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魂のつながり、生きるとは医療とは・・。 「証」を届けます
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自己紹介

初めまして @hanamizukiです。 2022年5月17日 最愛の息子が空に旅立ちました。 4月に4歳を迎えたばかりでした。 最愛の息子を失ってから、毎日毎日、息子の声を探し、姿を探し、抱きしめたい思いが日に日に強くなるのを感じます。 息子のアルバムや動画、毎日遊んでいた大好きな玩具や愛用品を見ては、毎日泣いてばかりの日々ですが、 四十九日法要を終えた今、 苦しかったのかもしれない、痛かったのかもしれないけれど、無邪気に天真爛漫に、毎日一生懸命生きていた息子の生

【入院までのこと #1】こんなことってあっていいのか 悔しかった日のこと

2022年3月 震度6強の地震が発生した福島県沖地震があった日。 地震が起きる9時間前、保育園から息子が熱の為、お迎え要請の電話連絡がありました。 2月初旬から、ハァハァした息遣いがあり、かかりつけ医の小児の開業医に受診をした時は、気管支喘息と診断されました。 (今思うとこの開業医は70歳くらいのおじいちゃん… これが失敗だったなと悔やまれて仕方ありません。私達家族は、かかりつけ医探しに苦労しました。かかりつけ医って何なんでしょう?紹介状の必要性って何なんでしょう?この疑

【入院までのこと #2】今までの風邪や気管支喘息の診断は誤診とわかった日 かかりつけ医は信じない

こんばんは、@hanamizukiです。 *医療表現はお医者さまからの説明を私なりに解釈したものを書いていますのでご了承ください。 小児救急夜間当番医だったにもかかわらず、受け入れを断った国立病院。私は、その病院は絶対に許しません。今となって、あれこれ思いを巡らしている中で、この日の夜、喀血の検査は出来なくても、止血だけでもしてくれていたら、と何度も思い返し、この日の夜の悔しさは忘れることができません。 赤ちゃんや幼児は、苦しさや痛さを言葉にすることができません。どこか

【入院までのこと #3】大学病院への緊急入院へ

こんにちは、@hanamizukiです。 息子の生きた証を残したいと綴っていますが、生きていた息子を鮮明に思い出し、息子の生と死に向き合うこの時間はなかなか苦しいです。 でも、今できる息子への親の努めはこれしかありません。 今、できることを頑張ります。 心臓のエコー検査の準備が出来るまで、息子は点滴で落ち着いたのもありますが1時間くらい寝ることができました。 息子の頬を撫で、頭を撫で、手を握り、息子の暖かさを感じ、じーっと寝顔を見つめていると、なぜ今まで見つけることができ

【入院までのこと #4】大学病院に着いた夜 息子との元気をあげる!ほっぺにチュッ!

こんにちは、@hanamizukiです。 *医療表現はお医者さまからの説明を私なりに解釈したものを書いていますのでご了承ください。 PCR検査は陰性でしたので、県立病院を出て大学病院へと移動しました。 この地域では、先進医療を行っている病院で、最終的な病院といったイメージがあり、移動の最中も不安で不安で仕方がなかったのを覚えています。 どういう思いを抱いて、30分ほどの夜道を移動したのか全く記憶がありません。 車の中では、夫が一生懸命、息子に何かを伝えています。 「だ

【夫と息子 #1】おととmili君

こんばんは、@hanamizukiです。 息子は私のことを「おか」と呼んでいました。 「おかあさん」と呼んでくれる時もありましたが、ほぼほぼ「おか!」 「おか!miliくんとあそぼう!」 「おか!ぎゅーにゅーちょうだい!」 「おか!だっこー!」 「おか!」「おか!」と連呼してくれていた人がいたことを今では最大の幸せだったなぁって思います。 もう一度、呼んでほしいなぁ… 私が「おか」なら、夫は「おと」でした。 「おとうさん」の「おと」。 いつからか、mili君独特の呼び

【夫と息子 #3】おととmili君 スワンボートの思い出

こんばんは、@hanamizukiです。 私達家族は、青空や自然が大好きで、四季折々をよく3人で色々な場所にお出かけをしたり旅行に行ったりしていました。 住んでいる家の近くには、ちょっとした大きな池がありスワンボートで遊べる公園がありました。 mili君、初めてスワンボートに乗ったのは1歳の初夏。 乗り物が大好きだったので、初めから怖がることなく、キャッキャッ笑って、とってもいい笑顔で喜んでいました。 その時の動画を見ると、私たちもmili君が楽しんでいる姿を見て大笑い

【夫と息子 #4】mili君はおととの軽トラドライブが大好きでした♪ mili君が大好きな絵本「おじいちゃんちのたうえ」

こんにちは、@hanamizukiです。 今年も田んぼに稲が青々と光り輝く季節になりましたね。 「米」という字は「八十八」と書くように、米作りは八十八以上の手間をかけてようやく収穫できる大切な作物なんだそうです。 mili君のおと(息子はお父さんを「おと」と呼んでいました)の家は、お米とほうれん草を作っている農家です。じいちゃんちの田植えに興味を持ってほしいなぁと見つけた本が、作/さこももみさんの絵本「おじいちゃんちのたうえ」。さこももみさんの息子さんが小学生の時の作文

【夫と息子 #5】夏の思い出 サングラス姿の2人は心友だったね

こんにちは、@hanamizukiです。 私達家族は息子を〇〇君と呼んでいました。 本来の名前がありますが、「息子」以外に何か呼び方をnoteでは記したく、探した名前がmili君(ミリくん)。 ハワイ語で、milimili(ミリミリ)は「愛おしい」との意味だそう。 日常の中の息子を紹介するときは、「mili君(ミリくん)」と呼んでいます。息子はお父さんのことは「おと!」私のことは「おか!」って呼んでいました(笑) mili君独特の愛を表現してくれる呼び方でしたよ。 m

【私と息子 #1】おかとmili君

こんにちは、@hanamizukiです。 「自己紹介」からお読みくださった皆様、ありがとうございます。 「息子の生きた証を残したい」と思い書き始めましたが、文章を綴ってみると、息子が亡くなったという現実に向き合わなければならないんだなと、改めて悲しさや悔しさといった心の奥底に押し込めていたものが、どんどん溢れ出してます。 私は、息子が生まれた時から、可愛くて可愛くて、この4年間、一日一秒たりともその姿を逃したくなく、写真や動画を撮り続けていました。 亡くなった直後は、

【私と息子 #2】おかとmili君の虹の思い出 今日も虹が見れたよmili君

こんにちは、@hanamizukiです。 mili君が産まれて、初めて2人で虹を見た日のことをよく覚えています。 2年前の産休明けは時短勤務をしていたので、保育園のお迎えはよくベビーカーで行っていました。その日はお天気が良かったはずなのですが、保育園を出た途端、パラパラ雨が降り出しました。 突然のことで焦りましたが近くのアパートの軒下で雨宿りすることにしました。 「あめふっちゃったね~。すぐにやむといいね。」 mili君は2歳になりたての時期で、まだまだおしゃべりも可

【私と息子 #3】夏の思い出 3歳の夏 とっても楽しかったね

こんばんは、@hanamizukiです。 夏も本番を迎えようとしていますが、今年は全く季節を感じられず過ごしています… 皆様はいかがお過ごしですか。 キャンプや海水浴、夏祭り、花火大会、コロナ禍でしばらく中止だったイベントも今年はあるのかなぁ… 息子はコロナ禍で2歳3歳を過ごしたので、夏祭りのようなイベントには行くチャンスはなかったのですが、海やプールに行って帰り道にソフトクリームを食べて帰る!というのが私達家族の夏の過ごし方でした。 mili君3歳の昨夏は、mili

【私と息子 #4】入院生活 個室部屋での思い出 小さな心臓がずっと動き続けてほしいと願う日々でした

こんにちは、@hanamizukiです。 入院生活の中で、病気になってしまったこどもたちが一番不自由を感じ過ごしていたと思いますが、コロナ禍の今、どんな感じで過ごしていたか、個室部屋の時と4人部屋になったときのことをお話したいと思います。 緊急入院時から2週間を個室部屋で過ごしました。 一日のスケジュールはこんな感じ ・朝4~5時頃にmili君、起床 ・起床後、体重/血圧/体温測定 ・8時朝食、食後に内服薬4袋、歯磨き ・9時、先生たちの回診 ・回診後、利尿剤の注射 ・

【入院生活 #2日目】苦しいのは気管支ではなくて心臓… 心電図モニターの携帯ポシェット姿が始まった日

こんばんは、@hanamizukiです。 *医療表現はお医者さまからの説明を私なりに解釈したものを書いていますのでご了承ください。 息子の血痰の嘔吐後、どのような感じで夜を過ごしたのか記憶が曖昧です。抱っこをして子守唄を歌って、落ち着いた様子の息子を寝かせますが、苦しいのか息子は1時間ごとに目を覚まし、「おかー」「おかー…だっこ」と、私を呼びます。 水分を取らせ、抱っこをしてまたユラユラ、落ち着くと息子は、また「ねんねする…」と横になりますが、また起きてを繰り返すうちに