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ドラフトにおける「即戦力投手」の基準についての仮説と検証〜1年目に求められる成績とは〜

こんにちは、シュバルベです( ^ω^ )

私のnoteをよく読んでくださっている本当にありがたい読者の方はお気づきかもしれませんが、4月は意図的に投稿を減らしていました。21年に入ってからかなり精力的にnoteを書いてアウトプットを重ねていたのですが、一度インプットの時期を設けようと思い、週に1度の「スワローズ Weekly MVP」以外はほとんど書くことなく月を終えました。

よって、久しぶりに少しまじめな考察記事を。

今回のテーマは、タイトルの通り「即戦力投手」というワードです。

1.「即戦力投手」の定義を考えてみる

毎年ドラフトが近づくにつれて各紙・各媒体で「即戦力No.1」「左の即戦力投手」「すぐにでも一軍で投げられる即戦力」などなど、「即戦力」というワードが並びますが、当然人によって「即戦力」の定義は変わります。

例えば、2021年4月14日発刊の『別冊野球太郎 2021春ドラフト候補最新ランキング』においても巻頭カラーの特集内にて「2021年野球太郎的ドラフト候補ランキング即戦力・投手部門」というコーナーが設けられ、社会人投手〜高卒投手までランク付されています。

勿論、その選手がドラフトで指名されたときの年次というのも大きく作用し、大卒社会人であれば多くの選手が即戦力として期待を持たれますし、大学生でもドラフト上位で指名されるような選手であればすぐに一軍で投げて欲しいという期待を持たれるのは当然です。1年目から大車輪の活躍をして新人王を取れればベストかもしれませんが、過度の期待をかけることで選手の実力と期待値が乖離した結果、ネット・誌面問わず叩かれてしまうケースが散見されてしまうのはどうにも不憫に感じてしまいます。

5月3日にTwitterで「即戦力」についての考えを投稿しましたが、私なりの「即戦力投手」の定義について仮説を立てるならば次のようなものです。

即戦力投手とは、プロ入り1年目に一軍で
・先発:70~80イニング
・リリーフ:30イニングまたは30登板
を投げられる投手のこと。

いかがでしょうか?

え、そんなもん!?と思われるかもしれませんが、私としては1年目にこの数字をクリアするのはかなり高いハードルだと考えていました。

少し具体的に仮説の妥当性を考えてみましょう。

まず、なぜイニング数と登板数についてこだわるのか。先発ならば70イニングに到達するには13-15試合の登板が求められます。それだけ多くの出場機会を与えられること=戦力としてみなされていることではないかという考え方です。

全143試合が行われた2019年、一度でも一軍のマウンドを踏んだ選手は363人いました。そのうち、規定投球回である143イニングに到達した選手は両リーグで15人。前年の2018年ドラフトで指名されたルーキーは一人もいません。同年、私が仮設として立てた70イニングを先発で投げた選手は57人リリーフ30登板or30イニングを達成した選手は86人います。

この合計143人の中に1年目から割って入れる選手を即戦力とみなす、乱暴な言い方をすれば全投手の中の143人/363人=39.3%に入れればチームにとって即戦力だと言える、というのが私が仮説で示した範囲となります。

実際に2018年ドラフトで指名されたルーキーがどうだったかというと、規定投到達は0人。先発70イニング到達は3人で、中継ぎ30試合or30イニングは2人でした。

読者の皆様の感覚と照らしていかがでしょうか?

私なりの感覚に基づく仮説をもう少し具体的な実例をもとにブラッシュアップしたいなぁと感じ、以下記事を書いていきます。

2.過去の具体例から考える

まずは具体的に過去のドラフト選手の1年目の成績から照らしてみましょう。あまり古いドラフトで考えても現代NPBのレベル感とはそぐわないのではないかという思いもあり、2015年ドラフトから2019年ドラフトまで5年分で見ていきます。

各年のドラフト指名選手のルーキーイヤーで、
先発なら70イニング以上:仮説①
リリーフなら30イニング又は30登板以上:仮説②

を投げている投手をピックアップし、一年目の投手WARと2020年までの累積WARを参考値として挙げていきます。

毎年どれぐらいのルーキー投手が私の「即戦力投手」の定義に即したイニングを投げ、どの程度チームに貢献しているのかを測ることでドラフト獲得選手に求める「即戦力投手」の位置付けを明確化していきます。

なお、WARについては↓を参照ください。

WAR(Wins Above Replacement)とは、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である。同じ出場機会分を最小のコストで代替可能な控え選手(リプレイスメント・レベルの選手)が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される。
1.02 ESSENCE OF BASEBALLより)

惜しくも届かなかった次点の選手についてもグレーの網掛けで記載しています。

2-1.2015年ドラフト組

まずは2015年。この年は88人の選手が支配下で指名されました。そのうち投手は50人社会人17名、大学生16名、高校生16名、独立リーグ1名という内訳でした。投手豊作年とされ、ドラフト1位~2位の24名中16名が投手という年でもあります。

さて、先の仮説①・仮説②に当てはまる投手は次のようになります。

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仮説①をクリアしたのが6名、仮説②をクリアしたのが3名という年でした。社会人出身が4名、大卒が4名、高卒が1名という内訳です。先発として70イニング以上を投げることが出来たのはすべてドラフト1位~2位で指名された選手でした。

特にDeNA1位の今永昇太投手は135イニングでWAR+3.2と圧倒的な数字を残し、5年間の累積WARも14.0と飛びぬけています。これは2015年ドラフトの投手の中で最も高い数字で、世代を引っ張る選手となっています。

日本ハムの加藤貴之投手は先発で16試合、リリーフで14試合とルーキーイヤーから大車輪の働きで、5年累積WARも+9.7と年を跨いで安定した活躍を見せています。

唯一高校生で仮設①に達したのは中日1位の小笠原慎之介投手で、ここ5年間でみても高卒選手ではただ一人1年目から70イニングを一軍で投げている投手です。しかし累積WARは5年間で+2.0と伸ばせておらず、1年目から高卒投手がフル稼働することの難しさを感じさせます。

ギリギリ仮説①に届かなかったのが阪神のドラフト5位青柳投手で、年間WAR+1.2、累計WARも+9.3と阪神にとっては会心の指名だったといえます。スワローズの原樹理投手も3イニング届きませんでしたが、累計WAR+8.7は優秀です。

先発投手については2015年ドラフト組は私の仮設に照らした時に即戦力として活躍した選手が多くいる一方、仮説②を満たしたリリーバーは3名。日本ハムの井口和朋投手と中日の福敬登投手についてはその後も稼働していますがWARで大きなプラスを残すには至っておらず、ドラフト9位ながら35イニングを消化したオリックスの赤間謙投手はDeNA移籍後2020年に引退されました(とはいえドラフト9位という順位で1年目から30イニング以上任せられる投手を引っ張れたオリックスのスカウトは慧眼ですね)。

一概に社会人・大学生は1年目から戦力に求められるとは言えませんが、大社33名のうち8名が先発70イニングまたはリリーフ30イニングor30登板を果たしたということになります。割合にして24.2%。青柳投手と原投手もそのルーキーイヤーから頑張っていたという印象も結果もあるので、もしかすると先発10試合という要素も入れてあげてもいいのかもしれません

2-2.2016年ドラフト

2016年は87人の選手が支配下で指名されました。2015年以上の投手大豊作年と騒がれ、実際に投手の指名は62人で2015年より12人も多く指名されました。内訳は社会人15名、大学生23名、高校生23名、独立リーグ1名です。1位~2位で指名された24名のうち20名が投手、それだけ即戦力ないし高いポテンシャルを持っていると評価された投手が多かったという年度です。

仮説に当てはまる選手は次の通り。

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合計14名と2015年より5人も多くなっています。内訳は社会人出身が8名、大卒が6名です。

先発の仮説①をクリアしたのはすべてドラフト1位~2位指名の選手で7名、1年目から100イニングを超える投球回を投げた投手は3人もいます。

一方、リリーバーの仮説②をクリアした選手はオリックス2位の黒木投手を除いてすべて4位以下での指名選手ドラフト9位の高梨雄平投手がここに入り、なおかつリリーバーの中で最も高いWARを記録しているのは楽天スカウトの慧眼でしょう。

規定投球回に到達したオリックス山岡泰輔投手は単年でWAR+3.9と圧倒的な数字を残し、4年累計WAR12.8はやはりこの年のドラフト投手組でトップ(※オリックスドラフト4位の山本由伸投手が4年累計WAR12.3と猛追しています)。123イニングを消化したDeNAの濵口遥大投手も累積WAR8.0で、2021年は開幕投手に選ばれるなど、通年にわたる活躍を見せています。

その一方で、仮説①を1年目にクリアした先発陣は上記2人を除いて軒並み1年目以降苦しみ、累積WARを伸ばせていません。例えばスワローズ2位の星知弥投手は1年目の秋に右肘疲労骨折が判明し、2018年~20年にかけては4度しか先発登板をしていません。他の投手も怪我が要因となって2年目以降の伸び悩みに繋がっています。

リリーバーについては西武の平井克典投手と楽天→巨人の高梨雄平投手累積WAR+5点台とシーズンを超えて活躍を見せていますが、中継ぎとして1年目から50試合超のフル回転をした黒木優太投手有吉優樹投手についてはともに右肘の怪我もあり十分な活躍が出来ていません。

ドラフト当時、即戦力として各誌に騒がれた中日の柳裕也投手は先発50イニングに留まりましたが、その後4年累積WAR+7.0と2年目以降大きく伸びた選手です。5球団競合したソフトバンク1位の田中正義投手については1年目から怪我に悩まされ、4年で11試合の登板に留まっています。

投手大豊作イヤーとして大きな話題を産んだ2016ドラフトですが、この年は大社出身選手38名のうち14名が仮説の基準値を満たし、割合にして36.8%。2015年に比べて14ポイントも高くなっています。しかしながら「即戦力投手」として期待された選手がその期待に(私の仮説上は)応えた一方、累積WARの観点ではその「即戦力投手」が伸び悩んでいるという位置づけになるでしょう。

2-3.2017年ドラフト

2017年ドラフトでは82人の選手が支配下指名されました。投手は44名で、内訳は社会人10名、大学生15名、高校生15名、独立リーグ4名でした。高校生スラッガーの清宮幸太郎選手に7球団が競合するなど、高卒打者豊作イヤーという位置づけのドラフトでした。

それでもドラフト1位~2位の24名中15名は投手で、各球団がいかに投手をドラフトで補強しようとしているかが分かります。トピックスとして、独立リーグ出身の投手が4人も支配下で指名されており、この5年間で最多の人数となっています。

さて、仮設を満たしている選手は次の通り。

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2015年・2016年と比べて大きく減少しわずか3人。先発の仮説①を超えたイニングを投げたのはDeNA1位の東克樹投手のみで、1年目のWAR+5.5はここ5年の投手の中で最大値です。

リリーフの仮説②に該当するのは中日1位の鈴木博志投手とヤクルト2位の大下佑馬投手の2人ですが、累積WARはともに+2.0を下回っています。

一方、オリックス1位の田嶋大樹投手は12先発68イニングでWAR+0.9と仮説①に近しいところまで投げており、育成指名から支配下に早々に上がって8先発48イニングを投げたソフトバンクの大竹耕太郎投手はここ5年で見ても極めて異質な存在です。

なお1年目は仮説①・②とも入っていませんが、3年間の累積WAR+6.8で2018ドラフト組のトップを走るのは阪神2位の高橋遥人投手です。しかし2021年はまだ一軍で投げられておらず、まだこの年の投手の”ドラフトキング”は誰になるか分かりません。

この年の基準クリアは大社出身選手25名中3名で12%。2016年からは大きく減少し、2015年と比べても半分以下の数値です。

2-4.2018年ドラフト

2018年は83名の選手が支配下指名されました。投手は45名で、社会人12名、大学生14名、高校生18名、独立リーグ1名です。根尾選手、藤原選手、小園選手の3人の高校生野手が1位競合となり、前年の2017年同様野手が主役となったドラフトでした。

東洋三羽烏と謳われた甲斐野投手・上茶谷投手・梅津投手ら1位~2位では11名の投手が指名されましたが、これはこの5年間の中で最も少ない人数です。

仮設を満たしている選手は次の通り。

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先発で70イニングを超えたのはいずれもドラフト1位の3人。横浜DeNAは今永ー濵口ー東ー上茶谷大河投手と2015年から4年連続で仮説①を大幅にクリアする選手をドラフト1位で輩出しています。12球団中唯一単独で1位投手を指名した西武の松本航投手も16先発85イニングと1年目から戦力になりました。

リリーバーではソフトバンク1位の甲斐野央投手が65試合58イニングとフル回転しWAR+1.4は先発の高橋投手や松本投手を上回りましたが、2019年以降故障の影響で出場試合を減らしています。ドラフト1位で仮説②をクリアした選手はここ5年で甲斐野選手一人で、やはりドラフト1位の選手にはどの球団も1年目は先発を任せていることが分かりますね。

西武の森脇亮介投手はドラフト6位ながら31イニングを消化しており、松本投手とともに1年目から西武の投手陣を支えました。

仮説①に達していないとはいえ、DeNA大貫晋一投手とロッテ小島和哉投手は10先発に加えてともにWAR+1.0を越えており、シーズンで戦力になっていると言えるでしょう。やはり仮説①は、「先発として70イニング以上または10試合以上登板」と修正していくとより良い塩梅になりそうです。

なおこの年は大社出身26名に対し基準クリアは5名で19.2%。仮説となる基準をギリギリ満たしていない選手たちもその後2年でWARを上積みしており、粒揃いの年だったのではないでしょうか。

2-5.2019年ドラフト

2019年はここ5年でもっとも少ない74名の支配下指名となりました。投手は37名でやはり最少、内訳は社会人8名、大学生13名、高校生14名、独立リーグ2名でした。

ドラフト1位~2位の24名中14名が投手で、4球団競合の佐々木朗希投手や3球団競合の奥川恭伸投手ら高校生の有望株を筆頭に上位で投手を指名する球団は多かった年です。

仮説を満たしている投手は次の通り。

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この年に関してはコロナウィルスの影響で試合数が120試合に減り、仮説の基準も変更の必要はありますが、先発で70イニングに到達したのは広島1位の森下暢仁投手のみ。それもWAR+4.2と圧倒的な数字を残しました。

ヤクルト2位の吉田大喜投手、日本ハム1位の河野竜生投手についてはともに10登板60イニングを超えており、143試合あれば確実に70イニングに到達していたと思われるので2017年・18年に比べて仮説を満たす「即戦力」投手が台頭しました。

リリーバーでは西武1位の宮川哲投手が49試合44イニングの大車輪の働きを見せたほか、30試合をクリアしたのはDeNA3位の伊勢大夢投手、楽天3位の津留﨑大成投手といずれもドラフト3巡目までの選手で占められています。

この年の大社投手21名に対し、仮説となる基準クリアは4名で19%。この年は奥川投手、宮城投手が今年2021年開幕からローテに入るなど高校生投手が早くも台頭しています。彼らのような優れた高卒投手に加えて、上の表に入るような「即戦力投手」を取ることができると投手陣の安定につながっていくでしょう。

2-6.2020年ドラフト

さて、昨年行われたドラフトでは74人が支配下指名され、投手は40人が指名されました。内訳は、社会人7名、大学生19名、高校生12名、独立リーグ2名となります。

1位〜2位では17人の投手が指名され、うち14人が大社の投手と一年目からある程度の戦力として考えられる投手の指名を各球団が優先して行っていたと考えられます。

現状、いずれもドラフト1位の早川隆久投手、鈴木昭汰投手、伊藤大海投手が先発として5試合30イニングを超えています。さらに阪神2位の伊藤将司投手が4試合21イニングの先発登板を果たし、リリーフでは広島1位の栗林良吏投手が14登板、広島3位の大道温貴投手が12登板などなど、ひさしぶりに一年目から各球団で即戦力として活躍しています。

シーズン終わる頃にどうなっているかは分かりませんが、昨年ドラフトは質の高い投手が揃っているという前評判通りの結果となりそうですね!

3.仮説の検証と「即戦力投手」の再定義

ここまで5年分ドラフトをさかのぼってみましたが、いかがでしたでしょうか?

私の立てた「即戦力投手」の定義の仮説をおさらいすると、「先発で70イニング、リリーフで30試合or30イニングを投げる投手」で、それを満たす選手は最多の2016年で14名、最少の2017年で3名でした。かなり振れ幅が大きく、投手イヤーかそうでない年かという差が出ているように見えます。

その一方で、田嶋投手ら次点としてグレーに網掛けした選手を鑑みるに、先発投手については、「先発で10試合または70イニングを投げること」とすると各年で+2人程度当てはまる選手が出てきます

10試合の先発を行うには、仮に中6日なら2か月は一軍に帯同する必要があり、実際にはルーキーはもう少し緩いローテーションで運用されるため3か月は一軍帯同期間が必要となります。プロ野球のシーズンがざっくり4月~10月の7か月とすればほぼ半分は組み込まれることになり、10試合の先発登板という項目は比較的妥当に思われます。

以上の考察より、私の中の今後の「即戦力投手」について求める基準と定義は次のようになります。

即戦力投手とは、プロ入り1年目に一軍で
・先発:70イニングまたは10登板
・リリーフ:30イニングまたは30登板
を投げられる投手のこと。

読者の皆様におかれましても、何かのご参考になればと思います!

なおサークル内でカラガラさんからご指摘頂いたのですが、新人王の投手の有資格者基準は前年までの一軍登板イニング数が30イニング以内なので、上の基準はある程度妥当性があるのかと感じています。アドバイスありがとうございました!🙇‍♂️

4.余談

真面目に仮説を検証してきましたが、ドラフト結果、実に興味深いと思いませんか?

総括として、次の3つのことが言えるのではないかと思いピックアップしてみました。

①先発として1年目から70イニング以上投げるような選手はドラフト1位~2位を割かないと取れないということ

②リリーフで30イニングまたは30試合登板してくれる選手も2016年まではドラフト中位以下で獲得できたが、2017年以降は4位以内でないとほぼ獲れないということ

③1年目に上記を満たしても複数のシーズンでチームに貢献し続けてくれる選手はほんの一握りということ

私たちファンは「即戦力投手」とドラフトの前後では大騒ぎし、1年目から〇〇イニングの皮算用を立てますが、現実は先発で70イニングまたはリリーフで30登板してくれれば御の字ですし、継続できる選手はほぼいません。NPBのレベルの高さと、それに対応するだけのフィジカルの部分で多くの選手が1年目以降に苦戦を強いられています。

とはいえ、各年のドラフトを見ると1年目に全く投げていない場合はその後もなかなか結果を残せていないケースが目立ち、やはり大学生〜社会人の投手については1年目から勝負をかけてチームに貢献できるに越したことはありません。

実際、過去5年間のドラフトではドラフト1位~2位で指名された投手76人中23人(高校生含む)が先発70イニングまたはリリーフ30試合or30イニングの登板を果たしており、その割合は30%となります。

この余談部分だけでも一本記事が書けそうなぐらい膨らんできたのでこれぐらいにしておきますが、少なくともドラフト候補の間はプロでの即戦力としては少しばかり控えめに見てあげて、期待値を高くしすぎないことが大事かもしれませんね。

長文お読みいただきありがとうございました🙇‍♂️

■出典

※TOP画像は筆者撮影のもの。早稲田大学四年(当時)の早川隆久投手。

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