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Heel_plus_plusと靴下問題

Hppを履き始めて、早くも3週間
新たな問題が勃発した

Hppの加工をしてから1週間での効果は前項をご一読頂ければと思う。
その後の変化は穏やかなもので、靴自体の違和感はほぼない。

「ほぼ」という言葉は便利なもので。
「全くない」とは言っていない。
人間の生み出すもので、完璧なものは存在しない(と私は思っている)。

ではその違和感は何か。

そう。
「靴下」である。

先日朝、同じ靴を履いて足を入れて靴が窮屈に感じた時に真っ先に思ったのは

「靴、きつい」
そしてなぜか
「足、むくんでる?」
になった。
靴下の意識はその後だったのだ。
そこで「おや?」と。

靴下と一言で言っても、私の場合はスニーカー用のソックスがほとんどだ。
3足1,000円のものからスポーツタイプ、5本指、足袋型も履くことがある。
これに加えて夏用と冬用もある。
素材も作りも違うものを、違和感なく履いている。
実はこれまであまり意識したことのなかった部分だ。
意識に上る時は、新しいものをおろした時か穴が空いた時か濡れた時くらいか。

何よりも、Hppを使用するまで靴を履いた足(特に足趾)自体を認識していなかったという証にもなる。
そう考えると、なかなか恐ろしい話だ。
だが、靴の繊細さを感じ始めたからこそ、靴の中のコンディションも感じられるようになったと言える。

そもそも靴下とは

くつ‐した【靴下】
読み方:くつした
靴をはくときなどに、足に直接つける衣料。ストッキング・ソックスなど。くつたび。
【デジタル大辞泉:小学館】

である。
なぜ靴「下」なのか。
まぁ「下」着という肌に付ける生地もあるからそれに準えているのかもしれない。
「下」とは「中」という意味もあるという解釈もあるようだが、辞書には残念ながら見当たらなかったので慣用表現ひとつなのかもしれない。
知らんけど。

靴下の種類

靴下にも様々な種類があるようで。
昔に比べて機能性を重視したものが増えているような気がする。
最近では靴下の専門店があるくらいなので、気のせいではないだろう。
論文を読んでみると、洋装が生活に入ってきてから急速に増えたのは靴と同じような展開をしているようだ。
余談だがMUJIの90°ソックスは、すでにこの時代にはあったらしい。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/24/12/24_12_537/_pdf/-char/ja

塚越英也:靴下とその性能:Vol.24 No.12 (1983) 0037-2072/83/1200-0537 $ 01.00/0 (c) 1983 Jpn. Res. Assn. Text. End-Uses.

おそらく上記論文は、靴下に関する論文の中でも国内では初期に発表されたものかと推察される。

が、しかし。
40年経過した現在でも、「靴との適合を考えた靴下」に関する論文は見当たらない。
おしゃれ観点での履き分けや靴下と足の関係性はあっても、靴そのものとの適合を考えたものはなかなか見当たらない。
ご存知の方がいらっしゃったら、ぜひご教示頂きたい(他力本願)。


靴下の履き分けって
考えたことある?

世の中には、靴下が安価で売られている。
形もバリエーションも豊富だ。
5本指ソックスも2000年代に入ってから当たり前に見かけるようになり、値段もリーズナブルなものが出てきた。

スポーツシューズに薄いスニーカーソックスを履いてみたり、パンプスにソックスを履いてみたりと、ファッションなのか無頓着なのか判別しにくい。
パンプスに靴下は物を選べばおしゃれではある。
が。一度やってみたことがあったが縫い目が非常に邪魔なのが気になってやめた経緯がある。
ストッキングよりも布地が厚い分どうしても縫い目が太くかつ靴を履く時に滑りにくい。
故に履き方を気をつけないと、つま先がぐいーっと引き伸ばされ踵がパンプスの踵からはみ出る。

実はその頃から疑問だったのだ。

靴下の決まった1箇所だけ穴が空く。
靴下が靴の中で回る。
縫い目が当たる。

これまで靴の中の不快感を、靴下と自分の足せいにしかしていなかったのか。
なぜ靴との適合を考えなかったのか。

それは単に靴と靴下の性能と個性を知らなかったからに他ならない。

そしてHppとの出会いである。

足の感覚が良くなったことで、問題が生まれた(ようやく本題)。
スリッポンを履いていると、より明確になる。
靴を買った時に履いていた靴下を履いて靴を履くと違和感がない。
が。
その他の素材の靴下だと、前滑りが起きたり捻れたり。
5本指ソックスを履くと、前足部が激しく窮屈になり、趾間と母趾・小趾に圧迫感とを感じ続ける。
そもそも5本指に分かれているのは良いとして、なぜ生地の厚さが同じなのか。

Hppのフィードバックを行った際、てつじさんに5本指ソックスのことを話したら、こんな答えを下さった。

「5本指ソックスの作りを見ると、これはあかんやろって分かるよ。
それに靴下によって変わっちゃうってことは、そもそも靴自体が合ってないってことだよね」

と、少々気の毒そうな表情で仰っていた。
……確かに。
そもそも足に合っていればフィットしてくるはずだ。

ちなみに。
5本指ソックスの効果を研究した論文が出ている。
半分予想はしていたが、こうしてデータで出るとまあまあの衝撃である。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2014/0/2014_0969/_pdf/-char/ja

5 本指ソックス着用がジャンプ着地時の筋活動に及ぼす影響
伊藤 浩充1)他


えええ。有意差ないの?!

と。落ち着いて考えてみれば。
その時の刺激によって運動が変わるのは当然だが、その後の運動に関しては今までと変わらない使い方なのだから、それに馴染む素材なら持続効果は得られないのは納得のいくところである。

改めて。

靴を買う時。
靴を履く時。

靴下にも気を使うこと。
靴下と靴のデザインだけではなく、
靴下と靴の特徴を合わせること。

Hppの加工をして気付くことは、身体にとって必要なことだらけ。

今後がまた非常に楽しみである。

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