Unico design

Unico designは住宅・リノベーション・家具設計等、住まいに関わる設計事務所です。人それぞれのライフスタイルに合ったたった一つの住宅を提案します。https://unicodesign.net/ 以前のブログhttps://unicodesign.tumblr.com/

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最近の記事

涸沢ヒュッテ建築探訪

秋の北アルプス縦走旅の番外編で、涸沢ヒュッテの建築探訪記。 2022年に開催された吉阪隆正展 で、初めて知った山岳建築の数々。涸沢ヒュッテは『雪崩が屋根の上を通るように設計された』という説明に、へえ〜と思うものの、これは百聞は一見にしかずだな、といつか必ず訪れたいと思っていた場所でした。 本館、新館、別館の3棟の宿泊棟のうち、昭和38年(1963年)に建てられた新館が吉阪隆正の設計によるもの。 本館は、現在の建物が3代目、昭和28年(1953年)に建てられました。その2年

    • 秋の北アルプス縦走

      2週間前の週末、槍ヶ岳、北穂高岳、涸沢を2泊3日で縦走してきました。当初予定は、上高地→槍ヶ岳(槍ヶ岳山荘泊)→大キレット(北穂高小屋泊)→奥穂高経由もしくは涸沢経由で上高地へ下山。でしたが、2日目土曜が雨予報。登ってしまって身動きとれないのも困るなあと、前日朝にキャンセル考えて小屋に電話すると『キャンセルは当日の朝でも良いですよ』とのことで『もう一息考えます』と一旦電話を切り、登山天気とてんくらをにらめっこ。山に行く前の天気予報確認時間の長さたるや。結局、行けるところまで行

      • 旧赤星邸のこと。

        小さい頃から日々前を通りすぎていた修道女会の建物が、アントニンレーモンド設計のものだと知ったのは、建築に関わるようになってからのこと。この建物が、元々は住宅だったということもその後に知りました。 『旧赤星鉄馬邸』は、昭和9年にアントニン・レーモンドの設計により建てられ、戦後GHQに撤収されたのち、昭和31年からカトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会の修道施設として使われてきましたが、シスターのなり手が少なくなり2020年に閉鎖、翌年、武蔵野市に寄贈され、市の所有となった

        • ホームページ更新しました

          Unicodesignのホームページ『WORKS』に3プロジェクトを追加しました。 住戸設計を担当した『桜坂コーポラティブハウス』、『尾山台コーポラティブハウス』と、今年初めに引き渡しをした『金森グリーンクリニック』の3プロジェクトです。 ぜひご覧ください。

          続・終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その4 

          前回から少し時間があいてしまいましたが、84歳叔母のシニア住みかえモンダイ、続きます。 夏の暑い盛り、叔母に、これまで頭に巡らせていた『高層案』に始まり『横丁案』に至る経緯含め諸々について話をしました。 『外に開きながら暮らす』ことに対して、福祉的な要素があると受け入れやすいのではと思っていたのですが、叔母からは『福祉の場は近くにあるので、カフェとか他のものがよい』という声。今までと違う日常への楽しみはプラスの要素なのかもしれません。 叔母の子供たちは『敷地が切り売りされて

          続・終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その4 

          火打・妙高 建築探訪縦走

          8月の山行記録は、お盆に行った妙高山、火打山&建築探訪遠征。建築家 吉阪隆正設計の黒沢池ヒュッテ泊、日本百名山二座縦走。 登山天気予報CとDを行ったり来たりのなか、ルートを3パターンくらい作り夜行バスで出発、天気予報が少し好転したので、当初の予定通り笹ヶ峰から入って火打山を先に登る予定でスタートしました。 黒沢を超えるとほどなく、話に聞いていた十二曲がスタート。 つづらおりの階段をあがっていきます。汗だく。 雨が降ったら富士見平から黒沢池ヒュッテに直行することを検討して

          火打・妙高 建築探訪縦走

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その3 

          84歳叔母のシニア住みかえモンダイ。 誰もが直面するであろう『終の住処どうする』という話、 ⑴コンパクトなマンション ⑵高齢者住宅施設 ⑶建替/リフォーム ⑷子供と同居/近居 ざっくりこんな選択肢があるなかで、⑶建て替え/リフォームのバリエーション案として、現在暮らしている場所で、規模を小さくしながら住み続けるという選択肢はないのか。土地を売ってどこか別の場所に引っ越すのではない選択肢。資金繰りの面だけ考えれば、リバースモーゲージという手もあるのかもしれません。 資金のことと

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その3 

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その2

          叔母の住まいをめぐる半年くらいに渡るプロセスの中で、設計する立場として思うこと。 できることなら、広さや形を変えても、その場所に暮らし続けられると、自分をとりまく環境が大きく変わらずすみます。 『住まい』の要素には、『拠点(家)』と『環境』がありますが、この両方が同時に変わることには、それなりのエネルギーが必要、まして高齢になってからであれば、できるだけそのストレスが少ないほうがいい。 たとえば、土地を手放して集合住宅が建つならば、その一室に住む形で、共用スペースとして友

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その2

          4度目の八ヶ岳縦走。

          3週間前の山日記。未踏破の権現岳とキレット縦走で赤岳まで、やってみたかった縦走へ、編笠山を登り青年小屋に一泊の行程で行ってきました。 梅雨明け最初の週末ということで、あずさも満席。小淵沢からのマウンテンタクシーも出遅れ、観音平まで甲斐小泉から徒歩でスタート。標高1000mちょっとの甲斐小泉から、1550mを超える観音平まではそれなりの登りで、さらに途中で道をまちがってトレイルにいってしまったので、完全にトレッキングで汗だくに。そして天気予報は晴れマークだったのに途中で雨も降っ

          4度目の八ヶ岳縦走。

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その1

          この数年、シニア世代の住み替えや、相続を視野にいれた住まいづくりを考える機会が増えています。 ちなみに「老後」「住み替え」というキーワードで検索すると、「理想のシニアライフに向けて」「住み替えのメリット、デメリット」「50、60代は30年後の住まいも考える必要あり」とか、「住み替えの選択肢は4つ、⑴コンパクトなマンション ⑵高齢者住宅施設 ⑶建替/リフォーム ⑷子供と同居/近居などがあがってきます。   長寿命の高齢化社会にあって、70代を過ぎて、建物の老朽化とライフスタイル

          終の住処はどこに?シニア世代の住まいモンダイ。その1

          断熱リノベーション現場進行中

          猛烈な暑さが続く中、集合住宅の断熱リノベーションが進んでいます。 直に土だった1階の床下は、防湿シートの上に砕石を敷き、既存の大引きの間に45mmの断熱材を2枚ずつはめこんでいます。各所の寸法にあわせてスタイロフォームをカットしてパズルのようにはめ込んでいく大工さん。 壁は、既存の下地を利用してスタイロフォームを埋め込みます。 3階の天井はグラスウール210mmを敷設。このあと、現場の暑さが変わった、と職人さんの声。 設備配管も更新し、 間仕切りの下地の施工へ。大型

          断熱リノベーション現場進行中

          1年後のコーポラティブハウス

          昨年引渡しをした尾山台のコーポラティブハウス、早いもので1年が経過しました。今年に入ってから、インフィル設計を担当した4軒のうち、1軒のお宅で、壁掛けテレビ設置のために、壁をふかす工事を進めていました。 5月の連休前に工事が終わり、テレビも無事に設置できたとのことで、先週末、ご自宅に伺わせていただきました。暮らしが始まってからのお宅にお邪魔することは多くないので、ありがたい機会。家は暮らしが始まってからが本番なので、どんな風に使われているか今後の参考に、暮らしてみてのあれこ

          1年後のコーポラティブハウス

          世界遺産『富岡製糸場』のこと。

          軽井沢への道中、いつも通り過ぎていた富岡。群馬にルーツがありながら、行ったことのなかった富岡製糸場を初めて訪れました。 下調べなしで行ってしまいましたが、富岡インターから町の案内にしたがって、倉庫を改修したという世界遺産センターにたどり着く。 ピーカンの青空の下、天日干し中の繭がキラキラしていました。 事前知識が皆無でしたが、富岡製糸場の歴史をビデオや展示で知ることができます。そして、製糸場へ。 明治5年に明治政府が設立した器械製糸場。まずは東置繭所から中に入ります。

          世界遺産『富岡製糸場』のこと。

          集合住宅の断熱リノベーション

          昨年から設計の計画を行なっていた都内での集合住宅の断熱改修の現場が5月半ばから着工しています。9軒の集合住宅のうち、1〜3階までを1住戸として使っていたオーナー住戸を、2軒にわけて賃貸にするオーダー。解体途中から参画しました。 残せるところは残しながら解体していましたが、水回りの移動や間取り変更、断熱施工を行うため、外周部も解体し、 下地の間にスタイロを埋め込み、このあと内窓を取り付けます。 2階から3階への階段は塞ぎ、2住戸にわけます。 間取り変更は特に水回りの移動

          集合住宅の断熱リノベーション

          北軽井沢の山荘、完了検査

          北軽井沢の山荘計画、本日完了検査を終えました。3月のインド旅以降、すさまじい濃度で現場が進みましたが、定点観測地からの浅間山が一面の雪景色だったところから3ヶ月、すっかり夏の様相の浅間です。 現場の緑も、気づけばとても濃くなっていました。 完了検査前日から乗り込み最終確認。というところで、先週とさほど変わっていない感あるも、ストーブの設置が終わったりと最終形へと近づきつつあります。 現場の最後は、いつものことながらあと少しからが長い。新緑の中で一呼吸。 週末の施主検査

          北軽井沢の山荘、完了検査