デザインレビューをする戸惑いから得たもの…「デザイン」ではなく「デザイナーのしごと」をレビューする。
どもです。デザイナーの石崎うに ( @uniq )です。
経験年数が多くなりデザインレビューをする機会が増えてきた今日このごろです。
そのデザインレビューなんですが…
「この状況下でデザインレビューするのって、どうしたらいいんだろ〜?」というのがありました。
それは
私が「プロダクトオーナーやチームメンバーとコミュニケーションをほぼとっていない状況」で、レビューをする場合
です。
プロダクトオーナーが何を求めてるのか、どのくらいのクオリティ目指しているのか、デザイナーはプロダクトオーナーの要件をどのように理解しているのか、最終的なゴールと直近のゴールはなにか、どんなスピード感でやっているのか。
SlackやGithubを読んではいるものの、対面で感じる温度感・何に対して熱を持っているか・今までの開発の歴史、など、把握しきれていない状態です。
この件に関してノウハウの発見がありまして、ポエムを投下いたします。
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レビューをする私の戸惑い
「プロダクトオーナーは何を求めてるの!?どんなブランドにしたいの!?そもそもプロダクトの目的は?ユーザーは?ペルソナは!?」といったことが大好物で、ど〜〜〜〜〜してもそれが気になってしまう私は、デザインだけ見せていただいて「意見ください」と言われると、「いやいやいや…そもそもの要件なに?Slackログみたけど、わかんなかった!直接話を聞かないと!」とソワソワしたり思考が暴走気味です…。
デザイナーとプロダクトオーナーの間に割入って、また同じヒアリングするのも時間かかるし、なにより今までヒアリングしてきたデザイナーさんに失礼な気がする?どうしよう?…と。
また、手を動かすデザイナーにありがちだと思うのですが、依頼内容やアウトプットを見るだけで「私だったらこうする」が脳内に現れてしまうんです…。デザインレビュー内容が「私のなかでの正解」へ誘導しがちなのも、困った点だなあという気持ちがありました。
そんなことを会社のSlackでボヤきましたら、気づきを得るコメントがあり、以下のようにやってみることにしました…!
「デザイン」ではなく「デザイナーのしごと」をレビューする
見出しに結論かいちゃったんですが…
**成果物の「デザイン」をレビューするのではなく、「デザイナーがなにを得てどう考えてどう振る舞ったか」をレビューする**
これでいくことにしまして、だいぶスッキリしました…!
わたし「なぜこういう雰囲気にしたの?」
デザイナー「プロダクトオーナーがこう言ってて、つまりこういうことかなあと思って、こういうものを作ったんですよね。」
(👍ここで私は、デザイナーが得たものと考えたものをキャッチ!)
そこから、いくつか気になることをヒアリング…。
「これは意識しなくて大丈夫? これを意識したら、もっと○○が▼▼になりそう」
「○○や▼▼も考えられるけど、□□を選んだ理由はどこからだろう?」
などといくつかお話をして、意識の方向性・温度感を確認します。
「そっちは考えなかった、それもありかも」
「あっちも考えたけど、こんな理由でないな、と思って」(👍ここでも状況をキャッチ!)
レビューされる側の心構え
私がレビューするにあたって、レビューされる方々に認識してほしいことがあります。
私にレビューされたから、そのとおりにやらなきゃいけないか、それが正解なのか。と聞かれますと、そうとは限りません!(私はプロダクトオーナーではないので…)
プロダクトオーナーと熱くやりとりしているのは、貴方、デザイナーなのです。
「私はこっちを選ぶ。なぜなら…」と、ぜひ自分で考えて、プロダクトオーナーとお話して、決断をして欲しいです。
そういった決断のお手伝いができたらいいのかな、と。
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デザインの何が好きか?
かっこいいデザイン、今風なデザイン、
成果物ももちろん重要なんですが、
プロダクトに即したものであることが重要だと感じつつ…
そこに至る工程や思考錯誤も、私は大切にしたいんだな〜大好きなんだな〜と思いました!
さいごに…
経験年数はあるものの、できないこともたくさんあり、お恥ずかしい限りですが、
様々なプロダクト、デザイナー、チームに貢献して、小さくてもいくつかの細やかな Happy を創れたらなと思っています。
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※この記事は会社ブログに掲載したものを、許可をいただき、できるだけそのまま載せてます。
見てくれてありがとうございます。 すてきな日がすごせますように。