童話 3 横田英博 2024年6月16日 07:59 童話 今朝(2024/06/16)、いつもスケボーをする坂道で ふと気になる蔦(つた)をみつけた。 その蔓(つる)の形状に心を寄せて一遍の詩をつく ってみました。木になりたかったでも木になれなかったわたしはわたしの全身を使って木を描いたわたしの腕は枝だ脚を閉じて両腕をうんと伸ばすと鳩がやってきたわたしは鳩と語らった木について空について野についてわたしの頭の上を電車がガタゴトと走り抜け鳩の羽の下を自動車が排煙をあげて走り去ったわたしの言葉は青葉だわたしは山のように言葉を吐き出し緑を深くした鳩たちはわたしの腕の下で萌黄(もえぎ)をついばんでいたまるでほんとうの樹の下にいるように安心して #現代詩 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート