Where I belong to: どこに属する?サードカルチャーキッド、そして誰でも。
ある時期、まだ生まれてもいない子どもの将来についてとても悩んでいました。
今振り返ると、「考え過ぎだよ」と優しく伝えてあげたいのですが。
シンガポールでの生活もまだ数年だった頃。
慣れていない土地での出産、気持ちが不安定だったのでしょうね。
何について悩んでいたかというと、
彼が「国籍」と違う国で育つこと。
アイデンティティーに悩まないかどうか。
10代になると、「自分探し」の時期が来ます。
自分は誰なのか。誰もが通るプロセス。
ただでさえ、10代は悩む時期。
両親どちらの国でもない場所で
生まれて育っていく息子。
自分のアイデンティティーに関して、
彼は混乱するのではないのか。
根無し草のような感覚を持たないか。
どの国に自分の属性を見つけるのか。
先回りして想像し、真剣に悩んでいました。
考えても解決する悩みではないので、
悩みは、どこか頭の奥深くにしまって数年過ぎた頃。ある保護者と「国籍とアイデンティティー」について話す機会がありました。
彼女のバックグラウンドがとてもユニークで、
まさにサードカルチャーキッドといった人生。
しまってあった「悩み」を、サードカルチャーキッド当事者にインタビュー。
彼女がはっきりと言ったのは、
「パスポートはただのパスポート。」
「国籍だってそう。自分は自分でしかない」
確かに!
軸がしっかりしていて、頼もしい。
どこに住んでいても、自分は自分。
この考えがあれば、どこでも自分の軸で
物事を判断をして生活していける。
国籍がある自国で暮らしていても、
なんだか居心地が悪いと言うか、
違和感を感じる可能性はある。
自分を見つめ、自分に合った環境を探し、
選んでいく。
国といった大規模でなくても、学校、仕事場、友達のグループ・・・等。自分が属するグループに、自分を縛られない。
私が属するのは、「私」自身。
そして、息子も心からそう思えるよう
成長のサポートをするのが、私達親の役割。
シンガポールに住んで良かった点。
ここは、サードカルチャーキッズ(既に成長した大人も含めて)の宝庫です。
違うことは、普通です。
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