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読書 残されたつぶやき 山本文緒

山本文緒さんの『残されたつぶやき』を読みました。

著書『再婚生活』と『無人島のふたり』とのあいだの記録です。
mixiやnoteを中心に構成されており、日々のことを書いています。

特に印象に残ったのは、愛ねことのお別れ。
さくら、という名前のねこさんと暮らされていたんですね。
ご長寿でしたが最期は病気で亡くなられています。

わがねこも同じ年代でこの春に亡くなっています。
山本さんのねこさんへの愛が深くて。。
ご心情をお察っしするに胸迫るものがありました。
動物と暮らしたことのあるひとには、刺さるとおもいました。

また作品の映像化についての考察もありました。
山本さんの作品で映像化されたものがいくつかありますが、そのことについて思うところがあったようです。
個人的にドラマ『恋愛中毒』(原作未読)が好きだったのですが。。

山本さんは、そもそも媒体の違うものに落とし込むことがむずかしい。とお書きになられていて、なるほどなぁともおもいました。

最近だと『自転しながら公転する』が映像化されましたね。
原作はかなりの長編で映像は、最終まで至らず中盤で終わってしまいましたし、
エピソードも端折られていて、うまい具合にまるくおさまっていたのを山本さんの文章から思い出しました。
(原作はそこから先が読み応えあり)



1988年にコバルト文庫でデビューされたんですね。

当時わたしは中学生でコバルト文庫を夢中で読みました。
残念ながら当時山本さんの作品を手に取ることはなかったけれどお名前は、存じていました。
(藤本ひとみさんの作品をよく読みました)
わたしが山本さんの作品を読み始めたのは、
『プラナリア』からでした。

あまりにも惜しい方を亡くしてしまったのだと改めておもいました。
『無人島のふたり』も読みます。