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介護現場で使われはじめています!「水平リサイクル素材を使ったRefF紙おむつ」施設&営業メンバーの声

「使用済み紙おむつの水平リサイクル」をめざす、RefF(リーフ)プロジェクトの取り組みをご紹介する、こちらのnoteシリーズ。

実は、2022年の6月から鹿児島県の一部の介護施設ではすでに、吸水紙の一部にリサイクルパルプを使用した「水平リサイクル素材を使ったRefF紙おむつ」のテスト使用がはじまっているんです!!

南九州地区を担当するユニ・チャームの営業メンバー。
そして、実際に「RefF紙おむつ」を使用されている介護施設のご担当者様にお話をお聞きしました!

紙おむつごみの課題。営業メンバーが意識する、「リーディングカンパニーとして取り組まなければいけない責任」とは

ジャパンプロケア営業統括本部鹿児島エリア担当の長谷川さん。BtoBで介護施設等への紙おむつの販売を行う。家族の介護を目の当たりにし、介護業界への貢献を考えるように。

ユニ・チャームの業務用紙おむつを販売する中で、介護施設等に「RefF紙おむつ」の提案を行う、営業メンバーの長谷川さんと豊﨑さん。
RefFプロジェクトがめざす「使用済み紙おむつの水平リサイクル」について、どのような思いをもっているのでしょうか?

「“紙おむつのリサイクル”という取り組みがあることに感動しました。2030年には、ごみの中で使用済み紙おむつが約7%を占めます(重量比ベース)。中でも、介護施設様から出る、紙おむつが半分を占める、とも言われています。ユニ・チャームには、紙おむつのリーディングカンパニーとして責任があると感じています。長期的に紙おむつが使われていく中で、よりよい社会を作り出していくためにも大事なプロジェクトです」(長谷川さん)

「ユニ・チャーム入社前から、新聞記事などで水平リサイクルの取り組みについては知っていました。“使用済みの紙おむつ”は、一度、人の排泄物に触れたもの。正直、実物を見るまでは、リサイクルから生まれた紙おむつに不安もありました。ですが、ユニ・チャームの技術力が反映された“RefF紙おむつ”を見て、自信をもってお客様におすすめできるようになったんです」(豊﨑さん)

「RefF紙おむつ」は受け入れられる?介護施設からの反応は

ジャパンプロケア営業統括本部鹿児島エリア担当の豊﨑さん。ご家族の介護施設の入所から、介護業界に興味をもち、ユニ・チャームに転職。

営業メンバーのお2人が「RefF紙おむつ」の提案を行った際の、介護施設からの反応についてもお聞きしました。意義ある取り組みだと共感いただける一方で、「紙おむつは本当にリサイクルできるの?」という率直な疑問もあった、といいます。

「介護施設のご担当者様からは『利用者のことを考えると、新品の紙おむつ
の方がいいのでは?』
というご意見をいただくこともありました。そういった場合でも“RefF紙おむつ”のサンプル品をお見せし、通常品と性能に違いがないことをご説明しています。また、社内の資料に加え、新聞などでも情報収集して『紙おむつのごみが抱えている問題はどこにあるか?』をお客様に熱意をもってお伝えしました」(豊﨑さん)

「小さな島からでも、“RefF紙おむつ”を使うことで環境問題に貢献できることがある」(特別養護老人ホーム ヨロン園)

「特別養護老人ホーム ヨロン園」施設長の池田様。「鹿児島県で全国に先駆けて紙おむつの水平リサイクルが行われていることや「RefF紙おむつ」について、全国の介護施設にももっと知ってほしい」と語ります。

介護現場では「RefF紙おむつ」はどのように受け止められているのでしょうか? 

今年の夏から、テープ止めタイプの「RefF紙おむつ」を使用されている、「特別養護老人ホーム ヨロン園」施設長の池田様に、お話をお聞きしました。導入の決め手はなんだったのでしょうか?

いま、社会でSDGsなど環境への意識が高まっています。“RefF紙おむつ”の存在を担当の豊﨑さんから聞いて知りました。リサイクルの紙おむつを使うことで小さな島からでも、何か環境問題に貢献できることがあるのではないか、そう思ったんです」(池田様)

鹿児島県与論島、唯一の特養老人ホーム「特別養護老人ホームヨロン園」。現在、約50名が利用されています。利用者が施設の外に出られるようなイベントも積極的に企画されています。

とはいえ、最初はリサイクルで作られた紙おむつに不安もあったそうです。

「『排泄物はちゃんととれているのかな?』といった、衛生面での心配はありました。ですが、“RefF紙おむつ”のサンプルと通常品を比べても、見た目も使い心地も一緒。知らなければリサイクルだとわからないですね。施設の介護職員も『これがリサイクルの紙おむつなんですか!?』と驚いていました」(池田様)

「これから高齢者が増え、紙おむつのごみも増えていきます。鹿児島発のリサイクルの取り組みを応援していきたい」(特別養護老人ホーム 日当山の家)

地域密着型の「小規模特別養護老人ホーム 日当山(ヒナタヤマ)の家」生活相談員の石塚様。入所希望者やその家族から医療機関・行政との連携について相談を受けることにはじまり、入所・退所手続き、備品管理や職員の育成まで、業務内容は多岐にわたります。

次にお話を伺ったのは「小規模特別養護老人ホーム 日当山の家」生活相談員の石塚様です。

「“RefF紙おむつ”については、担当の豊﨑さんからパンフレットを見せて説明していただきました。社会情勢もあり、普段は電話やお手紙などで連絡していますが、このときは『直接、ご説明したい商品がある』と言われて、施設まで来ていただきました」(石塚様)

「RefF紙おむつ」を導入した決め手はなんだったのでしょうか?

「いま、入居者は28名ですが、夜間だけで紙おむつのごみが、45リットルのごみ袋で3袋出ます。1日あたりではその倍はあります。これから、社会全体で高齢者の方が増えていき、紙おむつのごみもどんどん増えていく。いまから環境のことを考えて、取り組んでいくのはすごく良いことですよね」(石塚様)

鹿児島県霧島市にある「特別養護老人ホーム 日当山の家」。利用者の体調を見てテープ止め紙おむつを利用されている方をリハビリパンツにするなど、利用者のQOL向上にも気を配られています。

それから、あふれる郷土愛も利用を後押ししたそうです!

世界初の使用済み紙おむつの再資源化の試み(※)が、同じ鹿児島の志布志市で行われている、と聞いて『同じ鹿児島の取り組みを応援していきたい』という気持ちもあります。職員も同じですけど、みんな鹿児島愛がすごくあるんです」(石塚様)

※オゾン処理技術を使用した紙おむつから紙おむつへの水平リサイクル技術について(2020年12月ユニ・チャーム調べ)

やはり、最初は「質への懸念があった」という石塚様。ですが、実際に使用してみて「通常のおむつと比べて、吸収量、モレ、おむつかぶれも遜色ない」ことを実感されたそうです!

鹿児島から「RefF紙おむつ」の輪を広げたい!

RefFプロジェクトから生まれた「RefF・ライフリー横モレ安心テープ止め 」は、通常品の「ライフリー 横モレ安心テープ止め」と全く同じ品質。パッケージに「RefF」のマークがついています!

介護施設で導入後も、モレや肌荒れなど、トラブルなく使っていただいている「RefF紙おむつ」。営業メンバーが抱く、これからの展望は?

世界をよくする提案であり、施設様と一緒に作り上げていくプロジェクト。以前は、SDGsをどこか遠くに感じている部分がありました。ですが、社内でRefFプロジェクトを間近に見て、理解が深まるにつれ、自身の中でも『本当に取り組まなければいけないことだ』という意識の変化があり、使命感が強くなりました。

今後は、鹿児島でもっと広く使用していただき、それにより、鹿児島から日本全国へと発信していきたいです」(長谷川さん)

「介護施設のご担当者様から『紙おむつの取り組みを通して、施設職員が環境問題に意識をもつようになった』という話もお聞きします。現在は“RefFの紙おむつ”を1つでも多くの施設や病院に知ってもらい、使ってもらいたいですね」(豊﨑さん)

また、介護施設の池田様、石塚様にも、今後「RefF紙おむつ」に期待することをお聞きしたところ、「もっと商品のバリエーションを増やして、施設内の“RefF紙おむつ”の割合を増やしていきたい」と積極的なご意見をいただきました。

あとがき

今回の取材を通じて、介護施設の現場が限られた人員の中で、さまざまな業務が行われており、介護現場の仕事が大変なことを強く実感しました。高齢化が進む社会で、私たちに何ができるか考えていきたいです。

また、RefFプロジェクトから生まれた「RefF紙おむつ」が、介護の現場で実際に使用されていることをあらためて実感し、とても嬉しく思いました。

何より、介護施設様と直接やりとりを行う営業メンバーが、ユニ・チャーム社内で共有されている情報だけでなく、自ら環境への課題意識をもち、取り組んでいることに熱意を感じて、私自身も勇気づけられました!!

みんなにも読んでほしいですか?

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