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神さま、私のこと好きなんじゃないかな 中編

25年の半生を描いたエッセイの続きです。
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ADHD

 21歳の春。私は九年越しの夢を実現し、晴れて看護師となった。
 就職先の大学病院は私がかつて憧れた大病院ではなかったが、実習で通ううちに愛着が沸いた第一志望の病院だった。健康診断書を作る為、脳の病気になった時診てもらった町医者に再びかかった。なんとその町医者は私の就職先の大学病院でキャリアを積んだ時期があったのだという。
「あの梶本さんがあの病院で働くなんて、感慨深いなぁ。頑張ってくださいね」
あの時指鼻試験で触れられなかった先生の手を今度はしっかりと捉えて硬く握手した。

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