合コンで自分の打率を把握する

大学生=コンパのイメージが強すぎて、1年生の頃は誘われるコンパは全部行ったし、他大学のサークルのパーティーなんかも度々参加した。一度、風邪をひいて風邪薬を薬局に買いに行ったときに偶然今から合コン行くんだーけど人数足りない!って言われてスッピン家着のまま参加させられたこともある。女子大だったせいか、周りは彼氏を作ることを当然目的としていたのだけれど(もちろん私も当初は彼氏いたら幸せって思ってたので彼氏作りに奮闘していた。)けれど、何回かの合コンをこなしていくうちに、確実に私の目的は皆とずれていき、「合コン後数日以内に何人から連絡がくるか」になっていた。私の本質である狩猟本能を掻き立てる場が合コンだった。別に一緒にいった合コン仲間との優劣を競いたかったわけではなく、射止めた自分に酔いしれていたのだと思う。

もちろん合コンの後には、合コン反省会みたいなものが存在して、「今日は当たりだったね!」「今日のは合コンじゃない、ただの食事会、まじ相席」とか、「私○○くんが気に入った!」とかそんなどうでもいい話をしながら爆笑したりして帰る。その時間も好きだった。ただ狩猟本能を掻き立てられてしまっている私にとって、○○くんが気に入った!という言葉は結構重たくて、全員から連絡来てほしいけど、○○くんが気に入ったって○○ちゃんは言ってたからなー…なんて思いつつ合コン後数日を過ごすことになる。大体6割くらいは連絡がきて、「いついつ空いてる?ごはんいかない?」みたいな誘いが来る。私は別にご飯に行きたいわけでも、彼氏がほしいわけでもないので、そこでゲームは終了する。「んー5人中4人かー、あと1人は何がダメだったんだろうか?」っていう一人反省会&考察タイムに入る。

別日、わちゃわちゃ皆で話してると、やっぱり出てくる先日の合コンの話題。○○くん連絡きた?連絡してみなよ!とか。心の中で、ごめん、連絡きた…とか思ってたので、やっぱりそこそこ性格は悪いんじゃないかと思う。ただ私に連絡が来たからといって、別の子には来ないと決まったわけではないので、あえて連絡きたよ!とかご飯行ったよ!なんて言わないところが私のささやかな優しさだと思う。

そんなこんなで、私は合コンをゲーム感覚でこなしていたため、別に合コンに行く男が嫌いとかそういうことではなく、合コンで彼氏ができたことは一度しかない。そんなこんなで私が合コンに参加したのは大学1年間くらいで、自分の打率みたいなものを理解してからは時間の無駄遣いのような気がして行かなくなった。今となってはもっと行ったらよかったな…と思う。

ちなみに私は、合コンではあまり話さない、というか聞かれたことには答えるが合コンさしすせそのような気の利いた言葉もかけないし、サラダもとりわけないし、小鳥のようにうんうんとどうでもいい話に頷くこともなかった。頑張っても盛り上げ役にはなれないからいいけど、とりあえず盛り上げ役はモテないっていうのは雑誌で読んで知ってた。

とりあえず身綺麗にし、聞かれたことには答え、下手に騒がず、余計な世話を焼かず、気に入った相手、楽しい話だけ最高の笑顔を見せてればいいんじゃない?というなんの指南にもなっていない合コン指南でした。

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