長くやってるバンドが好き

99年生まれの2023年11月現在24歳です。2000年前後に活動をはじめたバンドたちが好き。だから魅力を語りたい。

ひとつめ、経年変化が楽しい
20年30年と一つのバンドをやると音楽性の変化がなにかしらでてくる。あるバンドは初期は愚直なギターロックでフロアをかき回していたのに今ではめちゃくちゃ洗練された音楽を作るようになってる。あるバンドは脚本のような、曲にひとつの世界を感じるような、でもその解像度は低くて、みたいな歌詞を書いていたのに最近になって愛してるとかハニーとか素直な言葉を使うようになったり。どっちの変化も死ぬほど愛おしい。

ふたつめ、好きな曲を待つギャンブルが楽しい
自分と同い年くらいのバンドが好きだと、もちろんリアルタイムでリリースを追えていないアルバムが沢山ある。その中にめちゃくちゃ好きな曲が絶対に見つかる。Livefansでその曲を調べてアルバムツアー以来ライブでやられていないことを知って絶望したりする。それでも微かな希望にかけてライブに通って、ライブ中飛んでいきそうな脳のリソースほんのちょっとを大好きな曲のイントロを待つのに使う。やっとの思いで聴けた日にはアップテンポな曲でもフロアでたった1人ぐちゃぐちゃに泣いたりする。楽しい。

みっつめ、迷いを感じない
インディーズバンドが好きな時期があった、私がその頃に好きだったバンドはたくさん解散した。脱退したメンバーが農家になったりした。自分が大好きなものがやってる本人たちに大事にされないのがわたしはあまりにも辛かった。音楽を20年30年続けてきた人は迷いを感じさせない。彼らにもう音楽をやらない人生なんて道は残されてない。こんなに安心して純粋に音楽を享受できる環境はない。きっと全部が順風満帆だったわけじゃない、くっそほどきつい時期もあったんだと思う。純粋にコンテンツを楽しませてくれよなんて受け取り手のエゴでしかないけど、そのエゴを叶えてくれてしまうこのあったかいお湯が最高に気持ち良い。後悔しないように、じゃない今彼らをたくさん見たいからたくさんライブに行くの。

よっつめ、初期の曲がライブで化けてる
初期の曲がもう音源とはまるで違うものになってる、アレンジが入ってる、歌詞が変わってる、ボーカルの声質が変わってる。初見の人に音源と全然違うんだけど?こんな盛り上がる曲だったの?って言われたりする。にやにやする。やってきた回数が演奏にもろに出る。やり込みっぷりがすごい。新譜の曲をやるあの一段集中力があがる感じもたまらなく好きだけど、やり慣れた曲で当たり前に体が覚えていてごく自然に演奏しているのは見てて聞いてて気持ち良すぎる。

いつつめ、メンバーが交差するようになる
あのバンドのボーカルが新しいバンドを初めてあそこのバンドのギターと、ドラムはあっちから連れてくるらしい。みたいなことがたくさん起こってる。はーーー!こっちのバンドだとこんなことすんの??ってなることもあれば、うわーーー!やっぱ同一人物だわ!ってなることもある。あっちのバンドのツアー中だからしばらく制作もツアーもないな、とか落ち込んだりすることもある。掛け持ち先のライブを見て妬ける!俺も〇〇と早くやりてえ!って発信を見たりする。あつい。

むっつめ、ファンが素敵
長くやっているバンドの一部は活動休止とか言わないでぬるっと数年単位でライブをしなかったりする。その状況でファンの受け入れ態勢がすごい。あくまで享受させてもらっているだけの身で要求要望を投げる習慣がないから、ライブがなくても寂しいよ!!!と嘆くだけで文句は言わない。最近流行りの推し活は運営への文句を言ってもいいの風潮が強いのでネガティブな意見を見るのに疲弊した人にとってもおすすめ。

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