フィリピンの日々
フィリピン、セブ島の語学学校に1ヶ月ほど通った。そこは、韓国、日本、台湾人が通うセブブルーオーシャンという韓国系語学学校で、先生方はフィリピン人であった。
主に、ここセブ島は英語勉強に加え、美しい海、豊かな自然、教会などの観光をさせてもらった。ソンテウ(路面バス)は10~100円くらいで乗れてすごく安かった。観光スポットは主に、インスタ映えする場所、ボホールなどの観光地に行った。日本の方々と話す時は共通の言語があることに喜びを感じたりもしたし、イタリアにいた時よりもスムーズに事が進むことが嬉しかった。(色々と情報を教えてもらえるので)
コンビニやマクドナルドにいくと、子どもたちが物乞いをしてきた。また、道路は生臭い匂いを放ち、痩せ細った犬や猫がそこら中にいた。とても貧しい国なんだと感じ、心を痛めた。フィリピン人はとても小さく細くて、小学生なのか?と思うくらいの低身長であった。
セブ島はスパルタ?という語学学校が多く、朝〜晩6~7時間勉強するスタイルで休日以外、外出禁止であった。(ここの語学学校は申請書を出すと休日のみ外泊して良い)英語の勉強環境は、学校とホテルが近くに併設され、学校関係者以外は中に入れないように大きな壁で仕切られていた。一歩外に出ると必ずと言って良いほどバイクタクシーの人に声をかけられ、治安が良いとは言えなかった。
語学学校は韓国系スタイルの英語学習。韓国は強い学歴社会のようで、朝から晩まで授業が終わっても自習室で勉強している姿が垣間見れた。きちんと学んでいないと祖国に帰れないとも聞いた。(本当かどうか定かではないが)教科書はレベル1~10程まであり、2週間に1回テストある。テストをクリアするとレベル2やレベル3に上がり、レベルが上がると教科書を買っていくシステムである。
フイリピン人の先生方は、英語を喋れるが、国外やセブ島にすら出たことがない感じだった。私が、イタリアやスイスに行った話しをしても先生方は行ったことも行けることもないのだから、何とも言えない気持ちになった。
私は、裕福なアメリカ、ヨーロッパに生まれていれば、英語もスペイン語もフランス語も話せたなと感じていた。Native languageが英語であればこんな苦労してお金をかけてまで英語を学習する必要がなかったと。日本の英語学習は喋れる様にならないと罵ってしまう。
しかし、貧しい国や戦争をしている国に比べれば、日本に生まれたことは幸せだとも感じた。日本人として日本にいて、客観的に自分の国を見れていなかった。私が、JRの電車に乗って財布がプラットフォームに落ちた時、丁度それを見ていた人がいてドア越しにこの財布を駅員に届けると言ってくれた人がいた。3回ほど財布を落としたことがあるが全て、交番などに届けられていた。これはすごい治安が良いことを意味する。平和な国だと感じる。
平和で安全な国なのに日本は、なぜ世界でも高い自殺率を誇るのだろうか?イタリアでは電車が止まったなどは滅多になかった。私は自らそのような行為をしたいと感じないが、勉強してきたことなので疑問に考える。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?