エジプト_2018-09_①歴史と人編(再掲)
※2020年頃に思い出しながら書いたものの再掲
行く前のこと ━全ては日比谷から
アフリカ大陸制覇
(右上の国の一都市に3日いただけでアフリカ大陸制覇と言い張る図々しさは現代社会を生き延びるには重要)エジプトはもともとイスラム世界の重要な国ということで興味があった
同じ年の6月に日比谷公園で行われていたアフリカフェスティバルで完全にその気になり、その数日後には飛行機を予約
「今はどこも危ない」と言われる時代を楽しみつつ緊張しつつ、当時まあまあ貯めていたストレスを大発散した
1日目 ━首長国の首都
首都はアブダビ
今回はエティハド航空での旅だったためまずアブダビへ
飛行機の座席の横のハネ(?)が地味にありがたい。これがあるだけでかなり寝やすくなる
UAE、アラブ首長国連邦そのものよりも下手したら有名なのが、経済都市ドバイ。しかしUAEの首都は有名なこのドバイではなくアブダビ
私も結構後になって知った
しかもこのアブダビが広い広い
空港に着くとまず発電床に出迎えられた。ちょっとブワブワしていた。踏むと発電するらしい
ザイド様生誕100周年
2018年は、UAEの初代大統領・アブダビ首長ザイド様の生誕100周年の記念の年なのだそう
そのため、機内でもザイド様特集やザイド様映画など様々なザイド様コンテンツが
空港もザイド様グッズ販売やザイド様インスタ向けフォトスポットなどザイド様一色
2日目 ━ここはナイルのたまもの
ホテル、Ramses hiltonの部屋から見えたナイル川が綺麗。朝と夜。
明け方に3日間滞在予定のホテルに着きそのまま朝食バイキングをいただいたので、時差ボケ、寝ぼけ、のりもの酔い、あぶらっこいごはんに食べていいかいまいち迷う生野菜(体調悪いとおなか壊す)に緊張でぐったり
フレンチトーストと油揚げの間のような謎の何かがなかなか一口サイズに切れず、ぎそぎそ頑張っていた記憶がなぜかべっとり残っている
ホテル内の銀行(?)が大きかったので両替もしてしまおうと思ったものの、額にかなり悩む。大体の場所でUSドルが使えるとのことと、市場では「お金がない」としょんぼりすれば日本円でも許してもらえる(金がないなんて理由じゃ逃がしてくれない)だろうと思ったため
でもいざ余ったら外貨集めの好きな人にあげれば良いかと多めに両替
エジプトは主要観光地で写真を撮るには「カメラチケット」なるものの購入が必要で、これに細々とエジプトポンドを使ったので最終的にはそれで正解
カメラのことと警察のこと
このカメラチケットは大体50エジプトポンド(300円くらい)の頑張れなくもない値段。しかし結構あちこちで取られるのでじわじわつらくなってくる。誰かと来て撮影係を回して写真をシェアするのがよさそう
エジプト観光にあたりもうひとつ驚いたのがガイドさんを頼むと警察の方もつくということ。護衛(かっこいい)、車の先導、あと一応こちらの監視の意味合いもあるらしい
観光できる状態とはいえ、現政権はクーデターで成った(議論あり)軍事政権、思うところのある人は内外にも多いとのこと
が、この警察のお兄さんが陽気過ぎた。うっかり軍事関連施設なんてカメラに入ってしまったら大変ですし警察ももちろん写り込んではいけないだろうとの私の警戒をぶち壊し自ら写り込んでくる。のけ
カメラ係も快く引き受けてくれたので、それはとてもありがたかった
考古学博物館でツタンカーメンと握手(してない)
ふらふらと向かったのは考古学博物館
天気がいいのはいいものの暑い
外観からすでに国旗とスフィンクスがいて、
シャンポリオンの像とロゼッタストーンの模型(本物は大英博物館)があり、
古王国の巨大すぎる王たちがいたり、
パピルスに死者の書に、
ゆるかわ神フィギュア(?)に
ツタンカーメン
エジプトダイジェストという感じ
ツタンカーメンは展示室内では撮影できないものの外から撮る分には構わないらしく、横顔スポットに案内してもらった
ミイラについては今も実際に見たという実感が湧かない。どう見ても生きていないし言われなければ人間だともわからないかもしれないような状態なのに、まるでただ眠っているようで、その認識の歪んだずれが不安を煽ってくる。つきあいの薄い親戚のお葬式のような気まずさがあった
古代の人々の思いや信仰のことを考えると私がここで見てしまってもいいのか少し悩んだ
マニアル宮殿でトルコを感じる
思ったより博物館が涼しくなくて絶望していたもののマニアル宮殿の木陰が意外と涼しかったので安心。乾燥しているからか、暑さの原因は日差しの強さが主であってスカーフをかぶったり日陰にさえ入ればなんとかなりそう
でもポシェットに入れてあったチョコはドロッドロになった。なんで買った? なんで持ち歩いた? バカか???
惨事を何とかして宮殿内に入ると、そこはまさにトルコ
と、いうのもここは元はオスマン帝国の時代にムハンマド・アリのために作られた宮殿で、展示されている調度品もほぼオスマン帝国のもの
このチューリップはまさにオスマン帝国
涼しく(比較的)静かで(比較的)穏やかで(比較的)なんとなく落ち着いた
恐怖のハンハリーリバザール
怖いといっても比較対象は自分の経験&中途半端な自信が隙を生んだ気もするのでハンハリーリバザールが悪いわけではない。でもトルコのバザールより押しが強い人の割合が大きいとは言ってしまっていい気がする。こちらに無関心な人は無関心、強い人は強すぎる、と極端だった印象
警察の人に「ラ ラ シュクラン=いらないです、ありがとうございます」という言葉を教わり、ガン無視よりかは角が立たないのでバザールや道の商人にはこれを言いまくっていた。ハンハリーリバザールでもそれで概ねなんとかなっていた。大体の人が多くても4回くらいで退いてくれる
が、全然折れてくれない人に当たってしまった
最初は理想にぴったりのアヌビスの像がいたのでごく普通に価格を聞いた。しかし予算大体3,000円相当に対して返事は9,000円相当とのこと。値段交渉が苦手なので、スタート9,000円なら像については他を探そうと安いアンクのキーホルダーだけ買って去ろうとした
その時は納得してもらえたように見えたのと、会計は店の中でと言われたので店に入ったらそれがよくなくて、アンクの会計後に普通にドアを閉められドアの前に立たれ手を掴まれるわ睨まれるわ英語も止められるわでひたすらひたすらテンションが下がる。で、どうしてもと像を渡された
外から戻った別の店員の出入りとやりとりの隙にひっそり脱出したら当然追いかけられ再び像を渡される。で、最終的に2,000円(2,000円相当のエジプトポンドやUSドルでなくたまたま財布に入っていた野口英世がプリントされたあの千円札2枚)で終わった。握手をされた。なんなの
像は本当にお気に入りなのでいいといえばいい。でも強くなりたいなあとは思った。とても
中盤以降はアラビア語で話しかけられていたので、何が言いたかったのかとか、何かどうしても売りたいわけがあったのかとか、時々考える
この写真の右側にいる黒いのがその像
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