見出し画像

ダージリンからガントク



ダージリンからガントクのシェアジープ

翌日も早起きして前日と同じシェアジープ乗り場へ向かった。
「ガントク行は?」そう尋ねると別のカウンターを指さされる。昨日となんら変わらない。
このジープ乗り場……地図上では「Darjeeling motor stand」となっている場所なのだが、道を挟んでチケットを売る小さなカウンターが3つある。わたしはどれも一緒なのだと思っていたが、どうやら別々に営業しているようで、それぞれのカウンターで車が出たり出なかったりするようだった。
別のカウンターに行くと、「ガントクか?」と訊かれた。ガントク行が今日はあるようだった。そうだと答えて座席の位置を確認すると、座席表のような紙を出してきてここだと指さした。また一番後ろの真ん中だ……。これでは昨日と変わらない。助手席も空いているようだったので、「ここは?」と訊いてみる。すると想定外の答えが返ってきた。
助手席はひとりには売れないと言うのだ。2席あるからふたり用だと。ふたり分なことは分かっているが、なぜひとりには売れないのか……? 助手席に乗りたいならふたり分払えと言うのだ。試しにそれなら割引なるのか尋ねてみるが、割引どころかひとり500ルピーだからふたり分で1,000ルピーだということだった。
「出た! 冗談じゃない! これだからインドは!」とわたしは手を振り、その場を離れた。馬鹿馬鹿しい、一昨日料金を訊いたときには400ルピーだと言っていたはずだ。ボラれていると思って腹が立った。
しかし、車はそれ1台しかないということだった。今日もまた車が少ないのか……。さすがに今日も1台ってことはないだろうと、他のカウンターにも再度訊いてみるが、次は13時だと言うところと、車はあっちだと言うところで、結局今わたしが尋ねたところに戻されることになった。シェアジープは満席にならないと動かない。少し様子を見よう……。

待ってみても何の動きもない。この間に他の関係者と思われる人にもう一度金額を確認した。彼が言うにはレートは変化するのだということ……。さすがインドだった。もうこうなると選択肢は倍払って乗るか、来るか来ないか、来てもまだまだ出発が後になるだろう車を待つかの2択。まさか明日まで待つという選択肢はない。
さすがに今日は移動したい。2席分の出費は痛いが、広々快適に移動できるのだから! と前向きに考えることにした。事実、閉所恐怖症なのだからこれほどありがたいことはない。


シッキム州への入域許可証

外国人がシッキム州へ行く場合、入域許可証を取らねばならない。
ダージリンからガントクへ向かう場合、ダージリンでも取得できるが、州境でも取得が可能だ。わたしの場合「Rangpo」という州境で取ることができた。事前にその旨ドライバーに伝えておけばいい。
必要なものはパスポート、パスポートのコピー、証明写真1枚、インドビザのコピーの4点だ。外国人はそうそういないようなので、ほぼ待ち時間なしで処理してくれる。

ダージリンから途中1回、朝食休憩を挟み5時間程度でガントクへ到着した。思ったよりも早い到着だった。
宿をわざわざ予約してから来る必要なんてまるでないのだが、今回も予約していた。「Booking.com」の「Genius」特典で部屋がグレードアップされているのを見つけたからだ。ところだが、iPhoneでマップを見ると、あら……徒歩1時間。シェアジープの到着場所を見誤っていたようだ。
今日これ以上の出費は抑えたいので歩いて向かうことにした。


応援ありがとうございます! なんだかいろんなことやていますけど、今後も写真家として活動し続けられるように頑張ります!!!