ジル・バークレムの絵本
悠久の時と遥かなる宇宙空間、ご先祖さまがこの星に宇宙船で流れ着いた頃と下手をするならほぼ同時代といってもよいのでは、というほど遠い遠いその昔、後発隊であったわたしは世俗に染まり市井の楽しみを捨てきれずにMOEという絵本情報雑誌をしゃにむに購入していた。新作も何処からともなくやって来ては棚にスペースを押しのけ納まるようにして店舗に陳列されてはいたが、古書店にもたびたび訪れ平積みで地べたから置かれることもある不遇な不人気の号その雑誌の発掘作業にもいそしみ。
エリックカール、ひらいたかこ、ミヒャエル・エンデ、ビアトリクス・ポーター、ミッフィー、不思議の国のアリス、ムーミンなどなどいろいろ親しんだけれど特別な思い入れがいまでもある作家さんは
ジル・バークレム(Jill Barklem1951~2017)
イギリスの絵本作家で代表作は「のばらの村のものがたり」Brambly Hedge。
「のばらの村のものがたり」シリーズは昔は岸田衿子(えりこ)さんが訳しており、現在はこみやゆうさんが翻訳に移行して、というふうなのかな。翻訳をなさっているこみやゆうさんの本の紹介の記事がnote内にございます。
ジルの本のなかの挿絵は本当に当時どハマりしまして(とにかく品格のない表現ですねっ)眺めているだけでなんかとてもあたたかく。本の中のネズミになりたいっっつ と当時はだいぶあらぬ空想を膨らませ。
下の画像二枚は「木の実のなるころ」の挿絵の写真です。MOEの特集号含め当時幾冊か持っていた本を、気が付くともうずうっとながめている「身の回りの些事に無課金な廃人」な十代の時期もございましたっ(恥)。当時「トンガリ帽子のメモル」にハマっていると公言していた学友もございましたのでこの際それに勇気づけられた ということにし、恥は僅か一行の間にスカッと爽やか忘れ。
アーサー・ラッカム、フレデリック・レイトン、ローレンス・アルマ=タデマ、シシリー・メアリー・バーカー 、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス、メビウス、伊藤 若冲、、、好きで親しんできた絵描きさん わたしこんな感じなのですが、このジル・バークレムさんお亡くなりになり、時代の推移とともにジルの世界に親しむ人々がすくなくなってゆくことがあるのだろうか、と。
生前のジル・バークレムさんのインタビューやアニメーション・絵本の情報を沢山とりあげているサイトさんもあり。
ナナイの大冒険 へのリンク
親しんでみてね。