎたり、ストレスが多過ぎたり、食べ過ぎたり、寝過ぎたり、運動不足だったり、薬を飲み過ぎたり、甘いもの脂濃いものなど、食が極端に偏っていたりしてた場合は、酷くなる傾向が多いようです。

少しだけ詳しくお話しますと、よく花粉症のお薬の説明で、ヒスタミンブロックという言葉を耳にすることあると思います。このヒスタミン、アレルギーや炎症の発現に関係する神経伝達物質なんですが、このヒスタミンがアレルギーを起こすタンパク質と結びつかないように抑える薬がヒスタミンブロックです。

でも、なぜこのヒスタミンが過剰に体内に出ているのかが問題なんですが、そこはそのまま、出過ぎたヒスタミンの働きを抑える薬や花粉から逃げ回る対策しかとられてないのが現状ですね。しかも、このヒスタミンは交感神経の緊張が高ぶり過ぎた時に、調整として副交感神経の働きを高めるために自分から出してきているそうですよ。あと副交感神経の働きがあり過ぎて、食べ過ぎや、寝過ぎ、運動不足などで、リラックスや弛緩しすぎの時も過剰に出過ぎてアレルギー起こし、体の緊張を取り戻すそうです。

大体、人間の治る働きや、偏った生活からできた体の偏りを調整する働きは、痛みであったり、発熱、発疹、アレルギーなんですよね。これらが出るとその部分の血流が結果よくなるんです。つまり血流の悪い人ほど良く出ると言うことですね。自分にとっては都合の悪いこれらの症状で、体はバランスをとったり、元に戻ろうとしたりしているんですよね。

花粉症も、整体で体の自律神経の働き(左の骨盤の調整)と、首の骨と、迷走神経の働きに関係する背骨を少し調整し、そこがそうなった原因を取り除くように生活環境を整えてもらったら、症状が軽くなるか、なくなることが多いので、花粉が悪いのではなく、偏った生活によって、花粉に対する体の感受性がおかしくなっていたという問題だということがすぐに分かります。だって寝てる間も花粉を吸ってるのに症状がでないことからも、花粉の問題じゃないことは想像がつきそうです。そして花粉王国のここ和歌山でも全員花粉症にはなっていないということから考えても、花粉が花粉症の原因ではないということは確かです。

花粉に対する体の反応がどうしてそうなってしまったのかが本当の花粉症の原因だということになりそうです。このことから、花粉症の対策として一番大切なのは、冷えやストレス、食べ過ぎなどの日ごろの偏った生活の改善だということなるんですよね。

さらに深堀すると、鼻は生殖器と関係が深く生殖器の変動を鼻でバランスをとっているのでは?という考え方も整体にはあります。なぜだか分からないですけど、生殖器の働きが低下した方や不妊の方は、匂いが分からなくなったりするのです。そして生殖器の働きが正常になると匂いだしたりすることが多いのです。もし鼻の症状などを訳も分からず薬などで抑え込むと生殖器に影響がでるということも考えられますね。

体は全身でお互いのバランスをとっているので個々に出てきた症状を問題として、ただそれだけを何とかしようとすると思わぬところに影響が出ることもしばしばです。

春先にトラブルの多い方は、体が「あなた生活が偏ってますよ」とか「他人のことに一生懸命になり過ぎて、自分の体や自分のこと忘れて、後回しになってますよ」と伝えてきてくれていると思ってくださいね(笑)スムーズに春の体に変化できる方は、やはり異常がないか、少なくて済むのです。体を拝見していたら一目瞭然です。

あと、毎年言ってることですが、この時期が一番体が冷えやすいのです。
なぜなら暑さに対応した体は、逆に言うと寒さに無防備な体だからです。寒さに無防備な体で、油断して薄着で、冬みたいに寒い日があると、冷えるしかないでしょ~(笑)

日中と夜の温度差もはげしいですからね。この温度差を上手く利用して体を引き締めたり弛めたりのゆさぶりをかけて、体の滞った部分を変化させようともしているので温度差も一概に悪いとは言えないのですが、意外にも真冬より、2月後半から桜が咲き気温が安定するまで、いわゆる「花冷え」の時期が一年で一番体を冷やしている方が多い季節なので、気持ちのいい春を満喫し、調子のいい夏を迎えるために冷え対策(靴下の重ね履き・足湯など)に気を付けていただけたらと思います。

それと、春先で多いのは胃の痛みを訴える方と睡眠の質の低下と、やる気の低下などの精神的不安定です。 これも毎年、この時期になると必ずこういう方が増えてきます。これは骨盤がドンドン開いてくることと、冬の疲れからなのか、右の骨盤がなぜだか下がる影響だと言われています。

特に女性は、ただでさえ骨盤が開いて食べたくなってくるのに足を冷やし過ぎてると余計に食欲がでちゃいますよ~!さらにシミ・シワ・老化に関係するといわれる腎臓も冷えと食べ過ぎで働きが低下してしまいますよ~(゜д゜)!

4月に入ると体がどんどん骨盤が開いて体が緩んでくる影響で交感神経の緊張が保てず、心臓の拍動も弱くなり血流が悪くなります。この影響で、心臓バクバク、せき、眠気、息切れ、疲労感、異常な食欲や、逆にイライラ、寝付きが悪い、頭に血が上った感じになる方も多いです。緩みすぎた体を引き締める方法としては、やはり「歩く」が一番いいそうです。あとはお腹のすく時間をつくるのも、骨盤が引き締まって体の弾力をよくします。特にこの時期、降圧剤を飲んでる方は血圧が下がり過ぎたりするので、氣を付けてくださいね。

ちなみに、冬は体温あげるのにエネルギーがいりますが、気温が上がっているのに、冬と同じように食べているとエネルギーが余ってしまい、その余り過ぎたエネルギーを消費するために、何かをやり過ぎたり、イライラしたり、寝れなくなったり、発熱したり、悩み過ぎたり、病気になったりして、エネルギーを無駄に消費することで、バランスをとろうとして、調整としての不都合が多くなります。それから、晩まで横にならない(昼寝のように寝てなくても、寝転ばないこと)も有効ですよ♪ポイントは、足の親指側に体重がかかれば、骨盤は閉まるようにできているのです。 

塩分控えめにしてる方も緩み過ぎて、心臓に影響がでて、足が浮腫んだりすることがあるので、知識より自分の感覚を信じて、いい塩梅(あんばい)にしてくださいね~(^O^)/生理前後や「木の芽どき」といって、精神的に不安定になっておかしくなるのも、この骨盤の可動性が悪くてゆるみ過ぎることによるものなので、普段の生活を少し気を付けていただけたら、精神的な落ち込みなども、簡単に防げそうですよ♪

ちなみに、疲れ過ぎたり、嫌なことを無理にやり続けたりしても骨盤は開いて体が緩んじゃいちゃいますよ~もし、そうなったとしても整体で調整のすれば、比較的簡単によくなるので精神論でなんとかしょうとする前に体を整えてみてくださいね~♪

まぁ基本としては、日頃の偏った生活により体の弾力の悪い方ほど、いろいろと季節の変化で影響を受けるようです。すでにいろいろ出ている方は、整体で調整するか、これ以上、おかしくならないように症状を敵として、お薬などで症状を抑え込むのを止めて、冷えや食べ過ぎ、ストレスの軽減など、環境を整えていただければ、症状も早く経過することでしょう。
まだまだ、伝えたいことは盛りだくさんですが、今回はここまでにしておきましょう


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