Intel N100 で Ubuntu Linux デスクトップを運用してみて

よくデスクトップ Linux は古い PC に入れてもサクサク動くよと言われるけれど,古い PC の CPU は性能が低い割に消費電力は新しい CPU と変わらなかったりするので,ワットパフォーマンスが悪いと言えます.

自分がこれまで使ってきたデスクトップ PC のうち, Ubuntu Linux PC の CPU は Intel Core i5-9400F で ,Web ブラウジングとメールと家計簿付けとハイレゾ音楽再生に使っています.で,これは24時間点けっぱなしです.Windows 11 PC の CPU は AMD Ryzen 5 5600X で,お仕事用 PC ですが,これも24時間点けっぱなしです.この2つの CPU の TDP と CPU Passmark の CPU Mark は以下となります.

CPU +------------------------+ TDP +----+CPU Mark +-------+ OS
Intel Core i5-9400F +----+ 65W +----+ 9496 +--------------+ Ubuntu(Linux)
AMD Ryzen 5 5600X +--+ 65W +----+ 21929 +------------+ Windows 11

Intel と AMD とで TDP の定義は違ったような気がしますが,それは参考程度に.

でまあ,そこそこ消費電力のある PC を2台も24時間点けっぱなしにしているのはさすがにいかがなものかと思ってはいて,それで Intel N100 を載せたマザーボード ASRock N100DC-ITX を使って Ubuntu PC を組んでみました. N100DC-ITX は AC アダプター駆動です.富士通のノートパソコン用のACアダプターの互換品を僕は使っています.Intel N100 のスペックは,上記と改めて比較すると,以下となります.

CPU +------------------------+ TDP +----+CPU Mark +-------+ OS
Intel Core i5-9400F +----+ 65W +----+ 9496 +--------------+ Ubuntu(Linux)
AMD Ryzen 5 5600X +--+ 65W +----+ 21929 +------------+ Windows 11
Intel N100 +-----------------+ 6W +-----+ 5640 +--------------+ Ubuntu(Linux)

Intel N100 の性能は Intel の Skylake 世代(第6世代)の Core i5 と同等と言われています.それでありながら,TDP が 6W で,最近のミニPC によく使われています.

使ってみてどんな感じかというと,全然問題ない.冒頭で書いた古い PC の CPU と N100 の性能が同じくらいなので,性能的に足りてる上に,TDP が低いということは,消費電力が小さいということが言えるわけです.ワットパフォーマンスが良いよね.

ということで, 24時間点けっぱなしの Ubuntu PC については Intel N100 の PC に置き換えることにしました.では Core i5-9400F の PC はどうしようか.第9世代だから Windows 11 が動くので,使い方は考えてみようかなと.Core i5-9400F PC に使っているケースは Fractal Design の良いものだったりもするのでね.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?