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PRINCEの魅力とは -Dig up the memory- vol.8


”PRINCE /パープル・レイン /P13021 /国内盤 /黒盤” (LP)

10代の頃ブラックミュージックに魅了され始めた私はPRINCEというアーティストは必ず聴くべきなんだろうなと思い一枚のアルバムを手にした。
一番最初に手にした今回ピックアップしたパープル・レインでは無いのだが、セカンドアルバムのPrinceというアルバムだ。最初はファースト・アルバムから聴くべきかなと思い、アーティストの名前がそのままアルバムタイトルになるいわゆるセイム・タイトルのアルバムをファーストだと勘違いし購入したのだろう。(ファーストアルバムはFor You)
聴いた感想としては、悪くはないが、そこまでグッときた感動はなかった事を覚えている。
古いロックやパンクから入ったブラックミューシックに入った私は当時、ダンサブルでタイトなサウンドより、ブルージーで土臭いSOULやFUNKに惹かれる傾向があった。JAMES BROWN然りSly & The Family Stoneなど。またミュージシャンのセッション感溢れるJAZZ FUNKなども好んでいた。
ただ、どこかPRINCEから滲み出る変態性にBLACK MUSICをより深く知る鍵がある事を感じた。私はPRINCEの2nd Albumを繰り返し聴きのめり込んでいく。

そしてPRINCEの動画や音源を漁っていき、このパープルレインに辿り着いた。よりポップスターとしても成功するきっかけになったアルバムであろう。 映画のサントラでありながらPRINCEのキャラクターを存分に発揮した誰もが認める最高のアルバムである。 表題曲のパープルレインだがアメリカでは定番の演奏曲であるらしい。この曲は非常にシンプルで、メロもコードも数も少なく簡易的な構成で作曲されている。それが凄い。 そのシンプルさでこの名曲を産んでいるのだから。 そこを意識して聴いてほしい。メロに歌心があり本当によく出来ている曲である。

また数年が経ちDISCOサウンドにハマった私は、都内でDeepなDiscoを12inchシングルのアナログだけでPLAYされる最高のイベントによく通っていた時期があった。 そこで心奪われた一曲があった。バウンスするビートにカッティングギター。うねるベースに華やかなホーン。熱く掛け合うヴォーカルとコーラス。そしてどっしりとしたグルーヴ感。 これぞ知るべきブラックミュージックの一曲。 DJに声をかけ教えてもらった。

この曲は私の大好きなPRINCEの曲となった。 作曲やアレンジする際も参考にしてしまう。大名曲である。 PRINCEの死後、今もなお未発表曲が発表されていく、メロが心に刺さる曲や最高にFUNKな曲、JAZZの要素が入った曲など沢山の種類の楽曲がある。彼はジャンルも幅広く計り知れないミュージシャンである。 ここでは紹介し切れない数多くの大好きな曲がある。知らずのうちに、私は彼の魅力からは逃れなくなっていた。

▽シーラ・E大炸裂。


大林 亮三 / Ryozo Obayashi

1990年9月7日生まれ。 2015年5月に自身がリーダーを務めるRyozo Bandにて DJ MURO(King Of Diggin')プロデュースによる7inch作品をリリース。 2017年にはJAZZ/HIPHOPバンドのSANABAGUN. に加入。バンド活動以外にも様々な分野でのスタジオセッション ワーク、Jazz Funk プロジェクトにてロンドン・パリなど海外演奏も経てベーシストとしても国内外ともに活躍の幅を 広げている。他にもアパレル・ブランド「ISSEY MIYAKE」のタイアップ映像の音楽制作や、ジャニーズ・ エンタテイ メント / mix / ヒプノシスマイクなどといった大手企業コンテンツにも楽曲提供を行う。 2022 年には音楽劇『スラムドッグ $ ミリオネア』で劇伴演奏のバンドマスターを務める。

●INSTAGRAM : https://www.instagram.com/ryozo_obayashi/
●X : https://twitter.com/ryo338


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