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教えて!圧着はがきと郵便法

今では珍しくない圧着はがきですが、郵便法に適合していない物がたくさんあります。
今回は、後糊UV圧着はがきV型・Z型について考えてみます。


よろしくお願いします!


ときに新人ネコくん、圧着ハガキは受け取ったことはありますか?


あ、はい。圧着ハガキなら、うちにも料金支払いの他にもキャンペーンのお知らせとかが届いたりします。上手く開けられると気持ちいいですよね。


そんな圧着ハガキは郵便法っていう「お約束」のもと作られているんですよ。
今回はどんな決まりがあるかを振り返ってみましょう!


はがきの定義

<はがきの定義>
      短辺:90mm以上107mm以下
      長辺:140mm以上154mm以下
      重量:2.0g~6.0g
・V型は、郵便はがきの表記がある方がはがきとみなされ、2.0g必要且つ、全体で6.0g以内
・Z型は、真ん中部分がはがき(郵便はがきの表記が必要)とみなされ2.0g必要且つ全体で6.0g以内


そういえば、文具店にある大きなポストカードって63円じゃ送れなかった気がする。
それは「はがき」としてのお約束から外れてしまうからなんですね。
重さも2g以上って決まっていることまでは知りませんでした!


そうそう。
V型は、通常 四六判<110>~<135>を使用するので、大きな問題にはなりません。 問題は、Z型です。


Z型だとなにが問題なんですか?


全体の、重量を6.0g以下とするため、四六判<90>の用紙がよく使用されますが、真ん中のはがき部分が短辺、長辺を最大としても、用紙の重量が約1.72gにしかなりません。


あれ?2gより軽くなっちゃう。


従って、四六判<90>を使用した時点で、郵便法をクリアできなくなります。
正しくは、四六判<110>を使用して、横:100mm+105mm+100mm縦:150mmで、5mmズラシにすると、真ん中のはがき部分は、約2.01g
はがき全体では、約5.85gになります。


加工方法によって適した厚さを選ぶことが大事なんですね!


圧着はがきのルール

Point1
・郵便はがきとして認められるのは、はがき本体を含め3層まで
(Z型圧着はがきの上下の圧着部分はシールとの認識です。)
Point2
・V型圧着はがきに、宛名シールを貼る事は問題ありませんが、Z型圧着はがきに宛名シールを貼ると4層になるため、本来ならはがきに直接宛名印字が必要

郵便法をクリアしていない圧着はがきは非常に多く出回っていますが、正しい知識として覚えておきたいものです。

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L型圧着はがき(往復タイプ)について

短辺:90mm+90mm以上 107mm+107mm以下
長辺:140mm以上154mm以下
重量:4.0g以上~12.0g以下

・圧着できるのは往信部で、返信部に圧着すると、はがきとは見なされません。また、往信、返信を切り取るための、ミシンを入れる事はできません。
・用紙は、四六判<135>を使用し、短辺:100mm+100mm、長辺:150mm位が好ましい。


用紙について(補足)

基本的に用紙は、厚みでの表示は行いません。すべて重量表示になります。
坪量(米坪):1平方メートル当たりの1枚の紙の重量。 g/㎡で表示
連量:一定の規格寸法の用紙1,000枚の重量。 Kgで表示  1,000枚を1連と表示。
 一般的に、四六判(788mm×1,091mm)の1連の重量が基準となります。


大手メーカーでは特別に許可を取った例外商品もありますが、ユニットでは日本郵便の規程に沿った製品を基本としています。

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ユニットではこれまでのノウハウを生かし、ダイレクトメールのデザイン制作の他、用途・予算に合った用紙選びや加工方法を提案させていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

このnoteについて

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