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往復書簡/N→S/2023年11月1日

巻尺様

前回お手紙をいただいた時に残っていた夏の暑さも消え、すっかり秋に、と思えば冬になりそうな勢いで寒さが増している今日この頃、お元気でしょうか。
お返事を送るまで2ヶ月も空けてしまいすみません。

文章を書くことが無理だと思う時期が続いていて、ちょっと遅れるつもりがタイミングを逃していました。決して今が万全なわけでもないのですが、リハビリ的に書き出してみた次第です。
とはいえ最後までまとまらず、メモ帳には断片的なエピソードばかり増えています。だから今回は返事にもなっていないお手紙なので前もってご了承ください。

前回想像力の話が出ました。
私のたくましい想像力は異常だとして、つい最近バスの中で考えていたのは、もっと小説って読まれるべきジャンルじゃないのかなということです。
日常にはあちらこちらに伏線が紛れているのに、なんで気づかないんだろう、なんで気づかないと思っているんだろう、良く言えば素直で、悪く言えば短絡的。それによって苦しみたくないし、苦しんでいる人を見たくないから、想像力を養うためにも小説をたくさん読んでほしいなと思いました。

ちなみに私が好きな作家は、桜庭一樹、森博嗣、吉田篤弘、森見登美彦、伊坂幸太郎...最近は再読ばかりで新しい本を読めていないのが悲しいです。「ミステリの会」なるイベントを企画してみたので、そこでも出会いがあればと思っています。
巻尺さんは好きな作家っていますか?ZINEでも良い小説が出ているから、数年前に比べて幅が広がりましたよね。

先日行った文学フリマ福岡でも、個人で作ったと思えないクオリティの作品がたくさん出店されていました。規模の大きなウニマキZINEのようで、あの会場に来ていた1,000人以上の来場者、300人以上の出店者の皆さんに、ウニマキの存在を知ってもらえたら凄いことになるでしょう。2024もそろそろ。

前回のお題、うまく文章化できたようでよかったです。
巻尺さんなら小説も書けますよ?

私のお題は「待望」「秋」「実り」。
「秋」で詠んだ歌は今月のウニスカ通信に載せてしまったので、

実るなら多少腐っていてもいい だから頑張れ今日まいた種

「待望」「実り」

次回のお題は無難に「クリスマス」「ポインセチア」「色」にします。

それでは、お互い良い11月となることを願って。

ウニスカ

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