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夫を愛することについて

連休にことかいて例の如く惰眠を貪ってしまったが故に、深夜まで平気で起きています。
夜更かしは2時まで、と何となく決めている私は、ノンアルコールビールの残りで眠前薬を飲み、布団に入ることにしました。

明日は5時起きと言って早く寝た夫がダブルの布団の真ん中で眠っていて、私が横になった拍子に夫のおでこを擦ってしまいました。
怒るでも起きるでもなく、ぷーーーー、とおかしなうめき声を上げながらおでこを抑える夫に「ごめんね」と言うと、夫はうんうんと頷きながらおでこを抑えていた手を私の腹の上に置きました。
その手に触れると自然と握り返してくれて、明日聞いても多分覚えていないんでしょうね、と思うと愛おしさと感謝みたいなものがこみあげました。

「愛してるよ」
声と吐息の間くらいの大きさで言いました。
夫はうんうんうん、と頷いて手をより強く握るのでした。

私はこの時、会社の人に「最近旦那さんとはどう?」と言われた時の会話をシミュレーションしていました。
「愛してると一日に一回は言います」
ここまでは大丈夫。だけど
「本当に愛してるから」
と、言おうとした時、脳内の私が言葉を出せなくなってしまいました。
実際の私も目から涙がとめどなく溢れて、ボロボロと泣き始めています。

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