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元漫画家志望者の回顧

※この記事は11/21に9割ほど書き終わっていたのだが、22日にうっかり別記事の興がのりすぎてしまったのでアップが遅れたもの。


元漫画家志望…本当に「元」になったのかは怪しいところだ。
いつかまたチャレンジしそうな気もするが、自分が商業誌で面白いものや締め切りと闘い、多大なストレスを抱えながら描きたい漫画やまして漫画家になり果たしたい野望もあるわけでなし……運よくデビューできたとしても連載までこぎつけないだろうと分かったので、まぁよっぽど心変わりがない限り漫画家を目指したりしないと思われる。
だから「元」でいいかな、と考えタイトルとした。

誰が読むんだこの記事…と思わんでもないが、同じく夢破れた人間の、情念のようなものでしか慰みにならん心持ちもあろうと、誰へともなく書き進めるのである。


とか言って!
セルフコーチングした結果、漫画を描くこと自体はあきらめたわけでもなんでもないな!!
えーい、まだ私の満足感は得られていないのだ!でも読者に譲るような漫画はまだ描けそうにない!!今はそれでいいよーーーー!!!!!
て感じの記事です。


この話……コーチングチャレンジポイントがあちこっちにあるのでセルフコーチングしながら書いていこうと思う。

そもそもユニさんはどうして漫画家になりたかったのですか?
うーーーん、これは…子どもの頃は単純に絵を描くのが好きだとか漫画が好きだとかそんな理由だったと思います。
大人になってからは…なんでしょうね、承認を得たかったってことかなぁ…一所懸命描いてネットにあげても別段反応があるわけでなし、デビューでもできたらね、誰かに認められた!て気分にひたれるんじゃないかと思っていた気がします。
誰かに認められた気分にひたる
そうです。私の特性として、プロとか…編集さんも漫画を読むプロですしね、そういう私が思う「能力の高い人々」に認められたい気持ちがあって、それでやっと自分で自分を認めらるような気がしたんじゃないか…あ、でも単純に嬉しいって気持ちもあるでしょうね
嬉しいって言ったときちょっと口角が上がりましたね
ねぇ。認められると嬉しいんですね…なんでだろ?私個人としてはめっちゃ頑張った事柄を親に褒められたかったんだけど、そういうときにあんまり褒められなかったからかな?
んーでもなぁ自己満足でも理想に近い感じで線がひけたな!とかイイ出オチやれたぜ!ってときは一人でニヤニヤしてそれはそれで嬉しいような…いやこの気持ちは楽しいかも
嬉しいと楽しいどっちがユニさんにより大切ですか
どっちも!あーいやアレですね、楽しいは自分でも作り出せるけど「嬉しい」は他人が関わることで呼び起こされる感情のような気がします。
誰とどんな時に呼び起こされます?
そうですね…自分が相手に何かしたいな!って思ったときに相手も「あ、イイ感じッス」って思っていて互いに「へへへ」って朗らかに笑いあうような……「へへへ」ってなに笑
「へへへ」
へへへへへ…あ、これ字面だけみると山が連なってる感じですね。
さておき……あとなんか、場がほっこりするみたいな。
コーチングだとそのほっこりを感じる瞬間が多くて続いている気もしますね
ユニさんは漫画を描いて嬉しくなりたい?
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんいやうーんん、なりたい…ほっこり……漫画を描いて嬉しいて気持ちにもなりたい気はするっちゃしますよ。でもまずは、というより根底に楽しいが必要かなとも思う。
ほっこりなりたいかどうかというと、別に私は読者にほっこりして欲しいとは思ってなくて笑
たぶん、読んでいる人にも私がクスっとする場所にクスっとして欲しい気持ちが強いんです。
これはたぶんじゃないな。確固たる方針だと思います。中学生ぐらいのころからクスっとでもいいから読んだ人が笑ってくれるような漫画を描きたいなと思ってる。
クスっとが大事なんですね
そうなんですよね。なんでだか分かんないけど。単純に私がクスっとする漫画が好きなだけかもしれない。
あ、でも漫画に限らず、noteとかね、表現物では基本的にクスっとして欲しいとは思っているかな。最近はしゃべりの方でもクスっとさせれないかな…とかじみに考えている時がありますね
活舌悪くて声もこもってしまうので、聞き取りやすい発声法とか会話の間の取り方とかも色々ためしてクスっとをね、取りにいきたいですね…
私は見た目だけならむっちゃ真面目な人と思われるので、しゃべってみたらえらいテキトーなこと言うじゃんこの人!みたいなギャップでね笑いをね……
待ってください、これだんだんただの願望が口をついて漏れ出しているだけのような…何の話でしたっけ?
クスっとが大事
あ、そうそう、いや~~こう語っているとやっぱ誰かにクスっとして欲しいんですよね。楽しいだけじゃ私の心は埋めきらんというか…満足できないんですよね~
だから自己満足漫画だけでは物足りなくなって、読者にクスっとしてもらえそうな漫画を七転八倒しながら考えて…全然思っていたような作品にならず、もちろん読者の反応もなく…もーーーーーーどうせ下手くそだよ!これ以上頑張るなんて無理!!!!!このままじゃ漫画嫌いになっちゃうし描けなくもなっちゃうから休憩!!!!!!!!!!!!!
で数か月漫画を描かずに過ごして、そうはいってもたまに浮かんだ楽しいアイディアを具現化したくて自己満足の漫画からリハビリしだす……
みたいなループを繰り返してますね
ここまで語ってみてどんな気分ですか?
気分…んーーーー、そうか自己満足だけでは本当の意味では満足できていなくて、その飢餓感みたいなもので足掻いているというか、なんか、なんでしょう…私が面白いと思う私になりたい私がいるんだなと……求めているモノを言語化してちょっとスッキリした面もあり自分を満足させるって大変だなぁと思う面もあり…私はどこまで努力できるんだろうなぁとか

一旦終わる。

↑では出てこなかったけど、私が読者の方を向いた漫画が描けない理由として「これ以上他人に譲れない…!」て気持ちが強いことにも気づいた。

この「譲る」感覚は言語では説明しがたい。
が、たぶん、
『私はわがままな人間だから他人に「譲る」ぐらいがちょうどいいんし、そうしなければならないんだ。』
と強く思っていて、それによって他人と関わる(おおむね仕事だが)ときにすごーーーーく我慢しているって気持ちがある。
とにかく他人の気持ちを優先すべきと考えているから自分がわきおこった気持ちを押し込めようとする。
その押し込める行為が相当なストレスであり(気づいてなかったけど)、「は???なんで自分が好きな世界(ものごと)まで他人に譲らなきゃいけないわけ????????無理なんだけど怒怒怒怒怒???????????????????」

と、いう思考過程を経た結果、自分本位な漫画ばかりになっている……

ような気がしてきましたよ。


つまりアレよ
自分の気持ちや感情に蓋をして「こうあるべき」姿になろうと自分で自分を縛り付けたところ、無意識下で「べき姿」に反発した結果が「自己満足な漫画の量産」だったのではないか?
創作活動が、私の押し殺された感情のはけ口となっていたのではないのだろうか。

あ~~~~~そら「読者」に譲るなんてできねぇよな~~~
「読者」=他人を意識することって、私にとっては自分の気持ちを押し込めて相手に合わせ続けることだからね
自分が自由にできる・好きだと思っている場でまで、

なんで他人のことまで考えなくちゃいけないんだーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
そんな絶対嫌だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

となるわけですよ。

あっそう。そうなのね。
漫画を描くことは自分を許す行為みたいなもんだったんだね。
おっ!いいよ私!よくやってるよ!

じゃ、もうしばらくは自己満足漫画でもいいね
好きなことでまで自分を縛りつけることないよね~

私が楽しく描いていられて、たまにちょっとサービス精神を発揮できるような余裕のある気持ちで漫画を描けるようになるといいね~~
て未来の私に言っとく。


ざっくり…じゃない来歴・私のための備忘録

小学生 
漫画家になりたいと思う。
(ほかにも推理小説家、イラストレーターも夢想した)

中学時代
5ページ程度のコメディよりの漫画は描けるが、30ページのストーリー漫画が全然描けなかった。このころ漫画原稿用紙やつけペンを手に入れちょこっと練習する。

高校時代
模写とか漫画、イラストの教本を買ってそれらの勉強をちょこっとし始める。ジャンプのストーリーキングのネーム大賞に応募しようとするが全然描けない。漫画家志望者のブログを読み漁る時代。

大学時代前半
演劇サークルに入り、芝居にあけくれ絵すらほとんど描かない日々となる。あれ?でもエムブロとかナノで個人ブログやサイトは作っていたような…

大学時代後半
とある一次創作オンリーの漫画同人サークルに所属し、合同誌に4コマ漫画ながら初めてしっかり漫画原稿用紙に漫画を描く。次作は30Pのストーリー漫画を描くがタチキリやノドを理解できておらず、ハチャメチャな原稿が出来上がり掲載はされなかった。餃子を包みながら泣く。
その後、コメディ漫画を4本描く。

25歳
もろもろあってニートになり、漫画家志望っつても全然漫画描いてないし、スッパリ諦めるために持ち込みを行う。可もなく不可もないコメントをもらい、なんとなく諦めきれず2か月後にもう一度持ち込みし、非常に心をえぐるコメントを頂き大スランプ期に突入。(3年間漫画が描けなくなる)
ネーム講座などにも通うが全然描けないため筆を折ろうと思う。

~現在
結局筆はおらずに、イラストを中心に自己満足漫画を描き続けていた。
創作関連のセミナーでアニメやゲーム、イラスト、漫画などのプロの方々や純粋に創作活動を楽しむ方々にもまれる。
徐々に気持ちが盛り上がり、約2年前に絵にかかわる仕事につきたい!と思いなおしイラストレーターか漫画家になるため小規模な営業活動を始める。(出張編集部持ち込み1回目)
とある漫画賞に投稿し担当編集がつくが、担当とやりとりすることで私自身が商業でやっていこうと本当は思っていないことに気づき、さよならする。
2023年、念願の?コミティアにサークル参加する。ついでに2回目の出張編集部へ持ち込み、実力に改めて気づかされしょぼしょぼになる。
しばらく絵や漫画から離れていたが、また漫画描きたい期に突入した。




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