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体外受精1クール目の結果と、メンブレ

前回の投稿から時間が経ってしまいました。

まず、1クール目の妊娠判定結果は陰性でした。
残念でしたが、先生と相談して間を空けずに2個目(凍結保存ラスト)を翌月に移植することに決め、予定通り10月下旬に移植を完了していました。

今日書きたいことは「体外受精」ではなく、
1クール目初期の9月から10月下旬までの約2ヶ月間陥っていたメンタル絶不調についてです。


過去に2回、精神的に苦痛を感じる時期があり病院に行った経験があります。
最初は2012年頃、次は2014年か2015年頃だったと思います。
原因はどちらも仕事関係の悩みで、1週間ほど自分の異変に気づきつつもそのうち落ち着くだろうと様子を見ていましたが、たまらなくなって心療科を受診して「疲れてるんだね、薬を飲んで様子をみましょう」と、病名の診断をされずに服薬をして症状が落ち着き、次回受診はせずにそのまま日常に戻るような感じでした。

2023年5月頃、約2年を費やした長期プロジェクトがやっと完成し、仕事でひと段落を迎えた時、私は37歳でした。
東北で生まれ育ち、震災を経験して人生観が変わり、人生で初めて寝る間もおしいほど仕事に取り組み、独立して小さな会社を作りました。
何も理解できていなかったけれど、一生懸命に取り組むことだけでなんとか現在まで続けてこられました。

そのひと段落を迎えた5月頃、ある日夢を見ました。
自分が死ぬ夢です。
親が死んでしまう夢や、そのほかにも怖い夢を見たことはこれまでもありましたが、この時の夢で自分が死ぬことがわかった時に、もの凄い後悔の念に襲われたのです。

「子供をつくればよかった」と。


20代の頃は人並みに結婚して、子供を2人くらい作って生きていくという謎の人生イメージがありましたが、20半ばの頃に恋愛が思うようにいかないことに疲れ切りました。

その後に震災を経験し、様々な人たちと出会い、自分のできることで人のやくにたつことにのめり込み、それが幸いに仕事になって今に至るのですが、30過ぎで夫に出会い結婚するも、子供をもつことには消極的でした。
私には縁遠い話だと、苦手意識をもっていました。

ですが、夢を見て気づいたんです。
私本当は子供が欲しかったんだな、と。

夫とはこれまで数回子作りについて話し合っていて、私のタイミングに任せると言ってくれていたので、この夢をきっかけに病院に行きました。

それで、いくつかの検査を終え、私側に不妊の理由があることがわかったので、年齢を考慮して体外受精を選択しました。

ここまでは(私的に)なんの問題もなかったのです。


その後、採卵のためにホルモン治療を行い、卵巣が腫れて深夜に救急車で運ばれて緊急手術を経験し、お腹に小さな傷が2つできましたが、これもあまり気になりませんでした。
体が落ち着いたら体外受精を再開しようと前向きな気持ちでした。
これが6〜7月の話です。

6月の採卵で2個の胚盤胞を凍結保存することができたので、移植に向けて9月から治療を再開しました。

長くなりましたが、ここからが本題です。
その順調?な治療の陰で、
9月4日の週あたりから、強い不安感で頭がいっぱいになりました。
それはある夜に急に始まりました。
寝付けず、リビングでぼーっと過ごしていたら、会社のこと、自分の将来のことが急に不安になり、吐き気を感じるほどの不安感で一睡もできませんでした。

これまでもたまに寝れない日や不安を感じることもあったので、そのうち落ち着くかなと数日様子をみていましたが、
まったく改善せず、むしろ日増しに悪化していきました。

耐えきれずに夫に軽く打ち明け、連日妹に電話をかけて話をきいてもらい、ごまかしながら日々を過ごしました。

この不安は子供ができるかどうか?という悩みではなく、
・このまま会社が潰れるんじゃないか、スタッフの生活もあるのにどうしよう
・もし妊娠したとしても仕事にはうまく復帰できず、自分の会社どころか、どこの企業でも働けなくなるんじゃないか
・仕事で活躍する、求められる自分でいるという理想から遠ざかってしまい、もう二度とこれまでのように仕事することは叶わないのではないか
という不安で頭がいっぱいでした。

誰かに話を聞いてもらい、少し不安が消えたように数日感じることもありましたが、なにか少しのきっかけでまた不安が戻るという状態が続きました。

そして2回目の移植の前日、看護師である母に自分の状況を打ち明けました。


母は一通り話を聞いてくれ、不妊治療で女性ホルモンが不安定になっているのもその原因のひとつでは?と言いました。
または8月にコロナに感染したことで、コロナ鬱の可能性もあるし、まずは不妊治療で通っている病院に状況を相談する方がいいと思うよ。と

さっそく病院に電話した結果、まずは診察をしましょうと。
必要なら病院内のカウンセリングも利用できるとのこと。

診察では話を聞いてもらい、体調が落ち着くまで不妊治療はお休みしても良いと提案されましたが、私としては子供を授かるにしても、そうじゃないにしても一旦保険の上限回数までは取り組み、その結果が早く知りたいので治療を休みたいわけではないと伝えました。

私の不安の一因には処方されているホルモンの関係はないのでしょうか?
以前感染したコロナが原因のコロナ鬱でしょうか?
などの質問には回答をもらえませんでしたし、診療的に病名を言われることもありませんでした。
体外受精を継続しながら様子を見ましょう。という結果でした。
この診察の必要性や効果は感じられませんでしたが、自分の状態を病院に伝えられたという点では安心感を覚えました。

そして同日に、カウンセリングも受けてきました。
1回目なので、自分の状態や感じている不安、想いなどを聞いてもらい、2週間に1度くらいの間隔でカウンセリングを継続してみるという話でその日は終わりました。

が、この後から不安感がかなり減ったんです。
もちろん完治したという感覚はありませんが、だいぶ楽なんです。
カウンセラーさんに質問されながら、自分の内面に向き合っていく、整理していくということが気づかずに行えてたのでは、、と思います。
プロってすごいですね。

もし、私のように不安感や鬱っぽさがある人がいたら、まずは不妊治療のクリニック内のカウンセリングサービスを利用するのをおすすめしたいです。
通われているクリニック外だとしても受付してくれるところもあります。(私のところもそうです)


長くなりましたが、2クール目の妊娠判定は10/6。
今日予約をとりました。
まずは心の健康を大切に、考え過ぎないように過ごしたいと思います。



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