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続・終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その4 

前回から少し時間があいてしまいましたが、84歳叔母のシニア住みかえモンダイ、続きます。
夏の暑い盛り、叔母に、これまで頭に巡らせていた『高層案』に始まり『横丁案』に至る経緯含め諸々について話をしました。
『外に開きながら暮らす』ことに対して、福祉的な要素があると受け入れやすいのではと思っていたのですが、叔母からは『福祉の場は近くにあるので、カフェとか他のものがよい』という声。今までと違う日常への楽しみはプラスの要素なのかもしれません。

叔母の子供たちは『敷地が切り売りされて、同じ形の建売住宅が並ぶようなのはイヤ』とも言っていました。普段仕事の関係で、土地購入に関わることもありますが、これは、売主側からの希望として少なからずあるように感じます。

土地売却を検討し始めた当初、マンション用地として検討するデベロッパーに、等価交換ができないかとたずねたことがあるそうですが、良い返事はなかったとのこと。ならば、次に引き継ぐ子供達がその場所での事業を担うのか。親世代が『終の住処』を考える年齢ともなると、子供世代も定年に近い年齢だったりします。そこから、資金調達をして何か事業を始めるというのはハードルが高い。
駅至近、商業地域という好立地ゆえ近年まわりには高いマンションが増え、次第に井戸の底のようになっていく、それを避けるように高い建物が一様に並んでいくのが、果たして街の景観としてよいのか。

容積をめいっぱい満たさずとも、街の拠点として機能し継続しうる、収益性もある仕組みとはなんだろう。

手前は街に開きつつ、奥は庭のある住戸、建物が点在するイメージ
路地が続くような。

そんな話の中で『建て替えずに既存の建物でできないのか』という話も出てきました。

実は、敷地内、叔母の家の隣には先代が住んでいた家が今も建っています。そこを改装して隠れ家風レストランになったらという夢を描いていた頃もあったそう。確かに、建物点在型であれば、既存建物を利用する手もあるかと思っていたところだったのですが、ここに新たなハードルが。

敷地の売却は、兄弟それぞれに分筆された敷地を共に合わせて売却予定だったわけですが、先代の家は、分筆境界にまたがっているため共有持分。これを好きに使ってしまうわけにはいかないのでは?という話。
建物を解体すると「住宅用地特例」が適用されなくなり、固定資産税が最大6倍になる(ネット調べ)ということから建物が分筆境にまたがって現存するのは必然であった模様。。。

誰に相談するのがよい?誰の専門分野?ということもままならず、家族間の思いや関係性も様々な中で、ネット検索で簡単に見あたるものでもない。というわけで、検討(迷走?もはや勉強)は続きます。

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