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高身長女性がガラスの靴に出会った話

「デカおんな!」
何度指をさして笑われただろう。
「背が高いのね。何センチなの?」
天気の話題より聞いた質問。
「まぁ、すごい。モデルさんになれるわね」
耳にできたタコもつぶれかけている美辞麗句。

もういいよ。
そうつぶやいたって身長が縮むわけじゃない。
どこに頭をぶつけようと、誰に何を言われようと、伸びすぎてしまったこの長身と、死ぬまで付き合っていかなければならない。
誰かに愛されたいと願う度、腰痛に悩まされる度、暗澹あんたんたる気持ちになる。

そんな時、高身長女性向けのブランドATEYAKAMIHARUに出会った。
その洋服に袖を通した瞬間、シンデレラがガラスの靴を履いた瞬間のように、道がひらけた。
確信した。私は私のままでも輝ける。
そして世の中も、「ありのままで良い」時代に、少しずつ変わっている。


※この記事はATEYAKAとMIHARUのPR記事です。

高身長の女性に生まれて

小さい頃はみんなと同じように手をつないで遊んだり、レースをかぶって花嫁さんごっこをしていた。
それなのに、いつからか自分の背がどんどん大きくなって、周囲の扱いも変わった
「おおきな」とか「背が高い」という言葉が自分の名前の前につく機会が増えた。
その度に、「あなたは普通じゃない」「女の子ではあり得ない」とサイズ感の異常さを教え込まれているように感じた。

どこにいても目立つから、目をつけられやすかった。
大人びて見えるから、実年齢以上に頼られた。
大人にも子どもにも同世代にも、色んなことを言われた
そうして周りの目ばかり気にするようになった

自分が大人になったらそれが無くなるかと思ったら大違いだった。
中学でも高校でも専門学校でも仕事でも、いつだってあねさんキャラだった。
頼られるのが嬉しいこともある。でも、生きている間ずっと誰かに頼られ続けるというのは、なかなかしんどいものだ。
美容院で目の前に置かれた実年齢より高い読者層の雑誌に仕方なく目を通す。
「年下彼のこんな仕草に胸キュン。○○歳だってたまには甘えたい。」
と書いてある。思わずため息が出る。
歳をとればとるほど甘えられなくなるなら、私はいつになったら素直に甘えたり弱音を吐いたりできるんだろう

高身長が私に与えてきたもの

背が高いと「スタイルが良く見える」などラッキーなこともあるのは事実だ。
だから、世間的に「高身長は恵まれている」という印象が強いように思う。
確かに高身長による恩恵は受けているかもしれない。
しかし、それ以上に高身長によって遭わなくていい出来事や言われなくていい言葉に何度も何度も遭遇するのだ。

第一、スタイルが良く見えても自分に似合うサイズの服が無いのだ。
自分のスタイルが良いのか悪いのかさえあまりわからない。
正しい丈で服を着れたためしが無いのだから。
服選びでまず探すのは「デザイン」の前に「タグ」。
サイズ展開がSMだったらもうグッバイ。
Lがあれば奥から引っ張り出して試着してみる。丈が足りないのは想定内。
「最近流行りのクロップド丈、ということでいけるだろうか」と悩む。
店員さんから「すごくお似合いですよ!背が高くていらっしゃるからスタイルよく見えますし!」と言われるも、真に受けてはいけない。
トップスはバンザイすれば腹が見え、ボトムスは座ればすねが見える
そんなこんなで毎回断念。

「高身長って羨ましい」「なんて素敵な身長なんでしょう」
そう言われる度に
「そんなことないですよ。でも、ありがとうございます」
謙遜に感謝をトッピングして返さなければならない
生まれ持った素晴らしい性質を褒めることは言葉のギフトで、それを謙遜しながらもありがたく受け取るのが礼儀だということはわかる。
でも、欲しくもないギフトを毎回もらって、心のバックヤードはお世辞の在庫で溢れかえり、足の踏み場もないのである。

いつしか、誰からどんな言葉をもらっても、「高身長な私が異質だから、そんな目で見るんでしょ」と思うようになってしまった。
高身長をハンデだと感じる呪いをかけていたのは、誰よりも自分自身だった

高身長コンプレックスが私に積み重ねてきたもの

そうやって心に積もった高身長コンプレックスは、どんな時でも自信の芽を枯らせた。
どうせ似合わない、どうせわかってもらえない、どうせ素直になれない。
そうやって、色々なことを少しずつ諦めてきた

ボディイメージは女性にとって自分を好きでいられるかの大きな要素の一つだ。
ファッションは『こういう私でいたい』という自己表現でもある。
だからこそ、洋服のサイズがないことは私らしさを諦めることでもあった

似合っているか、好きなデザインか、そんな気持ちは二の次だった。
サイズがあるか、着てみて変じゃないか、そういう基準で服を選んできた。
入らない、丈が足りない、変に着崩れる。
そんな現実に「やっぱりね」と試着室でつくため息。
ブランドや世の中から「あなたのような規格外はお呼びでない」と言われているようで、疎外感さえ感じた。
高身長な私にとって「可愛くなりたい」「綺麗に着飾りたい」という思いは贅沢なのか

そんな風に悩んでいても「恵まれているのに、何をそんなに悲観的になるの?」と言われるのが怖くて、つんつるてんのブラウスの裾を引き伸ばしながら平気な顔をして過ごした。

ガラスの靴に出会って

そんな中、高身長向けのブランドに出会った。
セミオーダーのATEYAKA、その妹ブランドのMIHARUだ。
正直、ATEYAKAは以前からその存在を知っていたが、セミオーダーという敷居の高さとその値段から敬遠していた。
だから、よりリーズナブルな新ブランドMIHARUが登場したと聞いて、思わずはしゃいだ。
しかし、冷静に見ると価格はやっぱり高く感じた。
「この値段ならGU三着くらい買えるし、今回もATEYAKA同様パスかなぁ~」
そう思っているとMIHARUを試着できる機会をいただいた。
着るだけならタダだ。気に入らなかったら伝家の宝刀「検討します」で切り抜ければいい。

自由が丘のアトリエについて、実際のお洋服と対面。
MIHARUのアイテムを着こなすマネキンも高身長だ。
「マネキンは何でも似合うんですよ」と心の中でうそぶく。
期待してはいけない。もうガッカリしたくない。
可愛い洋服に出会う度、心の準備をしてしまう。
しかし、服のサイズ展開を聞いてその決意も揺らぐ。
165~175cmがS、175~185cmまでがMだというのだ。
「ここでは自分のことを大きい(Lサイズ)なんて思わなくていいよ」
ブランドがそう言ってくれた気がした。

試着室のカーテンレールに頭をぶつけなかったことに安堵しながら、Mのオーバーサイズニットを試着させてもらう。
まず持ったときの布の面積が凄い。絶対にお前を覆い尽くしてみせる、という強い気迫をニットから感じる。
恐るおそる袖を通す。
肩が、首が、袖が、裾が、本来の美しさを保っている!
この私が着ているのに!

「手首隠れてるんですけど!萌え袖なんですけど!」
思わずオーナーさんに叫んでしまう。
「そう。そうなんですよ」
嬉しそうに微笑むオーナーさんは、ご自身も180cmの女性。
だからこそ高身長女性の苦悩を理解し、自分が着たかった服を作るという夢を叶えたのだそう。

その後もブラウスやスカート、サロペットやコート、ルームウェアまで、ほとんど全て試着させていただく。
サロペットは足首がちゃんと隠れているだけでも嬉しいのに、引きずりそうなロング丈。
「一応、Sも着てみて良いですか!?」
このセリフ、言ってみたかったんだ。死んだら戒名にしてもらおう。
そんな訳でSも試着。ちゃんとすっぽり入っちゃうんだこれが。
あの尻にV字のシワができるセルフハイレグ現象(今名づけた)もない。
Sも全然悪くはない。だけど私はやっぱりMの丈感が良い。ヒールを合わせて颯爽と歩きたい。

ルームウェアは手首足首がすっぽりおおわれていて、安心感が半端ない。
むしろ若干オーバーサイズ(しかし肩は合っていて裾丈もお尻のちょっと上というちょうど良さ!ジャスティス!!)で夢の彼シャツ感が味わえる。
「えへへ、やっぱりちょっと大きいね」
ってもじもじしながら萌え袖で登場したい。
万年ジャージ生活から抜け出して、妄想劇場を繰りひろげてしまいそうだ。

webでラインナップを見ていた時には、「このデザインはどうせ似合わないからパスだな」と思っていたものも、実際に着てみると印象が変わる。
入る感動、足りてる感動、服のどの部分も引っ張られず本来の美しさを保っている感動
ガラスの靴が入った時のシンデレラは、こんな気持ちだったのかもしれない。

「わぁ、すごくお似合いですよ!やっぱりめっちゃスタイル良い!」
スタッフさんが言ってくれた。
そのとき、はじめて高身長の呪いから解き放たれた気がした。
人から言われる「モデルさんみたい」「スタイルいい」を、素直にギフトとして受け取って、嬉しいと感じた。
そして、鏡の前に出た瞬間、着ている自分を可愛い!綺麗!と思えたのだ。

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「私って、イケてるじゃん」
全身鏡にきちんと全身映った私は、素直に笑っていた。
お洒落を楽しんでいた。可愛かった。

サイズが合う世界で見えてきたもの

PR記事だからってスポンサーに忖度しすぎじゃないの?と思われるかもしれない。
しかし、本当にATEYAKAとMIHARUに出会ってから他の服屋さんでサイズがなくても気にならなくなった。
以前なら店員さんに「ちょっと合わなかったです」とうらめしく言っていたのが、今は「ありがとうございました、ちょっと考えます」と笑顔で去るような清々しさがある。
日本に、自分に合うサイズの服が存在する。
それだけで心に余裕が生まれた。

人は、帰る場所があるから旅ができる。
私にも、帰ってこられるブランドができたのだ。

これで、本当の意味で色んなブランドを旅できるようになった。
ベーシックでサイズが合うものをホームとして、そこからいろんなデザインや自分好みのものと合わせてファッションを楽しめばいい。
他のブランドからも拒絶されているなんてことはない。
合わせ方次第ではイケる。
ご縁があれば買えばいいし、なければまた挑戦すればいいのだ。

多様性の時代は高身長にも光を与えてくれた。
もう私たちは『規格外』ではない
サイズが合うものを着て、本来の自分の魅力がわかる。
私はちゃんと可愛い。美しい。
そのことを沢山の高身長女性に気づいて欲しい。
ATEYAKA、MIHARUは少しずつすり減ってきた私たちの心にまとう、新しい装いだ。



ATEYAKA
Official Site : http://www.ateyakatall.jp
Online Store : https://store.ateyakatall.jp/
Instagram : @ateyaka.official
身長168cm以上の高身長女性のための、ラグジュアリーアパレルブランド。セミオーダー商品は、高身長女性であれば誰でも必ずフィットするサイズでお仕立て可能

MIHARU
Online Store :https://miharutall.myshopify.com/
Instagram:http://instagram.com/miharutall
『ATEYAKA』に比べて、低価格のアイテムが揃う『MIHARU』は、高身長の女性のニーズに応えながらもトレンド感のあるデザインのアイテムを多く展開

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