やっぱりカツオでしょ【エッセイ】
『タケシさん、お疲れ様です。』
その言葉がタケシにとって最高の言葉だった。
なぜなら
それは、仕事が終わり家に帰れるからだ。
タケシには、ちょっとした楽しみがあった。ほんとにちょっとした小さい楽しみだ。
それは、【晩酌だった。】
今日の酒のアテは決めていた。
帰りに立ち寄る魚屋で目についたカツオだった。今日はこれしか無いとタケシは、晩酌を想像して興奮していた。
早速、家に帰宅しシャワーをさっと浴びて、キンキンに冷やしたビールグラスにビールを注ぎ一杯、一気に飲み切る。
『あぉ〜 うまい。』
その言葉しか出なかった。
帰りにいつも立ち寄る魚屋で目についたカツオが今日のタケシの酒の言葉通りの酒のサカナだった。
カツオをニンニクたっぷりの醤油にたっぷりニンニク醤油をつけてタケシは口に頬張った。
『うまい。』
その言葉が頭を回る。
そして、ビールをさらに流し込む。
また、
『うまい。』
それしか頭をよぎらない。
タケシは、カツオにマヨネーズをたっぷりかけて、その上からさらにニンニクをたっぷりかけて醤油を垂らす。
そして、口に頬張る。
やっぱり
『うまい。』
『うまい。』
それしか出ない、カツオであった。
ただ、カツオにワサビは合わない。何故だろう。
好みだろうけど。
タケシはワサビカツオは好きで無かった
カツオは、やっぱりニンニク。
最後の一切れに、さらに生のニンニクをその場で摩り下ろしマヨネーズをちょっとかけて醤油を垂らし、一気にカツオを頬張りビールを流し込む。
あぁ〜
やっぱり
『うまい!』
おしまい。
#今日の晩酌
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