見出し画像

あきらの自己紹介(サンゴとわたし)

こんにちは
ユニスクのあきらです。

私は東京都出身、高校卒業と共に石垣島に引っ越してきました。島では色々な仕事を経験する中で度々サンゴ礁の海へと行きましたが(アシスタントガイドや漁など)、ある春の日、久しぶりに大好きな場所に行ったらサンゴが一つも無くなっていたのです。

画像1

「あれっ !」 今でもその衝撃を覚えています。

少し離れたサンゴ礁スポットも全て無くなっていました。小学生の頃、裏山の美しい里山が開発され、赤土の丘になった光景が思い出されました。

これ(サンゴの死滅)も、人のしわざなんだろうか...。

以前のような美しいサンゴ礁がまた見たいなと思うけど...「私に何ができるのかな」。そう思って、まずはサンゴについて調べることからはじめました。幸い、飲み仲間数名(研究者や海の保全をしている行政官)が先生役になってくれ、いつの間にか本当の大学の先生方ともご一緒するようになり、2016年には自宅前の海域を自分で調査しはじめました。

自宅前の海は浦底湾(うらそこわん)といいます。そこをいくつかの区画に区切り、カヌーとシュノーケルという原始的な方法で調べました(浦底湾は某ネズミの国のシーとランドを足した面積とほぼ同じ)。

画像9

・ある場所(st.1)は全くと言っていいほどサンゴが無い。
・ある場所(st.3)は、めちゃめちゃきれい。サンゴ増えてる!!

わずか500mしか離れていないのに、 st.1 と st.3 はなぜ差が大きいんだろう。st.1はここはサンゴが育たないのかな...。(stとはstation、地点の略)

「よし。調べてみよう」

調査計画を立て、海の透明度や流れ、育つサンゴの種類などを調べます。その後沖縄県と半年に渡って調整をし(担当の方には沢山お手間をとらせてしまい)特別な許可を頂いてサンゴの試験移植もはじめました(詳しくは別の機会に)。

画像2

同時に st.1 の昔の光景も調べます。ここの海に詳しいオジーを探して昔の様子を探ると「40年前は腕くらいあるサンゴごろごろしてたよ」って言うんです。

言われた場所の近くを探すと...。ほんとにあったんです!

画像5

「あんまり昔話したくないし、しないようにしてたんだけどね」といろ〜んな海の話しを寂しそうにも嬉しそうにも話して下さったのは、カフェタニファのオーナー。いい話いっぱいお聞きできたのでこれもまた別の機会に。

これで、昔はサンゴいっぱいだった様子が想像できました!

さて、サンゴの移植をしたのは2018年。沖縄県やサンゴ礁学会は最低でも30%は生き残らせるように指導していますが、我々のところはどうか...。

画像7

↓ 2年後 ↓

画像8

2020年に調査したところ
・89%が生き残り(最大95%)
・体積は12倍に増え、
・移植した場所で見られる魚の種類は14倍に増えていました!

めちゃめちゃ未来明るいじゃん !!!

画像3

うまくすればサンゴは増やせると思います。でも、サンゴって絶妙な生き方をしているし、簡単には育たないことを知ってる人ならなおさら「この話しって本当?」と疑問に思われるかと思います。話すと長くなるので極力端折って説明しましたが、いずれインスタライブやうちのサイト、Noteなどで詳しく情報をお伝えしますね。

※ サンゴの養殖や移植は国内ではあまり推奨されていません。その理由は3年以降の生残率が悪く費用対効果が低いから。これについては論文もいくつも出ています。私たちユニスクも養殖や移植を推奨しているものではありません。上記移植の目的は、この海域のサンゴの成長量等を測定するためのものです。

私がやりたいことは3つ。
・明るく、楽しい話題を沢山お届けしたい!
・サンゴたくさんの海にしたい。
・みんなで、それができる場を作りたい。

海の話題って最近暗いニュースが多いけど「こんな風に、明るくワクワクできる話題もあるんだ!よかったな〜」って、そんな気持になってもらいたいです。もちろんサンゴが減ってしまうこともこの先あると思うけど、私は諦めずに続けるので。応援してくださいね!

そして、これを読んでサンゴ礁の海に興味を持っていただけたら、私たちの輪の中に入って一緒にサンゴを増やしませんか?

海のためにできることってい〜っぱいあるんです!

まずは知ること。もし海のこともっと知りたくなったら私に聞いてください。インスタライブや clubhouse で時々配信しています。私が友達(飲み仲間)からサンゴのことを教わったように、今度は私が皆さんに伝える番です。

画像6

(サンゴ礁を守る植樹イベントもやってます)

"大切な人を想う気持ちと同じ気持ち" をちょっとでも海に向ければ、海はあっという間にきれいになっていくと思うんです。あなたも今すぐできることを見つけに、まずは私たちと一緒に活動しませんか?

最後まで読んでくださってありがとうございました!(あきら)

宝物)サンゴ

< ユニスクとは >

ユニスクは、石垣島の北にある浦底湾の旧い名称です。今となってはその名の由来を知る人は誰もいないし、その名を知っている人もほぼいません。

2018年、私たちはその名前をいただいて、みんなでサンゴ沢山の海を取り戻すことを目標とした団体「ユニスク」を立ち上げました。団体の活動内容は詳しくはまた後日ご紹介しますね!海が好きな人、海をもっと知りたい人ならお子さんでも一緒に活動ができます。2021年はオンラインでの活動を活発化させたいです。あなたにお会いできる日を楽しみにしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?