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水瀬いのりとVELTPUNCHのライブで人生が変わった話

このテキストを書き始めた現在2019年6月29日21時57分、VELTPUNCHというバンドのワンマンライブが終わってしばし経過したこの時間に私は小田急線下北沢駅ホームの大分年期の入った椅子に腰掛けております。本当は駅前のガストに入りドリンクバーとポテトなんかを頼みながら優雅に作家気取りの作業をしたかったのですが、明らかに「待ち」の人々が多数いらっしゃったのでそこにソロで突入する勇気は無く入店を諦めこの場所に座ってます。

タイトルに書いてあるとおり、昨日今日の2日間、私は水瀬いのりさんとVELTPUNCHというバンドのライブを見て、大袈裟に言えば人生が変わったと言える程ショッキングな体験をしたのでその話を何かしらの形で残しておきたいなと思い今スマートフォンでポチポチ文字を打ち込んでいます。これから書く内容は完全に個人的な感想と偏見にまみれた、しかし自分自身にとっては真実というか、残しておきたいことなので万が一見て頂いている人がいればそんな文章だと思って生暖かい目でご覧頂けると大変ありがたいです。ちなみに水瀬さんのライブの細かい話はしてません、気が向いたらそのうち書くかもしれませんがそれはそれということで、この文章は至極内向的な内容となっておりますのでそれでも数分間暇が潰れるなら見てやってもええよって方のみ宜しくお願いいたします!

さてさて、どっから話そうと思ったときに今回一つカミングアウトしなければならないなと思ってます。さらっと行きますが、私は昨年一時期会社を休んでおりました。超超雑に言うと色々あってしんどくなり会社から距離を置いたのです。ただのサボりじゃんと言われそうですがそこは本題じゃないので、とにかくこのnoteを書いてるおっさんが会社を休んでたということだけご理解ください。

で、しばらくして職場に復帰した後、これまた色々あって聞き始めたゆいかおりにドハマリし、自慰行為的に曲の感想をTwitterに投稿し始めたところ私の糞ツイートをいいと言ってくれる兄さん方に出会い、大変良くしていただき、その優しさに気を良くした単純な私は兄さん方が良いと言ってる声優アーティストを辿り、曲を聞き更にハマり、その中でゆいかおり(小倉唯さん・石原夏織さんを含む)を除いて一番高まったのが水瀬いのりさんでした。3rdアルバムCatch the Rainbow!を聞いた後すぐに武道館ライブのチケットを探し求めた結果、運良くお譲り頂ける兄さんに出会い昨日のライブに参加したのでした。

水瀬さんは1st~3rdまで毎回素晴らしいクオリティのアルバムを出してて、これは今でも覚えてるんですが3rdアルバムを一周聞き終わった後高鳴りがソルフェージュし、近所を散歩しながらもう一回聞いてライブ行きたいなと思っての昨日でした。そんな期待の下参加したライブは本当に本当に凄い、私が今まで見た中で一番凄いと言ってしまいそうになる位凄いライブでした。詳細はきっと他の兄さん方が熱い言葉でTwitterを賑わしてるはずなのでそちらをご覧頂きたいですが、声優という枠を軽く越え日本のあらゆるフェスに参加しても圧倒的な痕跡を残せるアーティストであることを確信するものでした。

水瀬さんのライブが終わった後、最寄りの九段下駅までチケットを譲って頂いた兄さんとポツポツ喋りながら帰っていました。これは私の勝手な妄想ですが、多分お互いとんでもないものを目撃してしまった衝撃で言葉が出てこなかったのだと思います。そんな中で、私は心の中に物凄くどっしりとして、安定した何かを感じていました。先ほど触れた通り私は会社を休んでた時期がありましたが、会社を休むしばらく前からいわゆる「自信」というものを失っており、どこにいても何をしてても心が不安定な日々を送っていました。職場環境が変わり、ゆいかおりに出会い、毎日音楽やTwitterのやりとりを楽しむ中でそれなりに落ち着いてきてはいたものの、心のどこかが弱ってるような感覚が完全に消えることはありませんでした。

しかし、水瀬さんのライブ後にその弱ってるところの更に下を支えるような、圧倒的に強い何かが心に宿っていることを確かに感じていました。Twitter上では「水瀬いのりになれた」という表現をしたものの、この「圧倒的に強い何か」が何であるのか、自分自身への解にはなっていませんでした。

そんな水瀬いのりライブの翌日、つまり今日私は小田急下北沢駅から徒歩10分程度に位置する新代田FEVERというライブハウスにいました。自分が学生の頃タワレコでたまたま試聴し曲とジャケットの格好良さに惚れ即購入、その後15年に渡り大好きでい続けているバンドVELTPUNCHを見るためです。

私が学生の頃、周りにはいわゆるバンド系楽曲を好む友人が多く、その影響を受けて私もその系統の音楽に没頭しておりました。その中で見つけたVELTPUNCHは、正直そこまで売れなかったしバンド系楽曲を好む周りの友人から強く同意されることもなかったのですが、そんなことは微塵も関係無く私はVELTPUNCHが好きで好きで、上京してからようやくライブに行き、普段物販には近寄らないくせに記念にTシャツを買い、長持ちするようアイロンを丁寧にかけて型崩れを防止する位に大好きなバンドでしたとにかく好きだったんです伝われ(暴言)。

そんなVELTPUNCHのライブには先月5月中旬数年ぶりに参加し、その時のMCでまだワンマンのチケットが余ってると言われ、ライブが終わった瞬間ローチケアプリをダウンロードしコンビニで金を支払い手に入れたのが今日のライブチケットでした。正直、水瀬さんの凄まじいライブを見た直後で感動が薄れるのが怖く、ライブに行くか悩みました。しかし結論として行かないという選択肢は無く、電車を乗り継ぎ下北沢駅前のコンビニでレモンチューハイと五目おにぎりを買い、それらを摂取しつつ高級住宅街を眺めながらライブハウスに向かいました。

そうして迎えたVELTPUNCHのライブ。最高でした。今まで生きてきて一番感動したライブでした。様々な葛藤や苦労を乗り越え、今を最大限楽しんでいるステージ上の彼らを見ていると私も全てのしがらみから解き放たれ、ただただ大好きな彼らの音楽に身を委ねる2時間半はこれ以上ない幸せであり、人生で一二を争うライブを2日連続で見れた偶然、奇跡にただ感謝するのみでした。ダブルアンコールでCyndi...come backというこれまた人生で一二を争う位大好きな曲が始まった瞬間の私は、その空間の誰よりも気持ち悪く最高な笑顔だったと断言できます。

そんな最高のライブを終え、ライブ前に飲めなかったワンドリンクを嗜みながら余韻に浸った後、さてさて名残惜しいが家路につこうとライブハウスを出た瞬間、昨日の水瀬いのりライブ後から感じていた心の中の圧倒的な強さの答えにふと辿り着いたのです!!

…ってまあ、陳腐な文章ゆえにもうわかりきった話で大変申し訳ないのですが、昨日のライブ後から生まれていたもの、それはいつからか失っていた「自信」そのものだったんですね。

この2日間で水瀬いのりとVELTPUNCHのライブに行ったこと、決め手はどちらも「直感」でした。水瀬いのりはアルバムを初めて聞いたときに、VELTPUNCHはワンマンのチケットが余ってると言われたときに、それぞれのライブに行かねばならないと本能が察知し、気づけばチケットが手元にありました。結果、私は人生最高のライブを2日連続で目の当たりにするという奇跡に出会えたのですが、

自分が直感的に良いと思ったことに対し
自分の意思で行動した結果
自分にとって最高の体験ができた

この奇跡は「自分の意思・行動で自分を幸せにできる」という「自信」を私にもたらしてくれたのです。書いててくどいしキモいし本当申し訳ないんですけど、そう思ったんです。

私が会社を休んだ理由は色々あるのですが、周りの期待に対し、自分の意思とは反する自身の言動によってその期待に応えようとした結果、現実と本心のギャップに耐えられなくなったのが一番だと思ってます。人は自分が自分でいられないことが一番辛いのだと思いました。そんな生活の中で失っていた自信は、音楽という自分が長年愛し追いかけていたコンテンツにおいて自分の直感を信じた結果、再び私の心に戻ってきてくれたのでした。

…以上が今回書き留めておきたかったことです。長々読ませてこれかよっていう程度の話なのですが、「音楽で人が救われる」という事象をリアルに体感した今の思いをなんとか残しておきたくて、拙い文章力をフル稼働して書きました。

ここからは蛇足です。

そもそも私がゆいかおりを聞き始めたのは、昨年のいつ頃か忘れましたが「アニクラ」というところで大勢のオタクの皆さんがとっとこハム太郎を歌いながら駆け回っている映像を見てなんじゃこの面白そうなものは!と衝撃を受け、とにかくアニクラに行けばとっとこハム太郎がかかるものだと思って行ったのがゆいかおり推しの方々が企画するイベントだったというものです。私はそのイベントに行く直前YouTubeでRing Ring Rainbow!!とカナリアのライブ映像をチラ見した位でゆいかおりの「ゆ」の一画目位しか知らずにゆいかおり推しのイベントに行ったわけで、今思い出してもその無知と失礼さにリンネ・ベルリネッタ選手から全て撃ち抜くFuture Strikeしてほしい位です。

しかしながら、それがきっかけでゆいかおり楽曲を聞くようになり、Twitterの投稿を始め、フォロワーさんができ、他の声優さんの曲を聞き…といった過程を経て今日に至ったわけで、心が求めることをやっていけば、自分にとって良いことが待ってるんだということに気づけたのは本当に凄い体験だと思います。会社を含む日常ではそううまく行かないことのほうが多いと思いますが、日々の生活を少しでもよい方向に変えていくために、自分が大好きな音楽をより大事にする、良いと思ったものを発信し、共感して頂いた方々とのやりとりを楽しんでいく。それが今を僕らしく生きてくことなのかな…と、水瀬いのりさんが平成最後に生んだアンセムを引用してこの文章を締めたいと思います。

万が一ここまで読んで頂いた方に心から感謝いたします。本当にありがとうございました!!

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