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私のFrozenⅡ⑩|アナの示す「生き様」

アナ雪2、U-NEXTさんが最速配信っぽいですね。
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「正しいこと」を選んだ未来

ダムがみごとに決壊すると、フィヨルドが解放されました。当然堰き止められていた氷河が流れ込んできます。
その先にはアレンデール王国の小さな土地が…。ですが、幸い国民たちは崖の上に避難済みですね。
そして、真実が解き放たれたことで霧も晴れ、氷漬けにされたエルサも復活します。
そしてすぐ様エルサは迷わずに氷河からアレンデールを守るために、アレンデールへ向かいます。
「なぜ自分は無事なのか」などの問いもなく
「アナがやってくれた!」という強いアナへの信頼があるから迷いがない!

エルサの魔法は力を増しており、氷河の波にのまれようとする自身の国土を守り抜きます。
新しく生まれ変わった姿がより力強く、彼女の立派な姿がとっても神々しいシーンです。

やっぱりオチはどんでん返し!

アレンデールを氷河から護ったエルサはすぐ様大切な人たちのもとへと戻ります。
水の精霊にのってやってくるシーンは本当に美しい姿。
エルサはアナに国が無事なことを伝え「自然が認めてくれたのよ。あなたのことを」と言います。
「自然はアレンデールとともにいてくれる」(これわりと大事なセリフ)

かつてルナード国王が恐れた自然は共存を受け入れてくれました。
エルサの魔法は、自然の力なので彼女の力がより一層増すのは自然による補助有りき。前項のとおり彼女は生まれ変わり(氷漬けで一度死んだとみなします)力を得ていますが、それとともに自然の力というバックアップも得ているということでしょうか。
それを後押ししたのは「国の未来のため」と行動することを自ら選んだアナの決断です。

また、当然ながら復活したオラフが「冒険が定番になるの?」と聞きますが、エルサは「もういいわ」といいます。
よくあるこの手の冒険ものストーリーでは「まだまだ世界はひろいわ!」とか言い出しそうですが、彼女はあくまで冒険がしたかったのではなく、魂が求める「自分は何者か」という問いに忠実だっただけでした。

そしてここで予想されがちなのが
ふたつの国(民族)の間に生まれた、ふたりの娘、ふたつの架け橋…
もう統合されるんだろう、仲良く一つの国になってハッピーエンド…!
ですが、アナ雪お得意のどんでん返しがここにもありました。

エルサは自身が心地よいと思える森に残り、ノーサンドラの人々と暮らし、アナがアレンデール国を治める女王となり、ふたりは二つの世界でそれぞれの道に立つのです。
いや、本当にかつてのディズニーならこの二つをひとつにして、「世界はひとつ」という平和思想に行ったと思うのですが

それぞれが認め合い
個を保ったまま
尊重し合い、共存する

そういう世界を見せてきました。
「こっちはダメ」「あっちは良い」という二元性の考え方はまだまだ多く、とくに欧米でははっきりした考え方が強いので、これまで良くて統合する程度でしたが、この結末は「あっちとこっち」さえ存在しなくなりました。

この結末で、私の心の中はスタンディングオベーション!
本気で劇場の中で拍手したくなりました

この作品から私の中で「統合しようとすることは、細胞壁を壊して溶かしてしまうようで”個を失う”ことなんじゃないか?」ということに気づき始めました。
世界を一つにしたい、私たちはひとつであると感じたい。
そういった思想がとても身近ではありますが、個が失われることはまた意味が違ってしまうのではないかと疑問なのです。

そういう意味で、このどちらもそのままに共存する。
この世界の在り方がしっくりきてなりませんでした。

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