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ソーシャルグッド with Unity Japan

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Unityを活用してクリエイターが制作した社会問題を解決するアプリやサービス、あるいはUnityを通じて生まれた社会活動など、社会に対して良いインパクトを与える「ソーシャルグッド… もっと読む
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記事一覧

未来の博物館は「ゲームエンジン×地球科学」で再定義される(古生物学者・芝原暁彦さんインタビュー)

スマートフォンやPC、VR機器など、さまざまな環境からバーチャル空間に集って遊べるメタバースプラットフォーム「cluster(クラスター)」。その中に、Unityで制作された恐竜の化石標本などを展示する博物館「メタバース地球科学ミュージアム」があります。 制作者は、福井県立大学客員教授であり、産業技術総合研究所発のベンチャー「地球科学可視化技術研究所」所長である古生物学者の芝原暁彦さん。新型コロナウイルス感染症のパンデミックをきっかけに、メタバース博物館の制作プロジェクトを

未来のエンタメは「脳波×ゲームエンジン」が変える!?(BCI研究者・堀江亮太さんインタビュー)

みなさん、「BCI」ってご存じですか? BCIとは「ブレイン・コンピューター・インターフェース」の略で、大まかに説明すると「脳の神経細胞が発する電気信号をコンピューターに伝えるためのしくみや機能」です。 近年、この分野の研究が急速に進んでいることで、ライトノベルの『ソードアートオンライン』で描かれていたような「仮想空間で自分のアバターを自在に操れる世界」の実現が、そう遠い未来の話ではなくなってきているのだとか……! 今回は、BCIとUnityをかけ合わせてさまざまなもの

バーチャル世界で豊かな高齢化社会を目指す、「VR旅行」提唱者・登嶋健太さんに聞く“福祉×VR”の可能性

ゲームやライブなどのエンターテイメント領域だけでなく、VRは多くの分野で活用されています。以前にもUnity Japanのnoteでは、注射シミュレーターなど「動きのシェア」を可能にするVRツール『ナップ』を提供するイマクリエイトさんを取り上げました。 今回紹介するのは、身体が不自由になってきたお年寄りに寄り添うVR体験の開発・研究から始まるストーリーです。 「疑似体験旅行(通称:VR旅行)」を提供している登嶋健太さんは、「VR旅行でお年寄りの心身に与える影響」や「VR体

ワクチン接種も診察も。VRで医療研修を支える、イマクリエイトの『ナップ』がすごい!

ゲームを中心としてエンターテインメントの文脈で語られることの多いVR。しかし近年、人々の生活に密着したエッセンシャルな分野でも拡がりをみせています。 その一つが、イマクリエイト株式会社が手がけるVRプラットフォームの『ナップ』です。その特徴は「動きのシェア」を可能にすること。コロナ禍においては、ワクチンの打ち手養成、医学生の実習不足を解消するために、”医師の動きを医学部生にシェアする”という、これまでにないVRトレーニングを提供。医療研修のあり方を変えるツールとして注目を集

【今注目の中高校生ゲームクリエイター】 Unityユースクリエイターカップ2021入賞者インタビューを公開

2021年12月12日に開催された、全国の高校生や高専生、および小・中学生によるゲーム開発の全国大会『Unityユースクリエイターカップ2021』。 そこで入賞した学生たちのインタビューを、Unityユースクリエイターカップ公式サイトで公開しました。 優勝:宮城 采生 (13) 、洛星中学校(京都) 2018年の大会に若干10歳で本選出場し、唯一の小学生ながらゲームデザインからプログラミング、サウンドまで独力で制作した『オシマル』で準優勝を獲得。そこから30以上のミニゲー

【防災の日】正しく怖がり、正しく逃げるために――「AR災害疑似体験アプリDisaster Scope®」開発者・板宮朋基さん【Unityクリエイターインタビュー】

突然、「ウーーーッ」とサイレンが鳴る。続いて聞こえてくるのは「地震です」「火災が発生しました」というアナウンス。揺れてはいないし、火は上がっていないけれど、机の下に潜って、そのあと教室をゆっくりと出て行く……。 皆さんも小中学生の頃に、こんな避難訓練を何度か経験したことがあるのではないでしょうか。訓練とは本来、緊張感を持って取り組むべきですが、「経験のない災害」を想像するのはなかなか難しいものですよね。 どのように襲ってくるのか実態の掴みにくい災害の危なさを、もっとリアル