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紙おむつのサブスク「手ぶら登園」とは?紙おむつのサブスクと回収スタート!

紙おむつといえば赤ちゃんの必需品。RefFプロジェクトでは、ベビー用紙おむつに関わる新たな展開もはじまっています。

今年度には、鹿児島県志布志市の「手ぶら登園®(※)」を導入する保育施設で使用済みの紙おむつを回収する取り組みがスタートしました!

今回は、ユニ・チャームと協働で「手ぶら登園」を展開するBABY JOB株式会社の担当者に取材。加えて「手ぶら登園」と紙おむつ回収の取り組みを利用する保育施設・若草会のみなさんにもお話をお聞きしました。

さらに現在、試作中のベビー用の「RefF紙おむつ」を使用した、ママモニターさんの声もお届けします!

※「手ぶら登園」とは、保育施設向けの紙おむつとおしりふきの定額制サービス。本文でも詳しく紹介しますね。イメージ素材提供:BABY JOB株式会社

「RefF×手ぶら登園」で、水平リサイクルの実現を目指す!

ここでRefFプロジェクトと「RefF×手ぶら登園」について、あらためてお話ししますね。

〇RefFプロジェクトについて
私たち、RefFプロジェクトは、使用済み紙おむつから紙おむつをつくる“紙おむつの水平リサイクル”の実現を目指しています。

鹿児島県志布志市と大崎町では、使用済み紙おむつの回収と処理を行い、再生パルプとして再資源化。水平リサイクルから生まれた「RefF紙おむつ」は、すでに九州エリアの高齢者施設や病院で使われはじめています。

「RefF紙おむつ」のテスト使用については「介護現場で使われはじめています!「水平リサイクル素材を使ったRefF紙おむつ」施設&営業メンバーの声」もチェックしてくださいね。

〇RefF×手ぶら登園について
「RefF×手ぶら登園」は、そんなRefFプロジェクトの新たな試みのひとつ。
鹿児島県志布志市の保育施設で「手ぶら登園」の導入園を対象に、ユニ・チャームが使用済み紙おむつを回収する取り組みです。

参照:ユニ・チャームが「手ぶら登園®※」導入園で、使用済み紙おむつを回収する取り組みを開始

現在「RefF×手ぶら登園」は、志布志市内の5つの保育施設で実施中!
「紙おむつから紙おむつ」を目指す、RefFプロジェクトの挑戦は少しずつ前に進んでいるんですね!

紙おむつのサブスク「手ぶら登園」で、紙おむつの悩みをサポート!

RefFプロジェクトとタッグを組んだ「手ぶら登園」とはどんなサービスなのでしょうか。

〇「手ぶら登園」について
「手ぶら登園」はユニ・チャームとBABY JOB株式会社の提携によりスタートした、保育施設向けの紙おむつとおしりふきの定額制サービス。
2020年には『日本サブスクリプションビジネス大賞』のグランプリを受賞し、現在は全国の3,700箇所以上の施設で導入されています。

BABY JOB株式会社の東さん、牧さんにお話をお聞きしました。

(写真左)BABY JOB株式会社 広報 東さん。(写真右)カスタマーサクセス課 牧さん。

ー「手ぶら登園」のサービスのはじまりについて教えてください。

東さん「BABY JOBでは“すべての人が子育てを楽しいと思える社会”をビジョンに、働く保護者を応援する事業を展開しています。現在、保育の現場では保護者、保育士ともやることが多く、双方に負担がかかっています。

その中のひとつが紙おむつの管理。これまで、保護者は紙おむつ1枚に1枚に名前を書いて保育園に持参し、保育士は紙おむつをお子さんごとに管理するという手間がありました。

紙おむつの名前書きのイメージ。保護者が紙おむつを持ってくるのを忘れた場合は、保育施設側とのおむつの貸し借りが必要となります。イメージ素材提供:BABY JOB株式会社

『手ぶら登園』は定額制で紙おむつとおしりふきが使い放題になるため、保護者と保育園、双方の手間を省くことができます。
紙おむつを保育園に届けるのはユニ・チャーム、保護者の決済システムなどの管理はBABY JOBと役割分担を行い、現在のビジネスモデルになりました」

ー「手ぶら登園」導入後の保育施設からの反応はいかがでしょうか?

牧さん「保育士からは『個別の紙おむつの管理や、保護者との紙おむつの不足を連絡するためのやりとりがなくなり非常にメリットを感じています』というお声をいただいています」

「手ぶら登園」導入園でも、サービスを利用するかどうかは保護者が選ぶことができます。また、紙おむつのサイズ変更やトイレトレーニングによる紙おむつの卒業時期などは保育士と相談しながら利用できるため、保護者にも好評いただているそうです!

「紙おむつの管理が楽になり、保護者からも喜ばれています」。「RefF×手ぶら登園」保育現場の声

〇「RefF×手ぶら登園」の導入園について
鹿児島県志布志市の社会福祉法人 若草会では、3つのこども園と1つの企業主導型保育園で「手ぶら登園」を導入。その1つ「若草のがみこども園」では、ユニ・チャームによる使用済み紙おむつ回収の取り組みも利用しています。若草会のみなさんにお話を伺いました。

子ども一人ひとりの発達段階を理解しつつ、保護者との連携を大切にしている、社会福祉法人 若草会のみなさん。写真左から順に「若草あゆみこども園」主幹教諭 竹吉さん、若草会 理事長 武石さん、企業主導型保育園「あかちゃんはうすぱんだちゃん」主任 池之迫さん、「若草あゆみこども園」1歳児担任 宮崎さん。

ー「手ぶら登園」は、基本的には保護者が任意で入るサービスですが、若草会では全園のお子さんを対象にしているとお聞きしています。経緯を教えてください。

武石さん「今年度から、0歳児1歳児のお子さん全員を対象に『手ぶら登園』を利用しています。『保護者に費用の負担をお願いすると、利用される方が限られてしまうのではないか?』という心配があり、現在は当園の負担で導入しています」

ー「手ぶら登園」を導入された感想はいかがでしょうか?

宮崎さん「これまでは“〇〇ちゃんの紙おむつ”というように、一人ひとりに紙おむつの管理が必要でした。園外におでかけしたときも、お子さんごとに紙おむつを用意していましたが、いまは、紙おむつのサイズだけ確認して用意すればいいのでおむつ替えがスムーズになりました。
使い放題で紙おむつの残りの枚数を気にせずに使用できるため、汗をかいたときにもおむつ交換ができ、汗によるかぶれを防げるのもいいですね」

池之迫さん「保護者からも『紙おむつを用意する手間が減った分、子どもと触れ合う時間が増えた』という声をたくさんいただいています」

ー紙おむつの回収の取り組みはどのようにされていますか?

竹吉さん「若草のがみこども園の近くに、志布志市が設置した紙おむつ専用の回収ボックスがあり、いつでも、使用済み紙おむつを捨てることができます」

武石さん「こちらの回収ボックスは、園だけでなく近隣の方も利用されています。こうした紙おむつを捨てる場所が、ほかの園の近くにもできるといいですね」

―RefFプロジェクトによる、大人用のリサイクル紙おむつはすでに志布志市でも使われはじめています。今後、ベビー用のリサイクル紙おむつが登場したら、どう思われますか?

武石さん「世界的にもSDGsが注目されていますし、今後、リサイクルの紙おむつを使用することで、社会貢献ができるのならそれが一番いいことなのかなと思います

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ママモニターが語る!リサイクル紙おむつの使用感

ちなみに。実は、RefFプロジェクトではベビー用の「RefF紙おむつ」も試作中なんです!
今回、ママモニターさんに「RefF紙おむつ」の使用感をお聞きしました。

(写真左)ベビーモニターM・Hさん 1歳5か月女の子のママ。(写真右)ベビーモニターさん Y・Hさん 1歳4か月男の子のママ。

ーリサイクルから生まれた紙おむつであることを知り、どう思われましたか?また「RefF紙おむつ」を使用された感想を教えてください。

M・Hさん「リサイクルで生まれた紙おむつと聞いて、とても驚きました。実際に使ってみて、匂いがする、色が悪いといったこともなく、肌トラブルもありませんでした。肌ざわりや使い心地も普段使っている紙おむつと遜色ないですね。
もし、実物を知らなかったら『子どもに使って大丈夫かな?』と不安になったかもしれませんが、使っていて違いがわからないぐらいです」

Y・Hさん「リサイクルの紙おむつと知り、びっくりました。紙おむつはいろいろなタイプを使っていますが、リサイクルの紙おむつでも、使ってみたら吸収力も問題ないですし、いつも使っているものと変わらなかったです」

ー普段の生活でリサイクルや環境に対して意識していることがあったら教えてください。

M・Hさん「子どもの頃、祖母によく面倒を見てもらったこともあり、“もったいない”の精神が強くあります。リサイクルもそうですが、洋服などもごみとして捨てる前に何か別の形にして使えないかな?とか。“ものを大切する”感覚は、もともと日本人がもっていた感覚なのかなと思います」

Y・Hさん「汚れたお皿は極力、(すぐ洗い流さずに)拭いたり、生活用品でも詰め替え用を使用したりすることが多いです。もし、今回のリサイクルの紙おむつが新品と同じように商品化されたら使ってみたいですし、支援センターで会うママさん達にも教えたいです」

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今回、お試しいただいたベビー用の「RefF紙おむつ」が完成して、将来的に、水平リサイクルの循環の輪に入ることを期待しています!

あとがき

手ぶら登園についてお話を伺った際、BABY JOB 東さんの「これまでにない事業だったため、“紙おむつのサブスク”というサービスを理解してもらうことに苦労しました」という言葉が印象的でした。

新たなサービスや商品を生み出すときには、そのサービスや商品そのものをつくり出すハードルがあるだけでなく、“なぜ、そのサービス・商品が必要なのか、消費者に理解していただく”ことも重要になります。

前例のないチャレンジをしているのは、私たち、RefFプロジェクトも同じ。紙おむつに関わる社会課題に取り組む仲間として、心強く感じました!

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