ザ・ガール

今日。母の眼科の診察を待つ間。
高校の頃の通学路を散歩した。

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家から高校までは1時間だった。
チャリで駅まで30分。
それから電車に15分乗って。
駅から徒歩で15分。

電車は1時間に1本だった。
私はみんなが乗る電車に。
乗りたくないので。
1時間早い電車に乗って行った。
6時45分の電車。

深夜番組を見て。
睡眠不足なのに。
他の高校の奴とか。
みんなの事が嫌いすぎて。
頑張って起きていた。

母に弁当を作らせて。
冬は駅まで車で送ってもらっていた。
本当にごめん。

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向こうの駅前のコンビニで。
漫画雑誌を買って行った。
ジャンプ。マガジン。ヤンジャン。

茶髪のショートカットの。
店員のお姉さんが可愛かった。
笑顔で挨拶をしてくれるのが。
救いだった。

漫画じゃない日は。
菓子パンを買って行った。

お姉さんがいない日も。
お姉さんが目的じゃないですよ。
というアピールで買っていた。

このパン美味しいよ。
今テスト期間中なの？
漫画は何を読んでるの？
と話しかけてくれた。

行ってらっしゃい。
と言ってくれた。

あ。はい。
としか言えない俺・・・。
何か気の利いた事を返せよ。
まったくもう。

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休み時間にぼっちなのを。
誤魔化すために。
ジャンプを読んでいたが。
ヤンキーに取られるようになって。
朝の時間に全部読んでしまった。
休み時間は机に突っ伏していた。

母からもらった。
バーバリーのマフラーをしていたら。
男がバーバリーってキモい。
と女子から聞こえるように。
悪口を言われたが。

お姉さんもそう思っていただろうか。

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今日そのコンビニで。
ドラゴンボールの一番くじを。
2回引いたけど。
2つ共キーホルダーだった。

タイムスリップして。
お姉さんにキーホルダーを。
1つあげようと思ったけど。

タイムスリップできない事に。
気づいてハァ〜とため息をついて。
そんな事を思い出しながら。
結構な距離を歩いて汗をかいた。