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外部のデベロッパーがLINE上でどこまでサービス開発ができるか?バックエンドの開発方法は?

LINEが利用増のレポート

がLINEの公式レポートとして公開されました。
この状況下において、社会のコミュニケーション手段として非常に活用されているとの事で気が引き締まる思いで、今後も社会の役に立てるように頑張っていきたいと思います。

LINE上でのサービス開発

そしてそのLINEですが、自分のnoteでもたびたび記載させていただいていますが、APIが公開されており、ほとんどのAPIは実は無料で使う事ができます(広告要素がある公式アカウントのメッセージの通知は有料ですが、公式アカウントにコメントを入力してメッセージを返すリプライ機能やメニューを表示して操作する機能に関してはユーザーが能動的に操作する事に対しては無料です(公式アカウントの友だち数が増加しても無料です))

ユーザーとのコミュニケーションの起点になる公式アカウントは通常はメールの代わりの一方的な使われ方しかしていませんが、本来はバックエンドにWEBサーバーを用意してweb hookで繋げる事により、インタラクティブなチャットボットになります。

ネイティブアプリをインストールさせるハードルに比べると、ダウンロードなしに繋がる事ができ、その繋がる手段も

・WEBサイトに友だち追加のリンクを用意しユーザーがクリック
・店舗などにQRコードを印刷したポスターを用意しQRコードリーダーで読ませる
・LINE Payの友だち追加機能とリンクさせて、LINE Payで決済したら自動で友だち追加される
・LINE ログインの機能をWEBサイトに追加して、ログイン時に公式アカウントの追加を促す

が可能で、しかも上記の機能も無料で提供されています。

公式アカウントにはリッチメニューという機能があり、プログラムなしでもリンク先に誘導したりする機能がありますが、上記のMessaging APIを使う事により、文字を入力させずインタラクティブなアプリのような操作感が可能です。
しかもリッチメニュー自体をAPIでコントロールできるので

例えばビスポさんのようなユーザーがリッチメニューのみで予約操作をし、操作ごとにリッチメニューを切り替える事もできますので一度操作してみてください。

そして外部の方にはあんまり馴染みの無い名称ですが非常に強力な機能としてLIFF(LINE Front-end Framework)を提供させていただいています。

LIFFはLINEが提供するウェブアプリのプラットフォームです。
HTML5とJava scriptという既存の技術で、WEBベースのアプリの開発が可能です!
LIFFは公式アカウントからも呼び出せますし、実は外部ブラウザーからも呼び出す事が可能ですので、LINEの一部の機能にはなりますが、外部ブラウザで機能を実現する事も可能です。
WEBやネイティブアプリをすでにリリースしている会社様はコンテンツを別途用意するのではなく、LIFF上でコンテンツの再利用もありと思います。
そしてLIFFの強力な機能として「Share Target Picker」という機能が提供されます。

Share Target Pickerとは、LIFFから送信先を選んでメッセージを送信する機能ですが、通知するメッセージフォーマットは多彩でFlex Message

なども使えます。
また応用例としてLINE Miniアプリの

の、Share Target Pickerで友だちにシェアして、友だちがそのメッセージをックリックするとMiniアプリ(Miniアプリは実はLIFFのアーキテクチャなのでLIFFでも同じ事が可能)が起動できて、今までスクリーンショットをとって情報共有して連絡先はアプリのインストールから始まるような面倒なプロセスを2クリック(認証関連)程度で起動までいけますので、ぜひここは活用してください。

LINE上でのバックエンド開発

バックエンドはWEBサーバーを用意して、手慣れた開発環境で自由に開発が可能です。
おすすめはAWSやAzureなどのクラウド環境の利用です。
LINEは現時点で8300万人のMAUがあるので、LINE上での広告機能などを使いますと一気にトラフィックが増える可能性があります。オンプレミス上でのサービスインは急激なトラフィックに対応できませんので、LINEでのバックエンド開発はクラウドファーストでおねがいします。

日本マイクロソフト様からはAzureで公式にこのような資料も展開されています。

またAWS様からも

でハンズオンイベントの協力や資料を公開していただいています。


最後に

まだまだAPIの啓蒙活動が道半ばで、これからな部分もございますが、
MAU8300万のプラットフォーム上での開発の可能性を感じていただけるとは思いますので、サービス開発のかた、そしてデベロッパーのかたよろしくおねがいします!
経営層の方やマーケティングの方はユーザーとのチャネルを用意しないといけないとはわかりつつも現状のネイティブアプリのインストールハードルの高さに辛さをもっていると思いますが、ネイティブアプリは手段の一つで目的ではないので、ネイティブアプリ作ってしまって引くに引けない状況になっているかもしれませんが、そこは英断していただき、ユーザーとカジュアルに繋がるLINEの活用をご検討ください。

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