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コルカタの風俗街ソナガチ……どころではない


外国人専用窓口でチケットを取る

良心的なタクシーに乗って友人はやってきた。1ヶ月ぶり? の再会。部屋で身支度を整えたわたしたちは、朝食を取りがてら先日わたしが取れなかった列車のチケットを取りに「fairley place」へ出かけた。
わたしには見慣れた景色でも友人には見たこともない光景だろう。ぜひこの旅でいろんなものに見て触れてしてもらいたい。

数日前とは打って変わっ外国人専用窓口は激込みだった。多くはバングラディッシュ人のようだ。わたしたちは10時ぴったりに着いたのだが、すでに順番はかなり後ろのようだ。これは2時間待ちくらいは覚悟しなくてはと思った。
午前中の営業時間は10時から12時。結局わたしたちは12時を回り13時にチケットを取ることができた。すでに地元の人たち枠はフルに埋まってしまっていたわけだから3時間待ちとは言え取れるだけよかった。
ちなみに必要なものは、パスポートとパスポートのの顔写真のコピー、それとビザのコピーだった。


2日目、コルカタの風俗街ソナガチ

友人と合流してからの旅程はタイトだ。
まずコルカタに1泊、翌日夜には列車でバラナシへ移動、バラナシに2泊、そこから飛行機でデリーへ、同日夜行バスで今度はマナリへ、マナリからヴァシスト、ヴァシストでも1泊のみ、翌日には再び夜行バスてデリーへ、そしてその夜の飛行機で友人は帰国、わたしはマレーシアへと移動する。

コルカタには巨大な風俗街があるらしい。調べてみるとソナガチというエリアだ。わたしたちはそこを見学することにした。友人と合流した翌日のことだ。
ホテルをチェックアウトしタクシーでソナガチへ。いきなりだが、そこで大失敗をした。
こっちで買ったショーツのチャックが早くも壊れてしまっていて、そこに入れていたiPhoneがポケットから滑り落ちた。それに気がついたのはタクシーが動きだしてまだ200メーター程度進んだ時点だった。友人にはタクシーで待っていてもらい、わたしは慌てて元いた場所まで走った。もちろんそこにiPhoneはもうなかった……。「終わった……」肩をガックリ落としてタクシーまで戻った。
iPhoneを落としたときのリスクについて友人と話した。どーにもこーにも不便になることは想像できたが、ロック解除されない限りはひとまず安全だろうという結論に達した。「iPhoneを探す」で探しても、ピンポイントでその場所は分からないらしい……。もうそうなると諦めるしかない。

タクシーでソナガチにやってきた。チェックアウト後だったのでわたしは前と後ろにバックパック姿だ。(友人は預け荷物なしでインドへやってきているので軽装)この街にも宿はあるのだろうか。どう見ても場違いだった。
すぐに誰かにバックパックを引っ張られた。見ると年のいっている女性だ。わたしはiPhoneを失って若干夢遊病のようになっていたが、その女性の勧誘はしつこかった。そこいらの物乞いのレベルではない。バックパックを掴んで執拗に食いさがる。その女性を振りきると、またすぐに別の女性に捕まった。断っているのに向こうもなかなか引かない。それでもわたしたちは歩き続けた。
そもそもこの街の見学が目的なのが間違いなのだろう。本来なら店の中に入り楽しむなり、断るなりするべきなのかも知れない。しかし、わたしも友人も買うつもりでは来ていない。さすがにここはハードルが高い、と言うか怖い。友人に関しては少し潜入して中を見たいようだったが、結局わたしたちは街ブラしただけで去ることにした。聞くとダンスを見てどうのこうのといったところも結構あった。しかし、やはりiPhoneが気がかりなのがよくない。


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