大人になってから初めて兄とちゃんと話した話②
病院のIC(インフォームドコンセントってやつ)というものを46年も生きてきてはじめて受けた。うちの身内、早死にしたお父さん以外元気いっぱいだからな…。久しぶりに会う兄はお互いすれ違ってもわからなくて「え?お兄さん?さっき通ってきた道にいたはずですよ???」と看護さんに引き合わせてもらった。「何年も会ってないし連絡先も知らなかったんですよ」と言ったら、えぇー?!となっていた。えっ、みんな兄弟で連絡とりあうの…?あっ、今は家族LINEとか作るもんね…そうだよね…
ドクターはとっても良さそうな感じで安心感しかなかった。大腿部頸部骨折だった。レントゲンで見せてもらったけどまぁ派手に折れてズレまくっていた。手術で骨出して、代わりの入れて…ってします。歩行状態は1段階か2段階落ちるかも…リハビリ次第だけど、とのこと。まーよろしくお願いしますってことで、特に疑問点もないコテコテの高齢者の怪我だったので質問捻り出すのも無理ですぐおわった。
面会は基本ダメだけど、会わせてくれた。緊急入院だったからかな?病室で電話もダメなので声も聞けてなかった。メールも高齢者&寝ながらなのでやっとな感じだし。充電切れるし…。コロナで会えてなかったので母と会うのも結構久しぶり。寝起きでひどい顔してたけど、話してるうちにみるみる元気になったのがわかった。やっぱり対面の効果はすごい。オンライン面会じゃこうはいかないだろう。あれは話すタイミングが難しい。充電器は友達が持ってきてくれたらしいが、その友達にミカン食べたいとお願いしたら皮の厚いでかい夏みかん6個も買ってこられて食べれなくて困ってるからこっそり持ち帰ってほしいと…入院して最初のお願い、それ???私が電車で2時間かけてクソ重いの持って帰るの??兄は絶対要らないって、こういう時めちゃハッキリ断るの笑う。加入してる保険会社の確認とかして手術とリハビリの激励して退室。
その後、院内廊下の椅子に2人で座って話した。かなり腹を割って話した。お互い思春期になって以降ろくに会話してない割に、全然言いにくいとかなく正直な気持ちまで話せた。私46、お兄ちゃん50、大人になったもんだ…。大人っていうか、二人とも今とっても精神的に健康なんだと思った。高齢の母の入院、手術、今後介護が必要になるかもしれない…古い家をどうしていくか…深刻にネガティブに悲観した話になりそうなのに、終始笑顔でお互いを尊重した話が出来た。まぁたまたまお互いの考えが良い感じにマッチしていたからかもしれない。「こうしたいと考えてるけど向こうはどう思うかなぁ…」という事がいくつかあって、言ってみたらお互い「あっ、そういう考えだったの?!むしろウエルカム!」て感じだったんだよね。ラッキーだったのかも。
仕事も性格も全然違うけど、それがよかったのかもしれないなぁ…とお兄ちゃんが呟いたので、兄妹で補い合ってやってこー!となった。今後は入院中に家の中の片付け(なんならリフォームしてもいいらしい)を協力してやっていくので、また経過を記録していこうと思います。とりあえず退院前に認定調査入れて退院後落ち着くまでだけでも介護サービス使えるようにしたいのと、床座り生活から椅子生活には変えないとな、と思ってるので…母が任せてくれるのを祈ってください。
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