スワローズ Weekly MVP 5/11-16
こんにちは、シュバルベです( ✌︎'ω')✌︎
スワローズの週のMVPを勝手に選んでいこうという企画、今回で8本目です。早いものですね。
マガジン化しておりますので、過去のものはこちらより↓
Twitterで知り合い、ともに#ネクストバッターズサークルに所属しているyoさんもオリックスバージョンを書き始めてくれているので、ぜひ読んでみてください😊
早速、先週のスワローズの頑張りをみていきましょう!
・総評
先週は日程変更の影響で水木が神宮での広島戦、金土日はバンテリンドームでの中日戦となりました。
5/13木曜の神宮は雨で流れてしまったため、週に4日と比較的緩い日程。結果はこちら。
5/12@神宮 ヤ0-広0 △
5/14@バンド ヤ4ー中1 〇
5/15@バンド ヤ5ー中0 〇
5/16@バンド ヤ2-中2 △
2勝2分で負けなし。貯金は3となりました👏
今年はこれで7度の引き分け。引き分けの試合を勝ちきれていないと捉えるか、負けなかったと捉えるかはその日の試合展開にも依りますが、貯金を持っているチームにとっての引き分けは基本的にポジティブに捉えています。
たとえば先週引き分けとなった二試合は、5/12の広島戦と5/16の中日戦。広島は森下暢仁投手、中日は柳裕也投手が登板しており、ともにチームトップの防御率を誇るチームの「エース」を相手としていました。スワローズは広島戦で田口投手、中日戦で奥川投手を当てましたが、相手投手に比べて成績は劣り苦戦が想定される中でロースコアでの引き分けに持ち込めたのは投手陣の踏ん張りによるものです。
逆に、スワローズのエース小川泰弘投手は5/15の中日戦で完封勝ちを収めており、前日14日の試合も金久保投手が打球直撃で途中降板するアクシデントがありながらも6人の継投で勝利しました。
先週負けなしで貯金を2つ作れたのは十分ようやっとると言えるでしょう。さて、投打のMVPを紹介していきます。
・投手 Weekly MVP
先週の投手MVPは満場一致ではないでしょうか、スワローズのエース小川泰弘投手です。
前回5月2日のDeNA戦では2回に味方が4点をとりながら、そのリードを2イニングで吐きだし2.0回6失点ノックアウト。エースの背信投球にがっかりしたファンも多かったのではないでしょうか(私もその一人でした)。5月3日週の日程が空いているのもあり、翌日に登録抹消。スポーツ報知では次のように報じられています。
高津監督は2日の試合後、小川について「ずっと以前から計画はしている」と登板間隔を空けることを示唆していた。右腕はこの日、神宮外苑で行われた先発投手練習に参加し、キャッチボールなどを行った。
(2021年5月3日付スポーツ報知)
開幕ローテーションのうち中6日のローテーションを1か月間守り続けたのは小川投手と田口投手の2人で、その疲労も考慮されての計算内の抹消だったということでしょう。昨年も10月末までローテーションで投げ続け、この特別な2年間を投げさせているという点も頭に入れての事かと思われます。
そして雨での日程変更もあり中12日での登板となった5月15日。前日は金久保投手が打球直撃で3回途中に緊急降板、中継ぎ投手を5人つぎ込んだという試合だったため、この日は小川投手が長いイニングを投げなければならないという日でした。
結果は見事起用に応え9回完封勝利。被安打3、与四死球0でわずか99球での勝利でした。MLBでは9回100球未満の完封勝ちの事を往年の大投手グレッグ・マダックス投手の名を冠して「マダックス」と称しますが、小川投手の15日の投球内容はまさにこの「マダックス」に該当する素晴らしいものでした。
余談ですが、その翌日の16日に楽天イーグルスの新人・早川隆久投手がオリックスを相手に同じ「マダックス」を達成したのも驚きです。
小川投手のこの日の投球はストレートを主体にストライク先行で攻め、中日の打者を圧倒。6度の初球打ちも含めるとファーストストライク率は69%に上り、常に投手有利のカウントを作れていたことが分かります。
絶対に長いイニングを投げて欲しい試合で9回完封勝利、リリーフの出番を作らなかったのはまさにエースの姿。
高津監督も絶賛のコメントを残しています。
「登板間隔を空けて、それまでなかなかパッとしないゲームもあったんだけど、一人で投げ切ってチームに勝ちを持ってきたピッチングは素晴らしかったと思います」
プロ入り後、8年で1100イニング以上登板し、毎年100イニングを投げてくれる鉄腕エースとしての意地を感じさせる素晴らしいマウンドでした。
・野手 Weekly MVP
先週の野手のMVPには古賀雄大選手を選びました。
打撃面では8打数2安打と目立った成績を残せず、出場も2試合に留まりましたが、これまでのWeekly MVP野手編で初めて守備での評価によるMVPです。
なんといっても5月14日の中日戦で2度ランナーを刺した彼のスローイング技術は特筆に値します。
一つは7回裏、ヒットで1点差に詰め寄られた場面。バッター木下選手への2球目、キャッチャーからの矢のような一塁牽制でランナー高橋周平選手を刺しました。これにより1アウト一塁の場面が2アウトランナー無しに。
もう一つは8回裏、ノーアウト一塁の場面。バッター根尾選手が2度バントを失敗しヒッティングに切り替えたものの空振り、一塁ランナー高松選手はエンドランで盗塁を仕掛けますが古賀選手の二塁への完璧な送球によりタッチアウトでゲッツー成立。ノーアウト一塁から一気にツーアウトランナー無しになりました。
この二つのプレーが試合に与えた影響は大きく、指揮官も次のように語っています。
「流れが変わるプレーがいくつかあった。流れを向こうに渡さなかったというのはすごく大きかった。打って点を取るのもすごく大事なことだが、守備で1つの大きなアウトを取るのもすごく大きな価値のある、勝ちにつながるプレー。流れを変える、相手に渡さないプレーは良かった」
(5月14日付スポーツ報知)
スポーツ報知も上のように「中日の流れを止めた古賀雄大の2つの送球」と取り上げてくれましたね。
昨年、スワローズの盗塁阻止率は.192(99企画に対し刺盗塁数は19)でこれはリーグダントツの最下位でした。
今年は中村悠平選手がここまで盗塁阻止率.346で安定しており、昨年からは大きな改善点となっています。勿論、盗塁は捕手だけの責任ではありませんが、一つの進塁を防ぎアウトを増やすことはチームの勝利に直結します。古賀選手の14日の2つのプレーは僅差の試合終盤であったこともあり試合の流れを決定づけるものだったと考えられます。
また、14日は6人の投手を引っ張り1失点、16日は高卒2年目の奥川投手を6回1失点と結果を残しました。私はリードで捕手の優劣を決めるのはナンセンスだと思っていますが、中村選手に次ぐ現状の二番手捕手である古賀選手が定量的に見られる守備の成果で失点を少なく抑えられたのは大きな収穫だったと思います。
以前、抑え捕手という記事の中で触れましたが、現代NPBは投手の投げるボールの強度が高く、投手だけでなく捕手も分業制にしていく流れにあるのではないかと考えています。
中村選手が正捕手と座る中で、彼一人に年間任せることは最大のパフォーマンスを得るためには難しく、二番手の捕手の役割も重くなっています。
まだ勝負所でのパスボールなど”甘さ”も見えますが、チームに貯金があり打線もしっかり組めている今だからこそ、週に1~2度古賀選手にスタメンマスクを被らせ育成と結果を追求していく運用はとても素晴らしい取り組みではないでしょうか。
・さいごに
コロナの影響もあり先週までは比較的日程がスカスカでしたが、交流戦を含み4週連続で6連戦となります。その最初が敵地甲子園での阪神戦。
事前の報道ではサイスニード、田口、バンデンハークの3投手の登板が想定されています。
これまで阪神には0勝6敗と相性が悪く、特に防御率は恐怖の6.34と投手の踏ん張りが求められます。両外国人は新戦力で、バンデンハーク投手はパリーグ所属だったためほぼ初物。これまでのデータ蓄積の少ない2投手がどんな登板をしてくれるのか楽しみですね。
早めの梅雨でお天気は不安ですが…。
今週も勝ち越しましょう。GO!!Swallows!!
■出典
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?