されどバルサンを焚く

朝3時30分に目を覚ます。
トイレに行く。
そして。はあ。寝られない。

母が仕事に行く音がする。
月に2、3度この時間に家を出る。
人がいなくて仕方ないらしい。

4時30分。あきらめて起きる。
今日は休みだ。仕事もない。
ブギーな胸騒ぎはしないけど。

よし。やるか。
自分の部屋の物を全部居間に移す。

そしてバルサンを。
焚きたいと思ってるんですよ〜。
・・・ぜったいに。

ダニやノミが気になっている。
これから虫の季節にもなるし。

休み休み作業をして。
見えている部分の物は移動させた。

けど押し入れを開けて心が折れた。
大量の箱入りフィギュア。

他の収納スペースにも。
本やノートや。
服や荷物がたくさんあった。

わかってはいたが・・・。

バルサンは・・・諦めるか。
掃除機をかけて。
居間の荷物を戻そう。

掃除機をかけながら思った。

いや。やるね。

なぜならば私は今日。
バルサンを焚くために。
生まれてきたのだから。

バルサンを焚いた後の平和な部屋で。
フィギュアを開封して棚に並べるのサ。

本当は押し入れや収納を開放して。
霧を充満させたほうが良い。

けど妥協。攻めの妥協。圧倒的妥協。

押し入れを閉め切って焚いてやるぜ。
ダニよさらば。私はエスケープ。


そして生まれ変わった世界に。
掃除機をかけ。文明を戻していく。
ゆっくりと。休み休み。

隙間に貼った養生テープを。
剥がすと同時に少し剥がれた壁紙は。
今日の記念だネ。・・・泣。

面倒な作業も。
noteに書こうと思ったから。
行動できた。ありがとう。

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