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【Scratch】第3回 ブロック崩しを改良してみよう(1/2)

こんにちは。今回は前回作った簡単ブロック崩しを改良しようと思います。
前回は普通のブロック崩しでしたので、新たに2つのアイテムを追加していきます。

・1つ目のアイテムはボールが増える
・2つ目のアイテムはパドルの横幅が大きくなる

1.ボールが増えるアイテムを追加しよう

図1 スプライトに「ボールを2つにする」を追加

最初にスプライトを追加していきます。
2つのアイテムを追加するので、「スプライトを選ぶ」からGiftの画像を2つ選びましょう。
1つのスプライト名を「ボールを2つにする」、もう1つのスプライト名は「パドルを大きく」に変更します。
まずは「ボールを2つにする」に変更したスプライトのコードを書いていきましょう。

図2. 「ボールを2つにする」のコード

①見えなくする

アイテムはクローンで表示させますので、このスプライトはゲーム開始時に「隠す」で見えなくします。

②数秒間待ってから出現

「ゲームスタート」メッセージを受け取ってから3から5の乱数を受けとり、その時間を待ってからアイテムを表示させます。
乱数とはランダムの数字のことで、ここではゲームを開始するたびに3秒でアイテムが出現したり、5秒で出現したりします。
出現の方法はクローンで出現させますので、ここでクローンを作ります。

なぜクローンで作っているか分かりますでしょうか?
今回はボールを1つ追加するようにしていますが、もしかしたらもっとボールを増やしたいかもしれません。
その時は同じようにこのスプライトをクローンを作ってあげれば増やせるので、増やすのに簡単になります。

③取った場合ボールを増やす

クローンされた時に、ここのコードが実行されます。
いきなり、x座標の-180〜180の乱数が出てきました。
scratchの横の座標が-240から240あります。
横のどこから出てくるのか?分からないように乱数で設定していきます。
アイテムを上から降ってくるように対応しますので、「ずっと」ブロック内にy座標を-3ずつ変えていきます。

・「パドルに触れたなら」ブロック
パドルに触れたということはアイテムを取った事になりますので、ボールをクローンします。
クローンする事で、真ん中にもう一つ表示されます。

・「このクローンを削除する」ブロック
アイテムを取ったので、このスプライトをいらなくなります。
削除ブロックで削除しちゃってください。

・「もしy座標 < 150なら」ブロック
この条件を入れないとアイテムが取れなかった時、一番下にスプライトが残った状態になってしまいます。
取れなかったアイテムをちゃんと削除ブロックで消してしまいましょう。

2.パドルの横幅を大きくしよう

次に2つ目のアイテムは、パドルの横幅を大きくします。
最初に「パドルを大きく」の名前で追加したスプライトにコスチュームとして画像を追加していきます。
Scratchの場合、1つのスプライトの中に複数の画像を登録する事ができます。
今回の場合は、横幅が大きい画像を用意してコスチュームを切り替えてあげればすぐに対応ができます。

図3. パドルのコスチューム

今まで使用していたパドルの横のサイズは75でしたが、大きいパドルでは137にしました。
こちらはピッタリ画像のサイズを合わせなくても大丈夫ですが、大きくなった時の画像を用意してください。

図4. パドルを大きくするコード

アイテムのスプライトを追加した、「パドル大きく」のコードになります。
ボールを2つにするアイテムとほとんど同じコードになります。
違う箇所は、ゲームを開始してから表示するまでの時間と、アイテムを寄った時に送るメッセージ名が違います。

まずは表示させる時間ですが、3〜5秒ですと1つ目のアイテムを一緒に表示されてしまうので取るのが難しくなってしまいます。
2個目のアイテムは7〜9秒の乱数に変更します。

アイテムを取ってから送るメッセージは「パドルを大きくする」メッセージ名を作り、送るようにします。
このメッセージをパドル側で受け取って、コスチュームを切り替えてあげればパドルが大きくなります。


完成動画


次回

今回は2つのアイテムを追加してコードを書いていきました。
アイテムが出現されましたでしょうか?
メッセージを送るまで対応しましたので、次回は受け取った後のコードを書いていきます。
内容はボールのクローン対応と、パドルの切り替えのコードになります。
お楽しみに!


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