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不登校の母9日目

娘の不登校が最早デフォルトになりつつある。今日はちょっと強めに言った方がいいのかな?とか、いやでも無理やり言っても逆効果なのかな…とか。とりあえず毎日同じことの繰り返しで特に変わった様子もないので、学校に電話して根掘り葉掘り聞かれるのも面倒で、会社についてから欠席の電話をどこの誰とも知らぬ先生に伝えるという方法にいきついた。

会社の皆さまも私の娘の不登校という話題にはもう飽きたようで、何も言ってこなくなった。スピードがものをいう時代、人の噂も七十五日は相当縮まっているらしい。そうよ、私の娘が不登校になったところで、私が出社して仕事してれば会社にマイナスなことは何もないし、コロナのように感染するわけでもない。ただちょっと人の不幸は蜜の味を皆刺激のない日々のスパイスにしていただけだ。

結局私の娘が不登校であることを本気で心配してくれてるのは、私が本当にお友達だと思っている人たちで、親戚の一部でさえ自分の親族に不登校の子供がいるという事実を抹消するかのごとく急に連絡がパタリと途絶えた。やっぱり血のつながりなんてそんなに大した問題ではないんだと思った。

人から責められているときも辛かったけど、それが終わると私は自分を責めるようになってしまった。今まではテンプレのように、お勉強いや?給食美味しくない?先生嫌い?お友達とうまくいかない?とか聞いてたけど、「ママなにかしたかな?」って聞くのをすっかり忘れてたって昨日気づいて聞いてみた。私は入学早々PTAを退会し、学童の父母会も会費を払う以外ほとんど祭りの手伝いしかせず、顔を出していない。私にママ友がいないせいで、お友達と休みの日に遊ぶ約束ができないとか、旗振り当番に私が登場しないこととかそういう小さなことが積もり積もって学校行かないになったのだろうか…とか。

ちょッと理由の分からない不登校は辛い。娘は娘で学校休んでいても何かモヤっとしてることもあるだろうし、自由に過ごしてるとは一概には言えないから、家に帰っても私は気丈に振舞って、ただいまー今日何してた?なんて明るく聞く。一日の話を聞いて怒りたい気持ちとか抑えて、そっかーなんて談笑してる。すごい疲れる。仕事のお昼休憩でランチに誘われてご飯食べてる時も、デスクでハーブティーを飲んでる時も、娘は家でパンとかおにぎりとかお菓子とか食べて外にも出ずに過ごしているのに(本人が選んでるんだけど)私はこんな贅沢していいのだろうか…っていう気持ちにもなる。チョコ一つつまむでもそんなことを思う。前なら可愛い服を買ってあげたり、美味しい物を買って帰ったりして罪悪感を払しょくしていたけど、あまり家からでなくなったからそんなに服もいらないし、お腹もすかないから美味しいものを買ったところで最終的に行きつくのは私の胃袋なのだ。

私の強がりもそう長くは続かなくて、「1年くらい遅れたって大丈夫」って言い放っていたけど、「このままずーっと学校行かないのかな…」って毎日毎日不安で仕方ない。ゴールが見えないものと戦うのは本当に辛い。こんなときにポッとギャルがやってきて「○○ちゃん学校行ってないのー?なんでー?うけるんですけどー。わかるーだるいよねーでも給食たまに美味しくない?給食食べて保健室で寝とけばオッケーっしょ!」とかかるーくでも本当はめっちゃ優しい心でいってくれないかな…ってさっき皿洗いながら思った。男心より子供心の方がずっとわからないし難しい。

いつまで続くんだろうね。っていいつつお寿司ランチしてるしね。ごめんね。

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