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2番(捕)中村という決断

こんばんは!シュバルベです(^ω^)

本日3/31に行われたスワローズ対DeNAの試合について衝動的に書きたくなったのでささっと書いていきます。

テーマはタイトルの通り2番(捕)中村という決断について。

本日のスワローズには試合前に激震が走ります。西田選手と球団スタッフ一名のコロナ感染、濃厚接触者の特定に向けた隔離措置として青木・山田・内川ら6選手がコロナ特例措置により登録抹消となりました。

昨日のスタメンに並んでいたメンバーを見てみましょう。

1(右)山崎
2(左)青木 →抹消
3(二)山田 →抹消
4(三)村上
5(一)内川 →抹消
6(中)塩見
7(遊)西浦 →抹消
8(捕)西田 →抹消
9(投)スアレス →抹消

まぁ誰がどう見ても緊急事態です。

前日のスタメンのうち、投手のスアレスまで入れれば6人が抹消。これを見た時、本当に申し訳ないのですが「あっ終わった」と思ってしまいました←。前日開幕後初勝利を挙げ、やっとチームとして開幕した最中でのこの仕打ち。明治神宮の加護はどこに・・・?という気持ちになっている中、発表された本日のスタメンがこちら。

2番にキャッチャーの中村選手を抜擢したのです。

前日ヒーローの塩見選手と、4番に座り続ける大砲村上選手の前を担う大事な2番に中村選手を起用した首脳陣はすごい!!!と思いました。何がすごいか。3つ書いていきましょう。

①過去に前例がないことへのチャレンジ

歴史的に振り返ればnf3さんにて2005年までスタメンを遡りましたが、スワローズが2番にキャッチャーを入れた試合は1試合も見当たりませんでした。つまり15年間で一度も2番捕手はなし。緊急事態とはいえ、これまで前例のほぼない起用法自体が異例のことで、そのチャレンジを試みた試合でした

②優先順位の明確化

今日の試合、相手からすれば気をつけるべきは塩見・村上の3番4番のみと考えるのは普通でしょう。逆にスワローズとしてはこの2人の前にどうランナーを溜めるか、せめて得点圏に進められるかを最優先に考えるべきと私は考えました。

1番山崎選手が出塁すれば今日ばかりはバントで2塁に進めて塩見・村上で1点を取りに行く。普段は2番に青木選手を置き、バントを上位打線では基本せず攻撃的なオーダーで組むスワローズですが、今日に関しては3・4番の前に得点圏へランナーを進めることに優先順位を置いたオーダーだと感じました。

ちなみに中村選手はバントがうまく、プロ入り後103犠打を記録。これは嶋選手に次ぐチーム2番目に多い記録数です。

例え中村選手の前にランナーが出なくても、それでも開幕後の出場3試合で中村選手の出塁率.545は心強い数字で、中村選手のスタートダッシュが2番起用を後押ししたのは間違いありません。

③リスクとの天秤の上での決断

スワローズファンはご存知の通り、中村選手は俊足ではありません。前の打者が出塁できたとしても、中村選手が内野手の前にゴロを打ってしまうとゲッツーのリスクがあります。

19年は372打数11併殺と足のわりにゲッツーは少ないのですが、それでも今日の試合で3・4番の前にランナーを消してしまうことはチームの得点力の大幅減を招きます。

また、②で挙げたバントもいくら巧いとはいえど百発百中とはいかず、失敗することでの士気低下というリスクもあるわけです。ランナーが出てからもゲッツーとバント失敗による士気低下リスク

それでも首脳陣は中村選手を2番で起用しました

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これは実際にやれと言われたらそうそうできない決断です。1試合での結果の積み重ねで給料が決まり、ファンやマスコミは1試合の結果で一喜一憂を繰り返す。大きなプレッシャーの中で、もし私が首脳陣ならゲッツーだけは避けたいと1番塩見2番山崎あたりを選択すると思います。

例え2番中村が最適解に近いと思っていても、
それを実際に行動に移す決断は
とてつもない勇気のいるものだったでしょう。

■決断についてきた結果

さて、こうして2番(捕)中村のオーダーで迎えた本日の試合。

まず初回、山崎選手がライト前で出塁すると、2番中村選手はバントで送ります。やはり今日は徹底して3番・4番の前に得点圏へランナーを進めることを優先していることが明白になりました。

この回は得点できなかったものの、3回。高梨選手・山崎選手の連打でノーアウト一、二塁の場面で中村選手はしっかりと犠打を決めます。すると次の塩見選手が先制となるタイムリー。

打った塩見選手はもちろん素晴らしいですが、きっちりと役割を果たした中村選手も、起用を決めた首脳陣もすばらしい

この2点の先制が試合の趨勢をきめ、5−3で勝利。

コロナ禍に見舞われた中で連勝を飾り、首脳陣の意図と決断に選手が応えた試合となりました。

試合後のニュースでは次のように高津監督は語ります。

「結果的にはゲームに勝つことができたので、すごくうれしく思いますけど、いろいろあった1日なので大変な1日でした」
「僕はどっしりと、選手の背中を押してやるだけ。明日も全力で戦いたい」

青木選手・内川選手が濃厚接触と認定され、西田選手を含めて3名も2週間以上欠いてしまうのはとてつもなくダメージが大きいですが、今日のような首脳陣の決断に選手が応え役割を果たせば勝ちは増えるはず。

応燕しています!GOGOスワローズ!!

■出典




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