【掌編小説】てんとう虫が寝てる間に
まあるい朝露をちゅるっと吸い込むと、微かに花びらが揺れた。
花の奥で休むてんとう虫がピクリと動いたのが見えて、焦って息を潜めたが直ぐに寝入ってしまった。
まだ薄暗くて涼しいこの時間の朝露が1番とろんとしていて美味しい。てんとう虫が寝ている間にこっそり飲みに来るのも、ちょっとした楽しみだったりする。
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